Microsoft Windows Azure

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
Windows Azure Platform
開発元 Microsoft
種別 クラウドコンピューティング/PaaS
公式サイト http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/
テンプレートを表示

Windows Azure Platform(ウィンドウズ・アジュール・プラットフォーム)は、マイクロソフトクラウド プラットフォームPaaS)である。

2008年のProfessional Developer Conferenceで発表され[1]2009年末までのサービス開始前の評価期間を経て、2010年1月に世界21ヶ国で正式にサービスを開始した。

目次

[編集] 概要

Windows Azure Platformはマイクロソフトのデータセンターにあるクラウド プラットフォームで、アプリケーションとデータをホストしている。アプリケーションの動作環境(Windows Azure)と、Windows Azure AppFabric(旧名称は.NET Services。クラウドのミドルウェア サービス)、SQL Azure(クラウドのRDB)を提供する。

Windows Azureは、Compute、Storage、Fabricという3つを核に構成する。Computeは計算資源を提供するサービス、Storageはスケーラブルなストレージ サービス(BLOB、テーブル、キュー)を示唆する。Windows Azureのホスティング環境は、Fabric Controllerと呼び、個々のシステムのリソース、ロード バランシング、複製、アプリケーションのライフ サイクルをホストしているアプリケーションが明示的に対処することなく自動的にネットワーク中に共同で使用するようにする。加えて、ストレージ サービスのような大部分のアプリケーションが必要とする他のサービスを提供する様になっている。Fabric上は、Windows Azure Platformの一部のサービスをアプリケーションは利用できる様になっている。現時点ではWindows Azureがサービスとして提供していない機能(例えば、印刷やPDF生成といった帳票機能など)を実装することはできない。しかし、2011年中にVMロール(Windows Azure Virtual Machine Role)サービスを開始するとマイクロソフトより発表があり、Azure上に構築したWindows Server 2008 R2の仮想環境内で既存アプリケーションの多くがそのまま稼働できると主張している。

開発者はRESTHTTPXMLを組み合わせたAPIを使用して Windows Azure が提供するサービスと対話を行う。サービスと対話を行うライブラリはクライアントサイドにもマネージド クラス ライブラリで提供される。Windows Azureでホストされるアプリケーションの開発と発行はVisual StudioといったIDEを使用して行う。

[編集] Windows Azure 実装

Windows Azure Platformは特化されたオペレーティングシステム Windows Azureを用い"fabric layer"を実行する。"fabric layer"とは、マイクロソフトにてホスティングされたクラスタであり、Windows Azure上にて動作するアプリケーションへの計算資源およびストレージの割り当て、および管理を行う。Windows Azureは開発中は"Red Dog"というコードネームで知られ、Windows Server 2008とカスタム化されたHyper-VであるWindows Azure Hypervisor上の"cloud layer"として説明されており、サービスの仮想化を行うものである。

[編集] SQL Azure

SQL Azureは、SQL Server 2008をベースに開発されたクラウド上のリレーショナルデータベースエンジンである。SQL Server 2008をベースに開発が行われているため、SQL Serverに対応したアプリケーションやツールとの親和性が高く、SQL Serverで使用していたツールがそのまま使用でき、SQL Azureへの移行が比較的簡単におこなうことができる。

[編集] SQL Azure Reporting / Data Sync

SQL Azure Reporting は、SQL Azureと連携をするクラウド上のレポーティングサービス。2010年に米国で開催されたMicrosoft PDC2010にて発表された。オンプレミスのSQL Server Reporting Serviceをベースにしており、Business Intelligence Development Studioといった既存の開発ツールを使用しSQL Azure Reportingにデプロイできると発表されている。

SQL Azure Data Syncとはコーディング不要なSQL Azureデータベースの同期機能のことである。

これらの機能は現時点ではCTP版となっており、Microsoft Connectから申請を行う必要がある。

[編集] Windows Azure Marketplace

Windows Azure Marketplaceは、多様な商用・非商用データ(人口統計や金融情報など)といったコンテンツを保持しているプロバイダ(パブリッシャ)が容易に販売することができるオンライン上のマーケットプレースである。利用者はWindows Azure Marketplaceを通じ、検索・共有・購入等を行うことができる。また通常データはODataを通じて提供され、アプリケーションからの利用も可能となっている。

Windows Azure Marketplaceにはデータを提供するWindows Azure Marketplace Dataセクションと、Windows Azure Platformに関連する多様なカテゴリのサービスやアプリケーションを提供するWindows Azure Marketplace Applicationsセクションの2つが存在する。Windows Azure Marketplace Dataは2010年に米国で開催されたMicrosoft PDC2010にて正式リリースされた。またWindows Azure Marketplace Applicationsは、2011年7月10日に米国で開催されたMicrosoft Worldwide Partner Conference 2011にて正式リリースがアナウンスされた。

[編集] セキュリティについての諸問題

データは海外のデータセンターに置かれる事になり、情報漏えいや、海外にデータを置くことによる問題などが指摘されている(当然のことながら、Amazon EC2Google App Engineなどの競合サービスも同様である)。海外にデータを置く問題とは、例えば何らかの事件があってFBI(=米国の連邦捜査局)にデータをすべて没収される可能性などである。また日本国の法的な問題によりデータを国外に保管できない場合等、現時点でのWindows Azureでは対応することができない。Windows AzureにVPN(Virtual Private Network)でアクセスするサービスなどは現時点で正式提供されていないため、アプリケーションやデータはすべてDMZに配置されることとなり、社内システムであっても常に外部のセキュリティの脅威にさらされることになる(Windows Azure上のホストサービスと自社内を1対1でIPSecを利用して接続する、Windows Azure Connect 機能は現時点でベータ提供となっている)。また富士通が日本国内のデータセンターにWindows Azureを提供することで、状況は変わりつつある[2][3]。マイクロソフトはセキュリティ・ガイドラインで「漏洩リスクが不安なデータは持ち出さない、クラウドに置かないでください」と呼びかけており、情報が漏えいした場合の補償責任は一切負わないとしている。

[編集] 制限事項

  • SQL Azure Databaseの容量
    • データベース数はMasterDBを含む最大150個(ユーザDBとして新規に作成できるのは最大149個)[4]
    • ユーザ割当領域は、Web Editionでは1GBか5GB、Business Editionで最大50GB(10GB、20GB、30GB、40GB、50GBと10GB区切りで選択可能)使用できる[5]

[編集] その他

日本マイクロソフトでは、Windows Azureをマンガ形式で紹介する「クラウドガール -窓と雲と碧い空-」を、2011年5月23日から公開している[6]

[編集] 出典

[ヘルプ]

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語