Oculus Rift

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Oculus Rift
Orlovsky and Oculus Rift.jpg
開発キット版のOculus Riftを使用するセルゲイ・オルロフスキー英語版
種別 ヘッドマウントディスプレイ
発表日 2012年
創業者 Palmer Luckey(創業者)[1]
製造者 Oculus VR, Inc.
価格 開発キット: $300,
開発キット2: $350[2],
コンシューマ版: 不明($300以下との噂)
解像度 開発キット: 1280×800(片目 640×800),
開発キット2:1920x1080(片目 960×1080)[2]
水平 画角 開発キット: > 90°
対角 画角 開発キット: > 110°
ヘッドトラッキング 開発キット: 1000 Hz 3自由度(ジャイロ/加速度/地磁気),
開発キット2: カメラと赤外線LEDも追加[3]
重量 開発キット: 330 g,
開発キット2: 440 g[2]
プラットフォーム Windows, Linux, OS X
接続 開発キット: DVI/HDMI 及び USB,
開発キット2: HDMI, USB[2]
ウェブサイト

Oculus Rift(オキュラス・リフト)は、バーチャルリアリティに特化したヘッドマウントディスプレイ

概要[編集]

Oculus Riftは広視野角、ヘッドトラッキング(頭の動きに表示が追従する)といった特徴を持つバーチャルリアリティ (VR) に特化したヘッドマウントディスプレイ (HMD) である。一般的な液晶パネルを用いつつも、魚眼レンズとPC側での逆補正を組み合わせることで、安価にVR HMDを実現している。[4]

2012年Electronic Entertainment Expo (E3) にて始めてプロトタイプが公開され、その後に行われたクラウドファンディングKickstarterによる開発費募集では、目標額25万ドルをはるかに上回る240万ドルの調達に成功するなど注目を集めた[5][6]2013年現在は開発者向けキットが出荷されている。

製造元のOculus VR, Inc.はパーマー・ラッキー氏とScaleformの共同設立者によって設立された企業で、後にid Softwareの共同設立者であったジョン・D・カーマック氏が最高技術責任者 (CTO) として参画している[7]。同社は2014年3月、SNS最大手のFacebookにより20億ドルで買収された[8]

開発キット[編集]

Oculus 開発キットの初期バージョンは Kickstarter のキャンペーンにより開発費の資本を確保している。キャンペーンの目的は開発者が自ら開発しているゲームと Oculus Rift 初期バージョンの連携テストを開始できるように配布することであった。[9]

2012年8月、Oculus VR社は Oculus Rift を300ドル以上出資した人への報奨品として出荷予定日を2012年12月として提供することを発表した。100台と限定された未組み立てのOculus Riftのプロトタイプキットがあり、こちらは275ドルでその一ヶ月前に出荷される予定であった。両方のバージョンで Doom 3 BFG エディションを含む予定でしたが、ゲームはOculus Rift対応の準備が間に合わず、その補填として Steam または Oculus ストアでの割引きチケットを同梱した。[5]

DK2[編集]

Development Kit 2(DK2, 開発キット2)は、2014年3月19日に発表された開発キットの第2弾である。DK2では、既存の開発キットにおいて不満が集中していた解像度が1280×800から1920x1080に改善されており、パネル自体も一般的な液晶から応答の早い有機ELに変更されている。さらに外部カメラと赤外線LEDにより、ヘッドトラッキングのレイテンシ低減が図られている。この仕様は同年1月のCESで公開されたプロトタイプ「Crystal Cove」と同じものだが、奇しくも発表の前日にはSCEからほぼ同じ仕様のHMD「Project Morpheus」が発表されている。[2][3]

関連するプロジェクト[編集]

パーマー・ラッキー氏は南カリフォルニア大学のクリエイティブテクノロジー研究所に雇用されていた時[10]に、モバイルフォンをディスプレーデバイスにしてHMDにする安価なキットであるFOV2GOプロジェクトに従事している[11][12][13]。FOV2GO プロジェクトの成果は現在ではテンプレートが公開されている。 南カリフォルニア大学のチームは完全没入型VRであるHolodeckプロジェクトに参加しており、 Razer Hydra モーションコントローラー、PS Moveでのポジショントラッキング、そしてOculus Rift HMDによってユーザが完全に仮想世界の中に入るようになっていた。

脚注[編集]

  1. ^ Oculus Rift virtual reality headset gets Kickstarter cash”. BBC (2012年8月1日). 2012年8月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e 話題のVRヘッドセット「Oculus Rift」がわずか350ドル - DK2登場”. マイナビ (2014年3月20日). 2014年3月20日閲覧。
  3. ^ a b Oculus Riftの新開発キット「DK2」発表 HMDの商品化に向け大きく前進”. ITmedia (2014年3月20日). 2014年3月20日閲覧。
  4. ^ ミクさんと一緒の部屋に住める! 2014年はOculus Rift×仮想現実がヤバい”. 週刊アスキーPLUS (2013年12月26日). 2014年3月26日閲覧。
  5. ^ a b Oculus Rift: Step Into the Game”. 2012年8月1日閲覧。
  6. ^ 家族も盛り上がった! VRヘッドセット“Oculus Rift”実機レビュー”. Game*Spark (2013年7月3日). 2014年1月3日閲覧。
  7. ^ Gilbert, Ben (2013年8月7日). “Oculus Rift hires Doom co-creator John Carmack as Chief Technology Officer”. engadget. http://www.engadget.com/2013/08/07/oculus-rift-john-carmack-cto/ 2013年8月7日閲覧。 
  8. ^ 米フェイスブック、仮想現実端末のオキュラス買収 2千億円”. CNN (2014年3月26日). 2014年3月26日閲覧。
  9. ^ Watch the QuakeCon Virtual Reality Keynotes Here ≪ Road to Virtual RealityRoad to Virtual Reality”. Roadtovr.com (2012年8月5日). 2013年9月9日閲覧。
  10. ^ http://www.nytimes.com/2014/03/27/technology/creator-of-a-virtual-reality-sensation.html
  11. ^ Nelson, David (2012年6月12日). “MxR Lab Members and Alum Get Play at E3”. University of Southern California. 2014年4月27日閲覧。
  12. ^ MxR”. University of Southern California. 2014年4月27日閲覧。
  13. ^ People”. University of Southern California. 2012年8月2日閲覧。

外部リンク[編集]