ncurses

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ncurses
開発元 GNUプロジェクト
最新版
6.4 / 2022年12月31日 (15か月前) (2022-12-31)
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS POSIX互換
種別 ウィジェット・ツールキット
ライセンス MIT
公式サイト ncurses
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ncurses は、端末に依存しない形式でテキストユーザインタフェース (TUI) を作成するためのAPIを提供するライブラリ。画面切り替えを最適化し、リモートシェルで使ってもレイテンシを最小に抑えるようになっている。

概要[編集]

"ncurses"は"new curses"の略であり、開発が途切れた4.4BSDcursesの代替を意図している。従来のcursesを使ったプログラムの移植は容易である。しかし、端末エミュレータではなく実際のVT100などの端末を想定していたため、端末サイズの変更への対処などは古いcursesにはなかった。

ncursesはterminfo、またはtermcapを使うことができる。cursesの他の実装では一般にterminfoを使っており、termcapを使うものは少ない。数少ない例外として、mytinfo[1]は両方を使っている。

プロジェクトリーダーは、Thomas Dickeyである。

ncursesはGNUプロジェクトの一環として開発されているが、ライセンス条件はGNU GPLLGPLではなく、MIT Licenseによく似たものとなっている。これは当時、フリーソフトウェア財団と開発者が交わした著作権に関する合意によるものである。しかし、現在はフリーソフトウェア財団のソフトウェアであるため、将来的にはGPLとなる可能性もある[2]

脚注[編集]

  1. ^ Ross Ridge (1992年12月27日). “mytinfo posting to comp.sources.unix newsgroup”. Internet Systems Consortium, Inc. 2008年3月14日閲覧。
  2. ^ Thomas E. Dickey (2013年1月19日). “Will it ever be GPL?”. 2013年2月5日閲覧。

外部リンク[編集]

ツールキット[編集]

言語バインディング[編集]

ディストリビューションとパッケージ[編集]