スーパー・ハイ・マテリアルCD
スーパー・ハイ・マテリアルCD(Super High Material CD, 通称・略称:SHM-CD)は、ユニバーサルミュージックの新倉紀久雄が提案し、日本ビクター(現在のビクタークリエイティブメディア株式会社)と共同開発した音楽CDの名称。「高音質CD」、「高素材CD」などと呼ばれるCDの一種。2007年11月に製品化された。
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[編集] 概要
規格的には従来の音楽CDと変わらない。そのため、いままでのCDプレイヤーで再生することができる。
特徴は、CDディスク製造プロセスにおいて、通常の製造で使うものよりも、透明度が高く、高流動性、高転写性が特徴の別種の液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を素材として採用した点である。これによりCDの信号が記録されたスタンパーのピットをより正確にディスクに転写することが可能となった。そのためCDの再生時に、その信号をより忠実にCDプレイヤーのピックアップで読みとらせることが可能となったため高音質になったとされる。(SHM-CD公式サイト「SHM-CDとは?」参照。)
当初、SHM-CDは、ユニバーサルミュージックのみが企画・販売し、共同開発先のビクタークリエイティブメディアだけが製造を担っていた。しかし、2008年7月、ユニバーサルミュージックとビクタークリエイティブメディアは、株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズとSHM-CDの量産能力向上で協力関係を結んだ。同時にビクタークリエイティブメディアの協力のもと、ソニーのディスクプレス工場にもSHM-CDの製造ラインを設置し増産体制を整えた。
これによりビクターエンタテインメント、テイチクエンタテインメントといったビクター傘下のレーベルはもとより、ワーナーミュージック・ジャパン、ポリスター、BMG JAPAN、キングレコード等も採用を表明したが、BMG はソニー・ミュージックエンタテインメント傘下(後に同社と合併し解散)に入ったため、ブルースペックCD陣営に切り替わった。
SHM-CDは、現時点で主に日本国内のみの製造・流通であるが、一部のSHM-CDは北米等に輸出され、現地で輸入盤として販売されている。
当初のラインナップのSHM-CDのケースは、通常のものより若干厚めであった。蓋ケースにSHM-CDの文字(ロゴ)が浮き彫りで刻印されていた。その後、発売されたSHM-CDのケースは、通常CDと同じ仕様に変更されている。一部のSHM-CDは、紙ジャケット仕様で発売されている。 その他、ビクター、キングレコードからXRCDにSHM素材を使用した「XRCD(SHM-CDエディション)」も発売されている。
SHM-CDを追随した類似のCDで「HQCD(Hi Quality CD)」があるが、これはメモリーテックが開発したものである(商標登録出願中)。EMIミュージック・ジャパンとポニーキャニオンと日本コロムビアとエイベックス・マーケティングは、各々の音源をハイ・クォリティCDとして発売した(但し、EMIは音源によってはSHM-CDも採用している)。SHM-CDとの相違点は、反射膜に特殊合金が使用されている事である。 ソニーミュージックが開発した「ブルースペックCD」も、SHM-CDに似たCDである。こちらは、ブルーレイディスクの素材と製造技術を応用している。
2010年6月、ユニバーサルミュージックは、Super Audio CDにSHM素材を用いた「SA-CD ~SHM仕様~」の発売も開始した。
[編集] 情報源/引用
オーディオアクセサリー編集部. “ユニバーサルミュージック、ビクターと共同開発した新素材の高音質CD「SHM-CD」を発売” (日本語). 2007年10月3日閲覧。
ユニバーサルミュージック. “~ 「SHM-CD」 の利用を広く音楽業界に働きかけ、普及・啓蒙活動を展開 ~” (日本語). 2008年7月30日閲覧。
佐藤良平. “戦国時代に突入した「高音質CD」の明日を読み解く” (日本語). 2008年12月15日閲覧。
AV Watch編集部. “ユニバーサルミュージック、高音質SACD「SA-CD SHM」-ストーンズなど20作品を6月23日発売” (日本語). 2010年4月23日閲覧。