SAS Institute

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SAS Institute Inc.
SAS Institute inc.
種類 非公開会社
略称 SAS、sas
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ノースカロライナ州ケーリー
設立 1976年
業種 サービス業
事業内容 コンピュータソフトウェアの開発販売
代表者 Dr. Jim Goodnight CEO・社長
売上高 31億6000万US$
従業員数 1万4063人(2017年)
外部リンク http://www.sas.com/
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SAS Institute Japan株式会社
SAS Institute Japan Ltd.
種類 株式会社
略称 SAS Japan
本社所在地 日本の旗 日本
106-6111
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー11階
設立 1985年
業種 サービス業
事業内容 コンピュータソフトウェアの開発販売
教育、コンサルティング
代表者 堀田徹哉
資本金 1億円
従業員数 280人 (2017年)
主要株主 アメリカ合衆国の旗 SAS Institute Inc. 100%
外部リンク SAS Institute Japan
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CEO ジム・グッドナイト

SAS Instituteは、アメリカ合衆国ノースカロライナ州に本社をおき、アナリティクスおよびAI(人工知能)のプラットフォームを開発・販売するソフトウェア企業である。 キャッチコピーは THE POWER TO KNOW.

概要

ジェームス・グッドナイト博士が開発したソフトウェアである「SASシステム」を開発・販売しているソフトウェア会社。日本法人は SAS Institute Japan株式会社(SAS Institute Japan Ltd.)。なお、SASとは、「Statistical Analysis System(統計分析システム)」の略である。

創業黎明期には統計解析、BI(ビジネスインテリジェンス)の専業ベンダーとして認知されていたが、21世紀に入りビッグデータ解析、マーケティング分析、リスク管理、サプライチェーンの最適化などサービスは多岐にわたる。SASは、データ統合、インテリジェンス・ストレージ、最先端のアナリティクス、BIアプリケーションを、1つの統合されたエンタープライズ・インテリジェンス・プラットフォーム(EIP)で提供するベンダーである。

非上場企業であり、投資開発に大規模な予算を投じている。

拠点

世界各地に400以上のオフィスを構える。

日本の主要拠点は

歴史

SASシステムアンソニー・バールが大学院生だった1962年から1964年にかけて分散分析解析多変量解析ソフトウェアとして開発された。当時のIBMメインフレームで動くソフトウェアであったため、ライブラリー関数はFORTRANでハードウエア制御部分はアッセンブラ、それ以外はPL/Iで混合プログラミングで開発された。1966年から1968年の間に基本コンセプトが定まった。現在の文法やデータ形式である。1968年、ジェームズ・グッドナイトとともにソフトウェアの改良に取り組み、線形回帰計算機能を備えた。

NASAのアポロ計画で使用されたことで、1971年頃に全米でポピュラーな解析パッケージとして学会で名を馳せた。1972年製品版として正式に発売され、製薬業界や農業業界が採用するに至った。1973年にジョン・ソールが加わり時系列分析が出来るように改良された。その後、ジェーン・ヘルビッヒが加わった。

1976年にバール、グッドナイト、ソール、ヘルビッヒによって会社組織化された。

1982年UNIX版がリリースされVMS以外で稼働することになった。

1986年にC言語に書き直され、IBMPCでエミュレートするPC版稼働する事になった。その年の年末には、メインフレームで稼働するC言語に書き直され、それに合わせてUNIX版、MS-DOS版も書き直された。

1990年代にOS/2、Mac、シリンコングラフィックス、PRIMOS等のバージョンが発売され普及した。

日本では1980年代日商エレクトロニクスが扱っており、初期に九州大学大型計算機センターに導入され、旧帝大や筑波大学の大型計算機センターに導入された。

1985年に日本法人が設立され、東京大学計算機センターに導入された。

1990年代にPC版が開発され、1990年代半ばにはODBCに対応した。

また昨今のWebマーケティングの分析ニーズに呼応し「CXA」を製品をリリース。

製品

統計分野に利用され、現在ではマーケティング(特にCRM領域)、財務戦略化学分析などでも使用されている。この言語で解析された分析結果は世界的に認められている。

製品群

アルファベット順

  • AML (Anti-Money Laundering)
  • Analytic Server
  • Analytics for IoT
  • AppDev Studio
  • Banking Solutions
  • Base SAS
  • Clinical Data Integration
  • Consolidation & Reporting
  • Cost and Profitability Management
  • CRMS (Credit Risk Management System)
  • Customer Intelligence 360
  • Data Integration Server
  • Data Mining
  • Data Warehousing
  • Event Stream Processing
  • Data Quality
  • Data Governance
  • Drug Development
  • Enterprise BI Server
  • Enterprise Guide
  • Enterprise Miner
  • Event Based Marketing
  • Financial Management
  • Forecasting
  • Information Delivery Portal
  • Integration Technologies
  • Intelligence Storage
  • JMP
  • Machine Learning on SAS® Analytics Cloud
  • Marketing Automation
  • Marketing Optimization
  • Pharmaceutical Solutions
  • Planning & Budgeting
  • SAS®9
  • SAS/ACCESS
  • SAS/CONNECT
  • SAS/ETS
  • SAS/FSP
  • SAS/GIS
  • SAS/GRAPH
  • SAS/IML
  • SAS/LAB
  • SAS/OR
  • SAS/QC
  • SAS/SHARE
  • SAS/SPECTRAVIEW
  • SAS/STAT
  • Scalable Performance Data Server
  • Performance Management
  • Supplier Relationship Management
  • Supply Chain Management

日本での導入事例

大学

企業

比較される製品や会社

外部リンク