Windows ReadyBoost

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Windows ReadyBoost(ウィンドウズ レディブースト) は、Microsoft社のPC用OSである、『Windows Vista』、『Windows 7』の一機能。HDDキャッシュへのキャッシュを、外部メモリにも記録することで、読み込みを高速化する技術である。「ReadyBoost」とも言う。

目次

[編集] 概要

Windows ReadyBoost機能を使用すると、フラッシュメモリの記憶領域をキャッシュメモリとして使用し、総合的なパフォーマンスを向上させる[1]。容量は、空き容量が230MB以上のものが必要、設定可能な容量の上限は、32ビットのアドレス長の最大である4GBまで。

PCに搭載している物理メモリと同じ容量か、それよりも多いものを使用することが推奨されているが、小容量でも効果が出ないわけではない。マイクロソフトによると、搭載された物理メモリの「三倍の容量のフラッシュメモリ」を使用することで、最も優れたパフォーマンスを得ることができるとされる[1]

フラッシュメモリの書き換え回数に上限がある特性を考慮し、ReadyBoostではデータを書き込む位置を非局在化している。そのため、これまで外部メモリに重視されてきたシーケンシャルアクセス速度ではなく、ランダムアクセス速度が重視される。

[編集] 対応メディア

対応するUSBメモリなどの外部記録メディアには、最低限で 4K のデータを2.5 MB/s、512K のデータを 1.75MB/s の速度が必要である。また、高速タイプ(4K のデータを5 MB/s、512K のデータを 3MB/s)を用いれば最大1/3に圧縮されるため効果が大きくなる[1]

フラッシュメモリの容量が多いほど効果を得られると思われがちであるが、実際には容量よりも速度性能を重視すべきで、たとえ USB2.0 で容量に余裕があっても速度制限で使用できない物がある。システムの制限で[2]、Windows Vista環境下では4GB以上のフラッシュメモリを接続しても4GBまでの使用となるが、Windows 7環境下ではexFATによるフォーマットをした大容量フラッシュメモリにおいて4GBを超えた使用ができることについて確認されている[3]。また1台のPCに複数のフラッシュメモリを接続しても、1つしか利用できない。

[編集] 注意点

基本的に、ハードディスク上にデータをキャッシュしてから、フラッシュメモリにキャッシュするために、突然フラッシュメモリがUSB端子から抜けるといったような不測の事態が起きても、システムが不安定になることはない。 また、仮想記憶をフラッシュメモリに対し行うというのも誤解である。 シャットダウン後の取り外しなど、改変の可能性があるため、書き込まれたデータは、ReadyBoostとしては保持、記憶、蓄積はされない。

Windows Vistaには、Windows ReadyDriveという機能も実装されているが、これは別の仕組みである。

ReadyBoostは、HDDの読み出し時の物理的なシークタイムを隠蔽する事で、体感速度を改善する趣旨であるが、そもそも、Windows SuperFetch自身が、未使用のRAMを利用して、ReadyBoostと同等のディスクキャッシュを行っている。したがって、大量の物理メモリを搭載したりSSDを利用したりといった環境では ReadyBoost の恩恵は余りない。

一部のメディアの論評などでは、ReadyBoostはメモリ増設と同様であるかのような記述がみられるが、もともと、ノート型パソコンのような、

  • ハードディスクへのアクセスが遅い。
  • 搭載物理メモリが少ない。
  • メモリの拡張に高いコストがかかる。

等の条件にあたる環境で、低コストで体感するレスポンスを改善する手段であるとマイクロソフト自身が事前にプレゼンでも述べている。 SuperFetchという形でメインメモリもキャッシュを担うものの、役割は全くの別物である。

なお、書き込まれるデータはAES128ビットによる暗号化処理がされているため、万が一盗難にあった時にメモリやHDDの一部が閲覧されることは無いとされている。

[編集] その他

Windows ReadyBoostは、Windowsがシステムとして提供する機能の一つであるが、同様の機能を提供するソフトウェアとして eBoostr がある。これは、ReadyBoost 及び Windows SuperFetchの代替機能を提供するシステムソフトウェアであり、Windows 2000Windows XP など、Vista以外のWindows OSにも対応するなどの特徴を持つ。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ a b c Windows PC Accelerators
  2. ^ "続・ReadyBoostは4GBの壁を越えられるか?". 懲りないねっと[はかせのBlog.jp]. 2007年2月18日 閲覧。
  3. ^β版にて確認。