プラントル・グロワート・シンギュラリティ

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Prandtl-Glauert Singularity から転送)
遷音速飛行中のF/A-18。プラントル・グロワート・シンギュラリティで説明できる圧力急増と圧力急減によって水蒸気が凝結し、機体周囲に楕円状の雲が発生している。

プラントル・グロワート・シンギュラリティ(Prandtl-Glauert Singularity)またはプラントル・グロワートの特異点(プラントル・グロワートのとくいてん、Prandtl-Glauert の特異点)とは、飛行体の飛行速度が音速に近づくと気体の圧縮性によって圧力係数 Cp が増大し、マッハ 1 で無限大に発散するという、プラントル・グロワートの法則において解析的に現れる特異点を意味する。現実にはマッハ 1 で圧力係数 Cp は無限大にはならずに有限の値となる。

飛行機が低空で遷音速飛行している時、機体の周りに右の画像のような円形のが発生することがある。「ヴェイパーコーン」(vapor cone=水蒸気の円錐)などと呼称されるこの雲はプラントル・グロワートの法則を利用すれば、音速に近づいたため圧力係数が増大、急減し、断熱膨張によって周りの空気に含まれる水蒸気が凝結し発生したと説明することができる。しばしば、音の壁を突破した瞬間の現象としてメディアなどで紹介されることがあるが、Cp 急増と急減は音速以下から現れるため、音速突破時の現象ではない。同様に「ソニックブーム」として紹介されることもあるが、上記のとおり衝撃波ではなく水蒸気であり別の現象である。

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