OL進化論
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『OL進化論』(オーエルしんかろん)は、秋月りすによる日本の4コマ漫画作品。漫画雑誌『モーニング』(講談社)において、1989年より連載中。
単行本は既刊32巻(2011年10月現在)。『モーニング』2010年第50号で、連載1000回を達成。
目次 |
[編集] ストーリー
会社に関わる人の日常に起こるエピソードを楽しく愛情を持って紹介する4コマ漫画。
1980年代後半のバブル景気以降続く長期連載のため、現在では不景気を基にした就職難・経費節減などの時代を反映した話題が掲載されることも多い。連載初期はいわゆる「不条理」的な要素があった。しかし、時代の流れとともに徐々にほのぼのとした作風に変貌し、同時に絵柄も微妙に変化していった。
この作品は基本的に時代背景や季節感を反映してはいるものの、レギュラーキャラクターたちは成長せず、いちろう、さつき兄妹はいつまでも学生のままである。
[編集] シリーズ物
初期には「社長秘書 令子」が多く見られたが、1998年後期(単行本では14巻)を境に「35歳で独身で」が急増し、2006年当時(単行本25巻あたり)には406話に及んでいる。14巻前後は他にも大久保が一時登場するなど、ストーリーの転機だったようだ。
小シリーズとしては他に「のっぽの気持ち」など。
[編集] キャラクター
[編集] 現在の登場人物
- 美奈子
- 連載当初の主人公だった(かつて「主人公の美奈子さん」と紹介されていたことがある)。そこそこ美人で、小さなミス・コンテストでの優勝経験もある。ジュンとコンビで行動することが多く、いつからかジュンのフォロー役に。彼氏がいたことがあるが、子供の頃からの飽きっぽい性格が災いしてか(?)渡すつもりだった手編みのセーターが完成する前に別れた。
- ジュン
- 当初は美奈子の同僚の一人というポジションだったが、その活躍ぶりからいつのまにか主役になる。第1話では長髪だったが、ライターの火が髪に引火したため、おかっぱ頭にし、タバコも一切止めた。森下という高校時代からの恋人がいる。多少、大雑把なところがあり、食べ物が大好きで、食べ物に関しては恐ろしく機転が利く。しかし味の評価はあてに出来ない、逆に信頼できる、といまいち安定性がない。おっちょこちょいでガサツで意地汚いOL。課長によると「100のすいませんを使い分ける達人」。課長と同じ魚座。天真爛漫でサボり好きでドジが多いが、憎めない性格。
- 課長
- ジュン達の上司。総務二課課長(2巻42頁参照)。中間管理職の鑑で、女性の立場を理解する穏やかな人。ポーカーフェイスで、部下への注意は感情的でなく、要点を言うだけの、理想の叱り方。部下のOLのずるさをよく見抜く。意外とおならが臭い。凝り性で、息子と同様に神経系の下痢になりやすく、猫舌でもある。田舎に新築の家を建てた兄と姉(名のみ、単行本1巻参照)がいる。過去に子供達のおやつによる兄妹喧嘩に巻き込まれ、頭にフォークが刺さった傷跡がある。おでんはいつも定番を頼む。勤務中に盲腸を起こし、入院した経験あり。また、弁当を忘れたため、妻が娘のさつきと一緒に弁当を渡しに会社に訪問したこともある。40代。魚座。
- 連載当初はOL達にイヤミをくどくど言う典型的な管理職者で、ジュンや美奈子らに煙たがられていた。課長が眠っている最中に、ジュンたちによって爪をマニキュアで塗らされたり、フロに入るのを嫌がって「あせも」ができたり、タバコ(現在は禁煙?)でコートを焦がしたりするなど、現在のキャラクターとは異なっていた。
- 課長の奥さん
- 専業主婦。明るく元気があり、体力は40代女性としてはかなりのもの。意外とおっちょこちょいだが家事の要領が良く、性格は意外と息子似。ゲームの技術、知識共に明るいようで、いちろうより先にゲームをクリアし、さらに、マニアックな批評をしていたことがある。
- いちろう
- 課長夫妻の息子。高校生。父親似。初めは“一郎”と呼ばれた。料理が得意で、工夫の仕方は母に才能を感じさせるほど。父親と同様にアイスコーヒーを飲むと必ず下痢になるために、真夏でもホットコーヒーと烏龍茶を飲む。通称は“お兄ちゃん”。男子高校生らしいデリケートさ(ガラスの10代とも)を持つ。
- さつき
- 課長夫妻の娘。中学生。母親似。兄とは異なりしっかり者だが、たまに母親と喧嘩する。なぜか名前で呼ばれることが少ない。クールなところもあるが、年頃の割に父親への配慮がある。ただし、自分用シャンプーのサラサラ効果が父にのみ出たときは立腹した(以上から相当のくせ毛と思われる)。
- けいこ
- ジュンたちと同僚の準レギュラー。ストレートのロングでリボン頭。「しっかり者のけいこ」と紹介されていたこともあったが、特別しっかりしているわけではない。デートの相手の男は常に別人である。芸能人に惹かれやすい。危険な男性を好きになることも多く、好きな人に痴漢されてショックを受けたことも。また、花粉症の持病を持っている。実家で両親と暮らしている。時々ジュンを便利屋と思っている(特に肩揉みなど)。まれに両親が登場する(祖母もいる)。
- ひろみ
- 眼鏡の社内報係。現在もけいこと準レギュラーとして活躍。人を食った企画をしたり、記事を書くことが多い。結構自立した意見を持つ。アフレコが好き。同時に人間観察(ウォッチング)が大好きで、正月と夏休みとゴールデンウィークには風呂も入らないなど自堕落な生活を過ごしている。将来は自動販売機を経営し、金を儲けるのが夢らしい。また、ある企業の部長からスカウト?されたことがある(近況によると、これは秋月自身が若い頃に経験があったとのこと)。恋人なし。独り暮らし(まれに、実家の母親が登場することもある)。タイプは異なるが、『かしましハウス』のひとみをストレートヘアにした感じである。
- 田中
- 課長の部下。35歳独身。「いい人」。郷里に両親が健在し、兄弟が多い。部屋の掃除が好き。家事ができて子供の面倒を見る、いい夫になれそうなのに、相手がいない(彼の友人夫婦によると「独身なのに“いい夫・いい父親”として完成されている」)。よく課長にそのあたりをからかわれている。母親から“お兄ちゃん”と呼ばれている。友人も多い。結構繊細な心を持っている。冬季あたりに、時々ジュンの部署に風邪を流行らせることがある(名づけて田中A型)。
- 定食屋のおやじ
- 美奈子とジュンの行きつけの定食屋のご主人。新メニュー開発の鬼で、例として「運だめし定食」と称し、山と積まれたフライの中から好きな物を3つを選ぶ(ジュンはフライの大きさだけで選んだ結果、3つともタマネギという不運に見舞われる)など。だが「くちなし定食」と称してニシンそばを出した際に、「ニシン(死人)に口無し」(ジュンや美奈子は引き気味になる)、ボーナス時期には「まぁ!ボーナス(マーボー茄子)定食」など、オヤジギャグが好き。さらに「関西風おでん定食」の翌日に「関東風おでん定食」、そのまた翌日に「味噌おでん定食」を出して、ジュンと美奈子に使い回し疑惑をかけられる。その反面、日本でワールドカップが開かれた際は、テレビを見ながら食べやすい物としてカレーライスを出し、客への気遣いも忘れない。兄など親戚が結構多く、ほとんどの親戚は顔がそっくりだが、甥っ子だけはイケメン。舞台となる会社の50周年記念パーティーに変装して出没して店の宣伝をしたり、会社に合わせて定休日が多いことを揶揄されると社員旅行だとして長期休暇してみたり、新メニューが不評の場合「不評の為打ち切り!」と見えるところに張り紙を張るなど、妙にしたたかで意地っ張り。趣味はカラオケとクルーザーでのトローリング。
- 森下
- ジュンの彼氏。高校時代からの付き合い。眼鏡をかけている。温和な性格でジュンと喧嘩もするが、基本的には彼女を温かく見守っている。ジュンのわがままに振り回されることが多い。料理も上手で、デートにお弁当を作ることもある。時々、ジュンの微妙な気持ち読み取れない鈍感なところがある(ジュンによると「彼はフォロー下手で、たいていは墓穴を掘る」とのこと)。一度だけ、母親が登場している(息子同様に眼鏡をかけている。それ以外は回想で登場)。
- ジュンの父
- 公務員。頑固でわがままでおっちょこちょい。ジュンへの小言が多いが、父としての愛情も感じられる。時々ジュンと喧嘩をすることもある。50代。
- ジュンの母
- 主婦。お淑やかな性格で、わがままな夫と娘を支える。フラメンコを習い始めてから別人のように弾けている。その反面、民宿などで酒に酔うと生活面の愚痴をこぼすことがあり、この時ばかりは愚痴に関わりたくない夫やジュンから避けられている。ジュンの要求を巧みにかわせることも特技とする。50代。
- 田中の母
- 田舎に夫と子供夫妻(田中の兄か姉夫妻?)と孫たちと暮らす。息子同様に眼鏡を愛用し、明るい性格で同時にお節介でもある。時々、一人暮らしの息子に電話をよくかける。息子に対しては「お兄ちゃん」と呼び、たまにいきなり息子が暮らしているマンションに押しかけることがある。
- 35歳のOL・サラリーマン
- 「35歳で独身で」のシリーズの主役。毎回人が代わり、田中や彼の友人も主役になる。29歳→35歳の変化は、晩婚化の世相や晩婚者・高齢独身者が増えつつあることを反映していると思われる。
[編集] 過去の登場人物
- 絵美
- バイリンギャルOL。温和な性格だが、英語は恐ろしい下町訛り。前半のレギュラー。
- 愛
- ブランド好きOL。セレブ志向。絵美と同様に前期のレギュラー。「派手めの愛ちゃん」と紹介されている。「自分がスチュワーデス採用試験に落ち」、「嫌いだった同級生がスチュワーデスになり」、「彼氏をスチュワーデスに盗られた」ことからスチュワーデスが大嫌い。
- めぐみ
- 新人OL。お茶菓子を自分一人で食べてしまう、入社面接で派手に転倒するなどおっちょこちょいなところがあり、ジュンを髣髴とさせる。
- りんごちゃん
- 本名不明の体育会系新人OL。ショートカットで、林檎を片手で握り潰せるのがあだ名の由来。瓦割りが出来るが、社員旅行の余興で行った際は(持ち帰る都合もあって)「板にすればよかった」とも。顔がジュンに似ているが『かしましハウス』のふたばに近いキャラクター。
- 受付嬢
- ジュン達の会社の受付嬢。外側に跳ねた黒のロングヘアにリボン。弁当を届けに来た課長の奥さんが、さつきに受付嬢のマイナスイメージ(冷え性や痔になるなど)を話しているところを聞いてしまい、落ち込む。
- 神宮寺社長
- ジュン達の会社の社長。穏やかな人柄で、父親の跡を継いだ。
- 令子
- 前半の人気シリーズ「社長秘書令子」の主人公。美人で優秀、有能なスーパー社長秘書。陰ながらジュンたちをサポートすることもしばしば。役員フロアからエレベーターより速く地上階に移動できるなど、体力・知性共に常人離れしている。その気になれば色気も出せる。
- リカ
- 神宮寺社長の孫娘。「秘書」が社長を殺すTVドラマを見て以来、令子に敵愾心を持っている。
- 神宮寺夫人
- 神宮寺社長の奥さんで、リカの祖母。令子と仲がいい。出番が少ない。
- 院長(山本)先生
- 神宮寺社長の友人で、学生時代からの付き合い。いたずら好きだが、医師としては優秀。
- 大久保
- 課長の近所に住む中年男。課長の言動を「かっこいい」と感じ、憧れている40代。
- 173cmのOL(のっぽの気持ちver)
- 「のっぽの気持ち」で主役を張り続ける。自称身長173cmのサラリーマンの嘘を暴くためのものさし代わりに使われた。背は高いが靴の大きさは24cmで、アンバランスなためよく転ぶ。
- 173cmのOL(少女趣味ver)
- モデル体型のクールな美人。服装は少女趣味。本人も「全然似合わない」と自覚しているが、着続ける。
- 29歳のOL
- 「35歳で独身で」シリーズが始まるまで、ハイミスの悲喜劇を描いたシリーズの主役。「35歳で独身で」が様々な主役を使うのに対し、こちらはセミショートの女性一人限定。
[編集] 中間管理職刑事
『中間管理職刑事』(ちゅうかんかんりしょくデカ)は、秋月りすによる日本の漫画。『まんがライフオリジナル増刊号秋月りすスペシャル→まんがライフセレクション秋月りすスペシャル』(竹書房)および『メフィスト』(講談社)に連載されていた。竹書房より単行本が発行されている。
『OL進化論』登場人物そっくりの刑事たちの活躍(?)を描いたギャグ4コマ漫画であり、事実上のスピンオフ作品といえる。
[編集] 『中間管理職刑事』の登場人物
- 警部
- 『OL進化論』の課長そっくりの中年男性私服警察官。単行本あとがきの作者の弁によると、『刑事コロンボ』にインスパイアされたとのこと。
- 警部の部下
- 『OL進化論』の田中そっくりの独身刑事。
- 警部の奥さん
- 『OL進化論』の課長の奥さんそっくりの主婦。結婚して10年。
- ベティ
- おばさん私立探偵。「B&B探偵事務所」所長。
- ベティの助手
- 若い女性。
[編集] 『中間管理職刑事』の書誌情報
- 秋月りす『中間管理職刑事』 竹書房〈バンブーコミックス〉、単巻
- 2011年7月11日発行(2011年6月27日発売)、ISBN 978-4-8124-7599-7
[編集] 外部リンク
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