NGC 2207とIC 2163

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NGC 2207(上の数値)
IC 2163(下の数値)
ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 2207とIC 2163の画像
Credit: HST/NASA/ESA
星座 おおいぬ座
見かけの等級 (mv) 11.3[1]
11.6[2]
視直径 4.3' × 2.8'[1]
3.0' × 1.2'[2]
分類 SAB(rs)bc pec[1]
SB(rs)c pec[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  06h 16m 22.030s[1]
 06h 16m 27.980s[2]
赤緯 (Dec, δ) −21° 22′ 21.60″[1]
−21° 22′ 33.10″[2]
赤方偏移 0.009143[1]
0.009223[2]
視線速度 (Rv) 2741 ± 15 km/s[1]
2765 ± 20 km/s[2]
距離 1億2200万光年(37.5Mpc)
1億2300万光年(37.9Mpc)[注釈 1]
他のカタログでの名称
UGCA 124, PGC 18749[1]
UGCA 125, PGC 18751[2]
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NGC 2207とIC 2163(NGC 2207 and IC 2163)は、2つの渦巻銀河からなる相互作用銀河である。おおいぬ座の方角に地球から約1億2000万光年離れた位置にある。どちらの銀河も1835年にジョン・ハーシェルによって発見された。それまで、NGC 2207で3つの超新星(SN 1975ASN 1999ecSN 2003H)が発見されていた。NGC 2207は、IC 2163の潮汐作用による分裂の渦中にある。

1999年11月、ハッブル宇宙望遠鏡がこれらの銀河を観測した。

2006年4月、スピッツァー宇宙望遠鏡がこれらの銀河を観測した(以下の写真)。

スピッツァー宇宙望遠鏡によるNGC 2207とIC 2163の赤外線画像。Credit: NASA/JPL
ヨーロッパ南天天文台によるNGC 2207とIC 2163の画像

合体銀河[編集]

NGC 2207は、IC 2163との衝突、合体の渦中にある。しかし、触角銀河マウス銀河のようにはならず、2つの銀河はまだ分離して観測される。これらはまだ、衝突、合体の最初の段階にある。2つの銀河は今後すぐに衝突し、恐らくマウス銀河に似た形態になる。今後約10億年以内に、両銀河は合体し、1つの楕円銀河になると考えられている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ハッブル=ルメートルの法則より視線速度÷ハッブル定数で計算。但し、ハッブル定数H0=73.0[km/(Mpc・s)]。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h NASA/IPAC Extragalactic Database”. Results for NGC 2207. 2019年9月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h NASA/IPAC Extragalactic Database”. Results for IC 2163. 2019年9月14日閲覧。

外部リンク[編集]