Runtime Revolution

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Runtime Revolution Ltd.スコットランドエディンバラにあるパーソナルコンピュータ向けソフトハウスである。1997年創立。統合開発環境 「LiveCode(旧名Revolution)」シリーズで知られる。「LiveCode」シリーズは、クロスプラットフォームのデスクトップアプリケーション開発、iOSAndroid等のスマートフォン開発、プラグインで動作するウェブアプリケーション開発、サーバ上で動的なページを作成動作させるウェブ開発ができる。またLiveCode(旧名revTalk)は、通常の英語のようなプログラミング言語HyperTalkに類似した、「LiveCode」シリーズで使用されるスクリプト言語の名称でもある。

LiveCodeのデスクトップアプリケーション開発環境は、MetaCardを基盤にしたHyperCard類似のオーサリングツール/プログラミング環境で、HyperCard同様に一枚一枚の「カード」に様々な表示やコントロールを埋め込み、そのようなカードを集めた「スタック」によってアプリケーションを構成する。表示機能、コントロール、スクリプト言語とも、Mac OS X に代表される現代的な環境に合わせて大幅な拡張をしている。Windows、Mac OS X、Linux、Unix用があり、HyperCardのスタックを読み込む機能がある。Windows 95 〜 Windows 7、Mac OS Xでは、Universal BinaryPower PCインテルデスクトップアプリケーション作成が可能である。

2006年12月23日、Runtime Revolution Ltd.が日本のユーザーグループ有志と連携して「Runtime Revolution Ltd 公式日本語掲示板」をオープンした。また、日本語ユーザー向けに「Japanese Revolution Documentation 【レヴォルーション 取扱説明書 日本語版】」がrevdeveloper.comにて開設されている。(2011年3月現在、日本語掲示板、取扱説明書日本語版はリンク切れ)2011年3月現在の製品(4.5)は、スクリプト内での日本語の扱いに若干問題が残っており、日本では代理店もなく必ずしも広く用いられているわけではない。

2009年4月より、ダイナミックWebスクリプト言語に拡張された「LiveCode(旧名revTalk)」が使用できる、ホスティングサービス「On-Rev」が、Runtime Revolution社の新たなサービスとして始められた。スクリプト言語「LiveCode」を使用する、ダイナミック・ウェブページ開発アプリケーション「On-Rev」は開発途中版。2011年3月現在、ウェブサーバー開発環境は、Runtime Revolution社のホスティングサービス「On-Rev」と、LinuxとMac OS X Darwinサーバーにインストールできる「Server Deployment Pack(プレリリース)」がある。

2009年7月、無料プラグイン「revWeb」をインストールすれば、Webブラウザー上で動くインターネット・アプリケーションの「revLet」が、LiveCode(旧名Revolution)で作成可能になった。プラグインは、Windows、Mac OS X、Linuxの主要ブラウザーをサポート。2011年3月現在、LiveCode 4.5で作成したrevLetに日本語テキストの入力はできないが、WindowsまたはMac OS上での開発時に組み込んだ日本語 (ユニコード UTF16)は、スクリプト言語「LiveCode」を使用してブラウザー上で操作可能である。(Safari 5.1以降で動くプラグインの開発停止が、Revolution社よりされています。Safari 5.0及びFirefoxでは使用可能)

2010年12月LiveCodeのスマートフォン開発環境 iOSiPhone, iPad)用アドオンが、2011年2月にはAndroid用アドオン(開発途中版)がリリースされた。

2013年4月LiveCodeコミュニティ・オープンソース無料版が、クラウドファンディングKickstarterで資金調達が目標に達し、GNU_GPLv3ライセンスの下にリリースが開始された。完成アプリの配布も自由であり、コマシャル版とはオープンソースと言うだけで機能上の違いはない。

製品[編集]

  • LiveCode 5.0シリーズ(2011年最新版)
    • LiveCode 5.0 コマーシャル (Web Solutions / Desktop Solutions) : Windows、Mac OS X、Linux、Unix用のデスクトップ・アプリケーション+Webアプリケーション+データベース接続+暗号化機能+その他が開発できるツール
    • LiveCode 5.0 パーソナル (Web Solutions / Desktop Solutions) : 購入時に選んだひとつだけのプラットフォームのデスクトップ・アプリケーション+Webアプリケーション+データベース接続+その他が開発できるツール
    • 上記コマーシャル、パーソナルにアドオンで、iOS、Android、Win 6.5 のスマートフォン開発環境と、サーバー開発環境が追加拡張できる
  • Ten Thumbs Typing Tutor

動作例[編集]

Runtime Revolution のサンプル

極めて初歩的なスタックの例。このスタックは二枚の「カード」からできている。最初のカードのボタンを押すと、二枚目のカードが現れる。二枚目のカードのボタンを押すと、[1]の内容がロードされ表示される。これはボタンのイベントハンドラに

on mouseUp
   set the htmlText of field "Label Field" to URL "http://ja.wikipedia.org/wiki/"
   set the unicodeText of field "Label Field" to uniEncode(field "Label Field",utf8)
end mouseUp

と書き込めば、UTF-8で書かれたもとのHTMLファイルを、普通の読める日本語ユニコードにして、テキストフィールドにインポートする。URLの処理や色の扱いはHyperCardに比べて大きく拡張された部分の一つである。

日本語の問題[編集]

LiveCodeの日本語はすべて「Unicode UTF-16」で表示されるが、現在わかっている日本語の問題と、その対処法をここに列記する。

  1. ファイル名、ファイルパスの日本語使用ができない(Mac OS では、AppleScriptの使用で回避できる。Windowsでは、LiveCodeのSJIS変換によって日本語ファイル名が使用できる)。
  2. Mac OS X での日本語メニュー表示が、正確になされない事がある(LiveCode 4.6 開発途中版で修正完了)。
  3. スクリプト中で直接日本語の使用ができない(これはストリングスを、他のテキストフォーマットに変換することで回避できるが、日本語としてはスクリプト上で読めない、またコメントが日本語で書けない)。
  4. LiveCodeのユニコードは、HyperTalk等他の類似したスクリプト言語の日本語の扱いとは根本的に違っているので、LiveCode独特の日本語の扱いを学ばなくてはいけない(他の類似した言語から移った場合、これが障害になることが多い)。
  5. Linux版では、日本語表示ができない(代用としては、グラフィックで置き換える表示となるが、ストリングスを操作できない)。
  6. LiveCodeシリーズの中で、HTML頁中に埋め込む形でLiveCodeを実行する「irev(CGIファイル)」に関しては、通常のHTML同様に日本語(UTF-8)の扱いが可能である。但し、現在の処、LiveCodeスクリプトを編集する「On-Revエディタ」では日本語が文字化けするために、別に日本語を扱えるテキストエディタを併用することとなる。
  7. ウェブプラグインを使用する「revLet」で、Webブラウザー上でのテキストフィールドに、直接入力できない(ただし開発時に組み込んだ日本語は、スクリプトで操作できる)。Webブラウザー上での暫定的日本語入力方法は、上記にあるLiveCodeを実行する「irev(CGIファイル)」または PHP等のフォームに日本語入力をし、それを「LiveCode」で作ったファイル側で受け取れる。

外部リンク[編集]