歴代NWA世界ヘビー級王者

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歴代NWA世界ヘビー級王者(れきだいNWAせかいヘビーきゅうおうじゃ)は、NWAが管理するチャンピオンベルトであるNWA世界ヘビー級王座を獲得したことがある人物の一覧である。

ジャイアント馬場の初獲得を第49代とした場合で一覧は構成しており、旧NWAの初代から第37代を参考として掲載している。

初代 - 第37代(NWA発足以前)[編集]

歴代 レスラー 戴冠回数 戴冠日付 戴冠場所、実際のタイトル
初代 フランク・ゴッチ 1 1905年10月 000
第2代 フレッド・ビール英語版 1 1906年12月 1日 ニューオーリンズ、American Mixed-Styleヘビー級王座
第3代 フランク・ゴッチ 2 12月16日 カンザスシティ、American Mixed-Styleヘビー級王座
第4代 チャーリー・カトラー英語版 1 1914年 7月 4日 1915年1月米国選手権主張者B.F.ローラーを破り、同年2月にゴッチが保持していた王座を主張した。一部の地区で認定される。
第5代 ジョー・ステッカー 1 1915年 7月 5日 オマハ、世界ヘビー級王座
第6代 アール・キャドック英語版 1 1917年 4月 9日 オマハ、世界ヘビー級王座
第7代 ジョー・ステッカー 2 1920年 7月 4日 ニューヨーク、世界ヘビー級王座
第8代 エド・ルイス 1 1921年12月13日 ニューヨーク、世界ヘビー級王座
第9代 スタニスラウス・ズビシュコ 1 1922年 3月 3日 ニューヨーク、世界ヘビー級王座
第10代 エド・ルイス 2 3月22日 ウィチタ、世界ヘビー級王座
第11代 ウェイン・マン 1 1925年 1月 8日 カンザスシティ、世界ヘビー級王座
第12代 スタニスラウス・ズビシュコ 2 4月25日 フィラデルフィア、世界ヘビー級王座ミシガン・イリノイ地区では引き続きマンを認定。
第13代 ジョー・ステッカー 3 5月30日 セントルイス、世界ヘビー級王座
第14代 エド・ルイス 3 1928年 2月20日 セントルイス、世界ヘビー級王座(のちのAWA王座(ボストン版)
第15代 ガス・ソネンバーグ 1 1929年 7月 4日 ボストン、1月にルイスを破るが7月に剥奪され、別途AWA王座(ボストン版)となる
第16代 エド・ダン・ジョージ英語版 1 1931年 2月10日 ロサンゼルス、AWA王座(ボストン版、AWAの記録では1930年12月)。4月にルイスに敗れる
第17代 ヘンリー・デグレーン英語版 1 5月 7日 モントリオール、AWA世界ヘビー級王座(ボストン版)をルイスから奪取
第18代 エド・ダン・ジョージ 2 7月 7日 ボストン、AWA世界ヘビー級王座(ボストン版、AWAの記録では1933年7月)
第19代 ダノ・オマホニー 1 1935年 6月30日 ボストン、旧NWA世界ヘビー級王座を27日に獲得し(第3代)、AWA(ボストン版、7月30日ジョージを破り獲得)と統一
第20代 ディック・シカット英語版 1 1936年 3月 2日 ニューヨーク、旧NWA王座のみ移動としていたが、1936年9月空位と発表される
第21代 アリ・ババ 1 4月24日 デトロイト、シカットに勝利したと主張 1936年6月12日ニューアークでデーヴ・レビンに反則負けするが、引き続き王座を主張
第22代 エベレット・マーシャル 1 6月26日 コロンバス 1935年7月にコロラド州版世界王者としてMWA世界ヘビー級王座も認定を受けていた
第23代 ルー・テーズ 1 1937年12月29日 セントルイス、MWA世界ヘビー級王座。1938年1月25付でAWAボストン版王座も授与される
第24代 スティーブ・ケーシー 1 1938年 2月11日 ボストン、AWA世界ヘビー級王座(ボストン版)の系譜はここで終わる。一方でMWAも指定の防衛戦を行わなかったので剥奪
第25代 エベレット・マーシャル 2 9月14日 旧NWA総会により空位であった旧NWA版王座を認定される
第26代 ルー・テーズ 2 1939年 2月23日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第27代 ブロンコ・ナグルスキー英語版 1 6月23日 ヒューストン、旧NWA世界ヘビー級王座
第28代 レイ・スチール英語版 1 1940年 3月 7日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第29代 ブロンコ・ナグルスキー 2 1941年 3月11日 ミネアポリス、旧NWA世界ヘビー級王座
第30代 サンダー・ザボー 1 6月 5日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第31代 ビル・ロンソン英語版 1 1942年 2月19日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第32代 ユーボン・ロバート英語版 1 10月17日 モントリオール、旧NWA世界ヘビー級王座
第33代 ボビー・マナゴフ英語版 1 11月27日 ヒューストン、旧NWA世界ヘビー級王座
第34代 ビル・ロンソン 2 1943年 2月19日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第35代 ホイッパー・ビリー・ワトソン 1 1947年 2月21日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第36代 ルー・テーズ 3 4月25日 セントルイス、旧NWA世界ヘビー級王座
第37代 ビル・ロンソン 3 11月21日 ヒューストン、旧NWA世界ヘビー級王座

第38代(初代)以降[編集]

オーヴィル・ブラウンを初代王者とする場合は下記に掲載されている第38代王者が第2代王者となる。

歴代 レスラー 戴冠回数 戴冠日付 戴冠場所
オーヴィル・ブラウン 1 1948年 1月 5日 デモイン
第38代 ルー・テーズ 4 1949年11月27日
第39代 ホイッパー・ビリー・ワトソン 2 1956年 3月15日 トロント
第40代 ルー・テーズ 5 11月 9日 セントルイス
第41代 ディック・ハットン 1 1957年11月14日 トロント
第42代 パット・オコーナー 1 1959年 1月 9日 セントルイス
第43代 バディ・ロジャース 1 1961年 6月30日 シカゴ
第44代 ルー・テーズ 6 1963年 1月24日 トロント
第45代 ジン・キニスキー 1 1966年 1月 7日 セントルイス
第46代 ドリー・ファンク・ジュニア 1 1969年 2月11日 タンパ
第47代 ハーリー・レイス 1 1973年 5月24日 カンザスシティ
第48代 ジャック・ブリスコ 1 7月20日 ヒューストン
第49代 ジャイアント馬場 1 1974年12月 2日 鹿児島県立体育館
第50代 ジャック・ブリスコ 2 12月 9日 豊橋市体育館
第51代 テリー・ファンク 1 1975年12月10日 マイアミ
第52代 ハーリー・レイス 2 1977年 2月 6日 トロント
第53代 ダスティ・ローデス 1 1979年 8月21日 タンパ
第54代 ハーリー・レイス 3 8月26日 オーランド
第55代 ジャイアント馬場 2 10月31日 愛知県体育館
第56代 ハーリー・レイス 4 11月 7日 尼崎市体育館
第57代 ジャイアント馬場 3 1980年 9月 4日 佐賀スポーツセンター
第58代 ハーリー・レイス 5 9月10日 大津市皇子が丘公園体育館
第59代 トミー・リッチ 1 1981年 4月27日 オーガスタ
第60代 ハーリー・レイス 6 5月 1日 ゲインズビル
第61代 ダスティ・ローデス 2 1981年 6月21日 アトランタ
第62代 リック・フレアー 1 9月17日 カンザスシティ
第63代 ハーリー・レイス 7 1983年 6月10日 セントルイス
第64代 リック・フレアー 2(3) 11月24日 グリーンズボロ
第65代 ハーリー・レイス (8) 1984年 3月21日 ニュージーランドウェリントン
第66代 リック・フレアー (4) 3月23日 シンガポール、カラン
第67代 ケリー・フォン・エリック 1 5月 6日 アービング
第68代 リック・フレアー 3(5) 5月24日 横須賀市総合体育会館
第69代 ダスティ・ローデス 3 1986年 7月26日 グリーンズボロ
第70代 リック・フレアー 4(6) 8月 9日 セントルイス
第71代 ロニー・ガービン 1 1987年 9月25日 デトロイト
第72代 リック・フレアー 5(7) 11月26日 シカゴ
第73代 リッキー・スティムボート 1 1989年 2月20日 シカゴ
第74代 リック・フレアー 6(8) 5月 7日 ナッシュビル
第75代 スティング 1 1990年 7月 7日 ボルチモア
第76代 リック・フレアー 7(9) 1991年 1月11日 イーストラザフォード
第77代 藤波辰爾 1 3月21日 東京ドーム
第78代 リック・フレアー 8(10) 5月19日 セントピーターズバーグ
第79代 蝶野正洋 1 1992年 8月12日 国技館(リック・フレアーのWCW離脱後に行われたG1 CLIMAX兼王座決定トーナメントで優勝)
第80代 グレート・ムタ 1 1993年 1月 4日 東京ドーム
第81代 バリー・ウインダム 1 2月21日 アッシュビル
第82代 リック・フレアー 9(11) 7月18日 ビロキシ
第83代 シェーン・ダグラス 1 1994年 8月27日 フィラデルフィア(王座決定トーナメントで優勝)
第84代 クリス・キャンディード 1 11月19日 チェリーヒル(王座決定トーナメントで優勝)
第85代 ダン・スバーン 1 1995年 2月24日 アーランガー
第86代 小川直也 1 1999年 3月14日 横浜アリーナ
第87代 ゲーリー・スティール英語版 1 9月25日 シャーロット
第88代 小川直也 2 10月 2日 トマソン
第89代 マイク・ラパーダ英語版 1 2000年 9月19日 タンパ(王座決定トーナメントで優勝)
第90代 サブゥー 1 11月14日 タンパ
第91代 マイク・ラパーダ 2 12月22日 ナッシュビル
第92代 スティーブ・コリノ 1 2001年 4月24日 タンパ
第93代 橋本真也 1 12月15日 マクニースポート(スティーブ・コリノ、ゲーリー・スティールを倒しての戴冠)
第94代 ダン・スバーン 2 2002年 3月 9日 後楽園ホール
第95代 ケン・シャムロック 1 2002年 6月19日 ハンストビル(王座決定バトルロイヤルで優勝)
第96代 ロン・キリングス 1 8月 7日 ナッシュビル
第97代 ジェフ・ジャレット 1 11月20日 ナッシュビル
第98代 AJスタイルズ 1 2003年 6月11日 ナッシュビル
第99代 ジェフ・ジャレット 2 8月22日 ナッシュビル
第100代 AJスタイルズ 2 2004年 4月21日 ナッシュビル
第101代 ロン・キリングス 2 5月19日 ナッシュビル
第102代 ジェフ・ジャレット 3 6月 2日 ナッシュビル
第103代 AJスタイルズ 3 2005年 5月15日 オーランド
第104代 レイヴェン 1 6月19日 オーランド
第105代 ジェフ・ジャレット 4 9月15日 オールドキャッスル
第106代 ライノ 1 10月23日 オーランド
第107代 ジェフ・ジャレット 5 11月 3日 オーランド
第108代 クリスチャン・ケイジ 1 2006年 2月12日 オーランド
第109代 ジェフ・ジャレット 6 6月18日 オーランド
第110代 スティング 2 10月22日 デトロイト
第111代 アビス 1 11月19日 オーランド
第112代 クリスチャン・ケイジ 2 2007年 1月14日 オーランド
第113代 アダム・ピアース 1 2007年 9月 1日 プエルトリコ(王座決定トーナメントで優勝)
第114代 ブレント・オルブライト英語版 1 2008年 8月 2日 ニューヨーク
第115代 アダム・ピアース 2 2008年 9月20日 フィラデルフィア
第116代 ブルー・デーモン・ジュニア 1 2008年10月25日 メキシコシティ
第117代 アダム・ピアース 3 2010年 3月14日 シャーロット
第118代 コルト・カバナ 1 2011年 3月 6日 ハリウッド
第119代 ザ・シーク(2代目)英語版 1 2011年 4月23日 ジャクソンビル
第120代 アダム・ピアース 4 2011年 7月31日 コロンバス
第121代 コルト・カバナ 2 2012年 4月 8日 グレンデール
第122代 アダム・ピアース 5 2012年 7月21日 カンザスシティー
第123代 カハガス 1 2012年11月 2日 クレイトン
第124代 ロブ・コンウェイ 1 2013年 3月16日 サンアントニオ
第125代 小島聡 1 2014年 1月 4日 東京ドーム
第126代 ロブ・コンウェイ 2 2014年 6月 2日 ラスベガス
第127代 天山広吉 1 2015年 2月14日 仙台サンプラザ
第128代 ジャックス・デイン 1 2015年 8月30日 サンアントニオ
第129代 ティム・ストーム英語版 1 2016年10月21日 シャーマン
第130代 ニック・オールディス 1 2017年12月 9日 シーウェル
第131代 Cody 1 2018年 9月 1日 シカゴ
第132代 ニック・オールディス 2 2018年10月21日 ナッシュビル
第133代 トレバー・マードック 2 2021年8月29日 セントルイス
第134代 マット・カルドナ 1 2022年2月12日 オーク・グローブ
第135代 トレバー・マードック 3 2022年6月11日 ノックスビル
第136代 タイラス 1 2022年11月12日 シャルメット
第137代 EC3 1 2023年8月27日 セントルイス

備考[編集]

  • 1957年6月14日イリノイ州シカゴにおいて、エドワード・カーペンティアがルー・テーズを破ったが、裁定に食い違いが生じ、その後しばらくの間はカーペンティアとテーズが共にNWA世界王者を名乗った。
  • 1962年8月31日オハイオ州コロンバスにおいて、ビル・ミラーカール・ゴッチが、NWA世界ヘビー級王者バディ・ロジャースと控え室でトラブルを起こし試合を控えてたロジャーズは欠場。一時 対戦相手のジャイアント馬場に移動するが結局 馬場は返上。レコードとしては認められていない。
  • 1984年4月にデビッド・フォン・エリックの王座獲得が内定していたが、その年の2月に死亡したために幻に終わっている。
  • 1991年3月21日のリック・フレアー対藤波辰爾戦では、藤波が3カウントフォールを奪った(新日本プロレスのルールでは藤波の勝ち)ものの、その前にフレアーがオーバー・ザ・トップロープとなっており(NWA/WCWのルールでは藤波の反則負け)、藤波はNWA王座、フレアーはWCW王座とされた。
  • 2002年5月28日よりTNAが管理する王座となり、ダン・スバーンの王座は取り上げられている。2007年5月13日TNAとの業務提携終了により、それまでの王者であったクリスチャン・ケイジはNWA王座を剥奪された[1]
  • ロン "ザ・トゥルース" キリングス(Ron "The Truth" Killings 現Rトゥルース) はケン・シャムロックを下してNWA世界ヘビー級王座を獲得したが、アフリカ系アメリカ人レスラーの同王座獲得は、旧NWAを含めたNWA世界ヘビー級王者としては史上初かつ2020年時点で唯一である。

脚注[編集]

  1. ^ NWA strips TNA, Cage, Team 3-D of NWA World Championships (NWA本部による公式声明)”. National Wrestling Alliance (2007年5月13日). 2009年10月13日閲覧。

外部リンク[編集]