OH-6 (航空機)

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OH-6 カイユース

アメリカ陸軍のOH-6A

アメリカ陸軍のOH-6A

OH-6は、アメリカ合衆国の航空機メーカー、ヒューズ・ヘリコプターズ社が開発した小型ヘリコプターアメリカ軍における愛称は「カイユース」(Cayuse:アメリカ先住民カイユース族英語版から」)。機体形状から「フライングエッグ(空飛ぶ卵)」、開発計画名LOHから転じた「ローチ(ドジョウ」の別名でも呼ばれている。

概要[編集]

1960年アメリカ陸軍では、L-19 バードドッグベル47などの観測機の後継機となる軽観測ヘリコプター(LOH)計画の提案要求を各航空機メーカーに提示した。LOHの要求性能は、アリソン製T63-A-5ターボシャフトエンジンの搭載、ペイロード180kg以上、最大速度103kt以上、航続時間3時間以上、4人乗りとされ、機体のサイズもローター直径10.72m、全長10.6m、全高2.87m以内に収め、C-130 ハーキュリーズ輸送機に4機が搭載できることなどであった。

YOH-6A

LOH計画は、10年間で約3,600機が調達される予定であったため、アメリカ国内の航空機メーカー12社が応募し、設計案は22案に上った。このうち、ベル社、ヒラー社、ヒューズ社が最終選考まで進み、1961年5月19日に3社の試作機製造が承認された。試作機は各社5機ずつ製作され、ベルYOH-4A(後のモデル 206)、ヒラーYOH-5A(後のFH-1100)、ヒューズYOH-6Aの名称が与えられて比較評価試験へと移行した。試験は1年間にわたって行われ、1965年5月26日にYOH-6Aが飛行性能の良さと機体価格の安さから採用が決定され、OH-6 カイユースの名称で1,200機が発注された。生産は1965年から開始され、最初の月の生産数は70機に達した。

OH-6は、1966年9月からアメリカ陸軍への引き渡しが開始され、1967年12月にはベトナム戦争に投入されている。OH-6は高い機動性を活かして観測や索敵に活躍し、AH-1G コブラ攻撃ヘリコプター2機とOH-6A 2機が1チームとなったサーチ・アンド・デストロイは高い成果を上げた。しかし、OH-6の生産スケジュールは当初予定より遅れ、追加発注分の機体価格が高騰したため、1,434機で調達は終了となり、1970年8月に量産最終号機が納入された。なお、OH-6の調達中止に伴い、1967年秋に第2次LOH選定が行われ、ベル社のOH-58 カイオワが採用されている。

ヒューズ社は後にマクドネル・ダグラス社の傘下となり、現在はMDヘリコプターズがOH-6を元にした民生機MD 500シリーズの製造販売を続けている。MD 500は軍用機としても広く使われており、海上自衛隊ではMD 500EをOH-6DAとして導入した他、アメリカ陸軍でもMD 530Fを元にした攻撃ヘリコプターをAH-6として採用している。なお、OH-58Dの後継機トライアル・武装空中偵察機計画英語版では、本機の改良型であるMD 540F(MDヘリコプターズ)とAH-6S(ボーイング)が提案されるという、先祖返りのような出来事もあったがトライアルそのものが中止となったため実現しなかった。

機体構成[編集]

OH-6は、小型軽量で高い整備性と卓越した飛行性能、優れた信頼性と安全性を備えており、特に小型軽量化ではメインローター直径が要求値の10.72m以下に対して8.03m、全長も要求値の12.6m以下に対して9.24mと、大きく下回るものであった。また、最大離陸重量も要求値の1,110kg以下に対して955kgと、約85%に抑えることに成功している。これらにより、運動性能の向上、ペイロードの増加、低い被発見率、低被弾性、空輸の簡素化を実現している。

OH-6は、胴体が独特な卵型をしており、胴体構造はトラス構造のA型フレームキールがメイン・フレームとなっている。この構造は機体の頑丈さに貢献しており、ベトナム戦争では600機以上もの損失を出したが乗員の生存率は高かった。メインローターは4枚ブレードで、ハブに簡単なピンで取り付けられており、容易に折り畳むことができる。ローターブレードはアルミニウムスパーに1枚のアルミニウム外板を接着した構造で、翼型はNACA0015、捻り下げは7度58分。また、各ローターブレードにはトリムタブが付けられ、ローター・ハブはフレキシブルな15枚のステンレススチール製の板ばねを重ね、十文字形に交差させたものをベースとし、この弾性と変形をうまく活かして従来のフラップ・ヒンジとフェザリング・ヒンジを代用するという独特なシステムを採用している。このローター・ハブの機構は、これまでの関節式のものに比べ、整備が単純化され、重量も軽減された上に操縦の応答特性も著しく改善されたという。テイルローターは2枚ブレードで、鋼管スパーにグラスファイバーの外皮を接着した構造となっている。テイル・ブームは細い円錐形のもので、後端にテイルローターほか、上・下の垂直安定板と右舷には30度の上反角を付けた水平安定板が装備され、高速飛行時の縦・横の安定性を高めている。ただし横風安定が良くなかったため、後に民間型ではT字型に改良され、軍用型にもフィードバックされた。

エンジンは、アリソン製T63-A-5Aターボシャフト・エンジンを胴体後部に47度斜め上向きの角度で搭載され、出力はトランスミッションの吸収出力に合わせて188kWに減格されている。エンジン排気は胴体後方に排出し、これによって胴体後部の気流を整えるとともに、わずかにではあるが前進力を得ている。

降着装置スキッド式で、窒素式オレオ緩衝装置を組み込んで着陸時の衝撃を軽減し、スキッドや胴体下部の必要強度を低下させ、重量の軽減を図っている。

OH-6は基本的に非武装であるが、ベトナム戦争では胴体左側面にM134ミニガン1挺あるいはM129擲弾発射器1基を装備することもあった。アメリカ陸軍第160特殊作戦航空連隊で運用しているAH-6 リトルバードでは、胴体両側面にハードポイントが各1ヵ所ずつ増設されてハイドラ70ロケット弾ポッドBGM-71 TOW対戦車ミサイルなどの装備が可能になっている。

採用国[編集]

軍用のMD 500を含む

日本での採用[編集]

陸上自衛隊第5対戦車ヘリコプター隊本部付隊のOH-6D

川崎重工業がOH-6Aの日本向けOH-6J及び民間向け369HSライセンス生産し、1969年(昭和44年)-1979年(昭和54年)まで陸上自衛隊観測機として117機、海上自衛隊が教育用に3機を導入し、琉球政府厚生局から継承した海上保安庁でも2機を運用した。1979年からはOH-6Dに切り替えられ、1997年(平成9年)の生産終了までに陸自に193機(J型と合わせると310機)、海自に訓練用14機と連絡用1機を納入し、民間向けにも生産した。川崎での延べ生産数は387機に上る。

陸上自衛隊

陸上自衛隊向けのD型は生産途中から、暗視ゴーグル対応操縦席、赤外線監視装置赤外線照射装置が追加されている。

1990年から1992年にかけて、OH-6Jの31058号機をベースに整備性・運動性の向上を目的として、複合材を使用したベアリングレス型ローター・システムを新たに開発した[1]。この新型式ローター・システム実験機の研究成果は、後の国産観測ヘリコプター・OH-1の開発に活用された[1]

陸上自衛隊では1997年(平成9年)から後継の観測機である川崎OH-1の調達が進められたが、各対戦車ヘリコプター隊への配備にとどまったことから、OH-6Dの運用が続けられた。また、陸上自衛隊のヘリ操縦士養成に練習機として使用されたTH-55Jが退役した後は、専らOH-6Dが使用された。2015年2月20日(平成27年)陸自航空学校宇都宮校においての、第197期陸曹航空操縦課程(OH-6コース)の卒業までOH-6Dは練習用ヘリコプターとして使用され、その後は後継のTH-480[2]に一本化された。 OH-6Dが担ってきた観測任務は、2020年現在UH-1Jが兼務している。

2002年(平成14年)には大分県玖珠町上空で2機の陸上自衛隊OH-6Dが訓練中に衝突、2機ともに墜落して乗員4名が全員死亡する事故が起きた。

2020年(令和2年)3月末時点での陸上自衛隊の保有機数は14機であった[3]。2019年3月をもって、北海道の部隊から退役、2020年3月26日最後の1機である東部方面航空隊所属の31311号機が用途廃止のため、立川駐屯地から霞ヶ浦駐屯地へラストフライトが行われ、これをもって全機退役となった。

用途廃止された1機がT-3と共に金沢工業大学航空システム工学科の教材としてキャンパスに展示されている。

海上自衛隊
海上自衛隊のOH-6DA

海上自衛隊では、教育用に加えてアメリカ海軍のMASH(Manned Anti-Submarine Helicopter)計画にあわせて、OH-6Jの艦載化が検討されていたが、後にアメリカ海軍がMASHを断念してLAMPSLight Airborne Multi-Purpose System)計画に移行したことを受けて、この計画も放棄された[4]。また、1993年(平成5年)には砕氷艦「しらせ」で長らく運用していたベル47G-2A観測ヘリに代わり、OH-6Dを文部省(現・文部科学省)の予算で1機導入した[5]

1997年に川崎重工業での生産が終了した後、海上自衛隊のOH-6Dの機体数が足りないことから、アメリカからMD 500Eを5機輸入し、OH-6DAとして教育に使用していた。中期防衛力整備計画(平成17年度~平成21年度)でOH-6D/DAの後継機(次期回転翼練習機:TH-X)の機種選定が、アグスタ・ウェストランド A109Eユーロコプター EC 135との総合評価落札方式で行われ、2009年1月ユーロコプター EC135T2+に決定した。2011年6月に第211教育航空隊(鹿屋航空基地)所属機が退役したことにより、OH-6Dの海上自衛隊における運用は終了した[6]2015年(平成27年)2月12日には、宮崎県えびの市で同じく第211教育航空隊のOH-6DAが墜落し、乗員3名が全員死亡した(OH-6DAえびの墜落事故)。海上自衛隊のOH-6DAは、最終号機が2016年(平成28年)3月31日に除籍されて、全機退役した[7]

海上保安庁

海上保安庁の369HS(SH113、SH115)は、琉球政府厚生局による宮古諸島八重山諸島といった僻地離島における急患輸送や巡回診療を目的に、1970年(昭和45年)に就役した2機だった。2機は吊り下げ救助装置と非常用フロートを装備し、石垣島に設置された石垣医療航空事務所を拠点に活動した[8]が、1972年(昭和47年)5月15日の沖縄返還に伴い、石垣医療航空事務所は第十一管区海上保安本部石垣航空基地となり、369HSは海上保安庁に引き継がれた[8]。2機の369HSのうち、SH113は石垣航空基地に留まったが、SH115は那覇空港に新設された那覇航空基地に移動した。その後、1977年(昭和52年)にSH113、1979年(昭和54年)にSH115が第四管区海上保安本部伊勢航空基地に移動となり、1993年(平成5年)6月の解役まで運用され続けた[9]1991年(平成3年)に「パール1号」「パール2号」の愛称が付けられている。

派生型[編集]

OH-6A
量産型。
OH-6A ノーター
ノーターシステム搭載型。
OH-6B
エンジン換装型。
OH-6C
エンジン換装提案型。
OH-6J
川崎重工業でのライセンス生産型。陸上自衛隊で117機が導入された。
OH-6D
川崎重工業製造の陸上自衛隊向け観測機型で193機が導入された。海上自衛隊でも練習機として14機導入(2011年6月運用終了)された。
OH-6DA
海上自衛隊向け練習機型。OH-6D生産終了につきMD 500Eを輸入して使用。
TH-6B
アメリカ海軍向け練習機型。
EH-6B
特殊部隊向け電子戦機型。
EH-6E
特殊部隊向け電子戦機型。
MH-6B
特殊部隊向け生産型。
MH-6C
特殊部隊向け生産型。
MH-6E
特殊部隊向け軽攻撃輸送機型。
MH-6H
特殊部隊向け生産型。
AH-6C
OH-6Aの武装型。
AH-6F
特殊部隊向け武装型。
AH-6G
特殊部隊向け武装型。
AH/MH-6J
MD 530MGベースの特殊部隊向け軽攻撃輸送機型。
AH-MH-6M MELB
AH/MH-6Mの能力向上改修型。
AH/MH-6X
AH-MH-6MのUAV型。
MD 500
民間型。OH-6と別に軍隊向けの改修機も製造されている。

性能・主要諸元[編集]

OH-6
  • 主回転翼直径:8.05m
  • 主回転翼枚数:4枚
  • 胴体全長:7.23m
  • 全長:9.24m
  • 全高:2.73m
  • 空虚重量:538kg
  • 最大離陸重量:1,200kg
  • エンジン:アリソン 250C20B ターボシャフト
  • 全装備重量:1,361kg
  • 超過禁止速度:281km/h=M0.23
  • 巡航速度:239km/h=M0.19(MD 500は254km/h=M0.20、他は同じ)
  • 実用上昇限度:4,450m
  • 航続距離:361nm
  • 乗員:1名(乗客3名)

登場作品[編集]

映画[編集]

アウトブレイク
アメリカ陸軍のD型が登場。「モターバ熱」のアウトブレイクが生じたカリフォルニア州シーダー・クリークに展開した機体を、駐機中に主人公たちが強奪し脱出・移動手段として使用する。作中では、UH-1Bからの追撃を回避して後ろに回り込んだり、ハイウェイを走行中のトラックの真上で低空飛行を行いE-3 セントリーを欺くなど、その機動力と小ささを存分に発揮している。
アパッチ
麻薬カルテル攻撃ヘリコプターとしてD型が登場。スタブウイングガンポッドと2.75インチロケット弾ポッドを1個ずつ、機首部には照準装置を搭載している。作中では、主人公たちが操縦するAH-64 アパッチと激しい空中戦を繰り広げる。
ガメラ2 レギオン襲来
陸上自衛隊のD型が登場。主人公の渡良瀬二佐が、対戦車ヘリコプター隊に随伴して戦闘指揮所から名崎送信所へ向かうための移動手段として使用する。
ゴジラシリーズ
怪獣総進撃
国連科学委員会の連絡機として登場。フロートを装備しており、作中では、小笠原諸島の第二宇宙空港と怪獣ランド間で運用されている。
ゴジラvsビオランテ[10]
陸上自衛隊のD型が登場[10]。ロケット弾を搭載し浦賀水道沖でUH-1Hや海上自衛隊護衛艦とともにゴジラを攻撃する。その後、超能力者である三枝未希を乗せて芦ノ湖から大阪までの太平洋上でゴジラを捜索し、遠州灘で発見する。
ラジコンモデルはローターの形状が実機と異なる[10]
ゴジラvsキングギドラ
陸上自衛隊富士偵察隊所属機としてD型が登場。富士山麓上空でUFOを捜索していた最中、謎の光によって撃墜されてしまう。
ゴジラvsモスラ
陸上自衛隊のD型が登場。東京へと向けて東京湾内を進むモスラを、UH-1Hや護衛艦とともにロケット弾で攻撃する。
ゴジラvsデストロイア
Gフォース所属機としてMD 500Eが登場。三枝未希が搭乗し、冒頭ではバース島の消滅を観測。その後はゴジラジュニアの捜索と誘導にあたる。
ゴジラ2000 ミレニアム
陸上自衛隊のD型が登場。北浦に墜落し機能を停止したUFOの周りを飛行して警戒にあたっている。
スパイダーマン
鉄十字団の装備として登場。空中からスパイダーマンと協力者の間宮十三を機銃掃射するが、飛び乗ったスパイダーマンに乗っ取られ、最後は墜落炎上する。
撮影に使われたのは新日本国内航空[11]のヒューズ 369C(登録番号:JA9032)だが、同機は1980年3月18日に訓練飛行中の墜落事故で大破している[12]
地獄の黙示録
アメリカ陸軍第1騎兵師団所属のA型が登場。ベトコン拠点の村を攻撃するUH-1の着弾観測や索敵を行う。
首都消失
陸上自衛隊のJ型が登場。異常物体O対策本部に飛来する。
宣戦布告
陸上自衛隊のD型が登場。敦賀半島の山中に潜伏する北東人民共和国[13]特殊部隊を捜索し、普通科部隊を支援する。
本作は自衛隊の協力を得ることができなかったため、撮影には民間が所有する機体が使用されている。
東京湾炎上
J型が登場。資源公正分配推進組織(POFFDOR)の要求を受けての爆破が発表された、鹿児島県の喜山CTSの上空を飛行する。
日本沈没』(1973年版)
陸上自衛隊のJ型が登場。丹後半島から朝鮮半島へと向かいつつある避難民を乗せた漁船群の上空に飛来し、不法入国になることと津波の襲来を警告する。
ブルーサンダー
コクラン大佐の乗機としてD型が登場。
八岐之大蛇の逆襲
防衛隊第13連隊所属機としてJ型が登場。米子市に出現した八岐之大蛇に対して出動し、ロケット弾攻撃の着弾観測を行う。

テレビドラマ・オリジナルビデオ[編集]

SFX巨人伝説ライン
陸上自衛隊のD型が登場。第7話では鹿島港に上陸したゴロマキングを、第10話と第11話では侵攻するバグズンを、第13話では千葉県付近を侵攻するレッドコングを観測する。
『ヴィジュアル・バンディッツ』
第1話に陸上自衛隊のD型が登場。群馬県北西部での巨大生物出現を受けて災害派遣で出動し、黒部一佐を獣害対策本部まで輸送する。
恐竜大戦争アイゼンボーグ
第11話に防衛隊所属機としてJ型が登場。日本海砂丘に出現したアンクに対して出動し、アンクの側にいた子供たちを他部隊の攻撃の邪魔にならないよう避難させる。
星間特捜アサルトライザー
陸上自衛隊のD型が登場。第1話では名古屋を襲ったドドゴに、第3話では東シナ海から日本に上陸した金剛コングに対して出動する。
超音速攻撃ヘリ エアーウルフ
敵役などとしてD型が度々登場。
スーパー戦隊シリーズ
電撃戦隊チェンジマン
第1話に地球守備隊日本支部所属機としてMD 500Dが登場。隊員らによる訓練を上空から監督する。
鳥人戦隊ジェットマン
第37話に地球防衛軍スカイフォース所属機としてヒューズ 369Eが登場。小田切長官が搭乗して山田牧場一帯で天堂竜(レッドホーク)を捜索し、トランザおよびギョライピラニアと交戦中のところを発見する。
ぼくらの勇気 未満都市
陸上自衛隊のJ型が度々登場。隔離された千葉県臨海幕原に物資を吊り下げ輸送する。

アニメ・漫画[編集]

アイアムアヒーロー in IBARAKI
終盤に陸上自衛隊のD型が登場。
代紋TAKE2
陸上自衛隊のD型が登場。線路上の傭兵達に対してサーチライトで照射を行う。
空想科学大戦!
第1話に登場。科学攻撃隊SAMONが、富士山麓の本部までの要人輸送に使用する。ただし、テールの形状などが実機と異なる。
クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
陸上自衛隊のD型が登場。春日部市から避難する市民の状況を観測する。
最臭兵器
陸上自衛隊のD型が登場。主人公の祖母を乗せ、臭気を放ちながら中央自動車道東京へ向かう主人公の説得にあたる。
ジオブリーダーズ
厚生省衛生二課(ハウンド)が使用。
第2次朝鮮戦争 ユギオII
朝鮮人民軍のMD 500が登場。浸透工作のため韓国軍所属機に偽装しており、同じく韓国軍憲兵隊に偽装した特殊部隊を輸送する。
まりかセヴン
情報本部自衛隊情報部とも)所属機としてMD-520Nがたびたび登場。非武装だが、主に観測や輸送などを行う。作中では、「ブラックビートル」という通称で呼ばれている。

小説[編集]

MM9
自衛隊のD型が登場。第3話では陸上自衛隊第12ヘリコプター隊所属機が、第5話では航空自衛隊小牧基地所属とされる機体が、気特対(気象庁特異生物対策部)の支援にあたる。
ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
小説・漫画・アニメ版に異世界へ派遣された自衛隊の装備として登場。ヘリコプター部隊で編成された第4戦闘団に配備され、イタリカ戦にて盗賊団に対する着弾観測や索敵を行い、AH-1S対戦車ヘリコプターUH-1J多用途ヘリコプターを支援する。一連のシーンは、上記の『地獄の黙示録』のパロディとなっている。
生存者ゼロ
陸上自衛隊のD型が登場。廻田三佐を乗せ、音信の途絶えた標津町川北へと飛ぶ。
『ゼロの激震』
第12ヘリコプター隊所属のD型が登場。
『ゼロの迎撃』
MD 500が登場。シュウ少佐率いる平壌防御司令部の兵士らが極秘で行っていたハン大佐の家族救出作戦の際、脱出用の機体として使用されるはずだったが、作戦計画が漏れてしまい乗員ごと乗っ取られる。これによりシュウ少佐らを胴体下に吊り下げていたガトリング砲で攻撃し、救出作戦を失敗させた。また、主人公の真下三佐が、武力衝突が発生した清洲橋に向かう際に近くを飛行していた木更津駐屯地所属機を使用する。
日本沈没
陸上自衛隊のD型が登場。主人公の小野寺が搭乗する。
『平壌クーデター作戦』
丁春国少佐率いる朝鮮人民軍空軍特殊航空隊に所属する4機のMD 500が登場。1機は丁少佐が直接操縦し、十五号官邸へのロケット弾攻撃や主人公ら特殊部隊人員のヘリボーンを行う。

ゲーム[編集]

ARMA 2
拡張パック「Operation Arrowhead」に登場。通常の輸送ヘリとして使用できるほかに、UAVとして遠隔操作し、目標にレーザーを照射することでAGM-114 ヘルファイア対戦車ミサイルを誘導することができる。
PUBG
ペイロードモードでマップ上にドロップされている。
Wargame Red Dragon
自衛隊デッキに「OH-6D」の名称で通常型が、「OH-6D TOW」の名称でスタブウイングBGM-71 TOW対戦車誘導弾を搭載した型が登場する。
WarRock
ゲーム内の通称は「豆ヘリ」。機動力・攻撃力は高いが装甲は薄い。
ウマ娘 プリティーダービー
OH-6もしくはMD 500が登場。日本ウマ娘トレーニングセンター学園の校章を描き、ピンク色に塗装されている。
エアロダンシング
セガが過去に発売していたフライトシミュレーターの金字塔。
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2
アメリカ軍攻撃ヘリとして登場し、主人公の指揮下に加わる。
バトルフィールドシリーズ
BFV
アメリカ陸軍アメリカ海兵隊のヘリとして登場する。武装としてスタブウイングに2丁のM134 ミニガンを搭載している。
BF2
USMCのヘリとして『BFV』同様にスタブウイングに2丁のM134を搭載した機体が登場する。また、UAVを遠隔操作することが可能。
マーセナリーズ
北朝鮮反乱軍の偵察ヘリコプターとしてM134と空対地ミサイルを搭載したMD 500が登場するほか、ロシアン・マフィアの偵察ヘリコプターとしてM2重機関銃ポッドと57mm ロケット弾ポッドを搭載したMD 530Dが登場する。
マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス
ユニバーサル石油が使用するヘリコプターとしてMD 520Nが「ローグ」の名称で登場する。非武装の輸送型が1種類と武装した攻撃ヘリコプター型が3種類登場する。

その他の映像作品[編集]

ギンガムチェック
MVにA~BあるいはJ型が登場。機首に何らかの火器を備えている。東京に出現したファイヤーゴルザを攻撃し、SE.3130 アルエットII74式戦車などと共同で撃破する。
神戸ポートアイランド博覧会
CMに民間型が登場。ゴダイゴが搭乗する。白い機体で、機首に「Godiego」と赤くペイントされている。

出典[編集]

  1. ^ a b 平成31年2月「OH-6J 新型式ローター・システム実験機」”. www.city.kakamigahara.lg.jp. 各務原市. 2020年6月11日閲覧。
  2. ^ 陸自練習ヘリにエンストロム480Bが選ばれました”. エアロファシリティー株式会社. 2015年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月18日閲覧。
  3. ^ 令和2年度防衛白書 p.494 資料5 主要航空機の保有数・性能諸元
  4. ^ “World News - Defence”. Flight International (Reed Business Information Ltd): 400. (1973-09-06). http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1973/1973%20-%202309.html. 
  5. ^ 「砕氷艦「しらせ」OH-6Dヘリコプターを導入!」 『世界の艦船』第472集(1993年11月号) 海人社 P.53
  6. ^ さらば「OH6D」、最終号機除籍
  7. ^ 「海上自衛隊ニュース OH-6DAの最終号機を除籍」 『世界の艦船』第840集(2016年7月特大号) 海人社
  8. ^ a b 「海上保安庁航空機の全容」『世界の艦船』通巻450集(1992年5月特大号) 海人社 P.147
  9. ^ 「海上保安庁ニュース 小型ヘリコプター2機が解役」『世界の艦船』通巻470集(1993年9月号) 海人社 P.162
  10. ^ a b c 超最新ゴジラ大図鑑 1992, p. 177, 「航空兵器」
  11. ^ 東亜国内航空新日本航空とは別の企業である。
  12. ^ 航空事故調査委員会 (1980年6月25日). “新日本国内航空株式会社所属ヒューズ式369HM型JA9032に関する航空事故報告書”. 国土交通省. https://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/55-4-JA9032.pdf 2021年9月7日閲覧。 
  13. ^ 原作の小説版では北朝鮮

参考文献[編集]

  • 『増補改訂新版 超最新ゴジラ大図鑑』企画・構成・編集 安井尚志クラフト団)、バンダイ〈エンターテイメントバイブルシリーズ50〉、1992年12月25日。ISBN 4-89189-284-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]