Microsoft Office

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。210.136.215.52 (会話) による 2016年3月30日 (水) 22:41個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎Office 9)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Microsoft Office
開発元 マイクロソフト
最新版 2021 - 2021年10月5日 (2年前) (2021-10-05) [±]
プログラミング
言語
C++
対応OS Windows
種別 オフィス スイート
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト products.office.com/ja-jp/consumer
テンプレートを表示
Microsoft Office for Mac
開発元 マイクロソフト
最新版 2021 - 2021年10月5日 (2年前) (2021-10-05) [±]
プログラミング
言語
C++
対応OS OS X
プラットフォーム Macintosh
種別 オフィス スイート
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト products.office.com/ja-jp/mac/microsoft-office-for-mac
テンプレートを表示
Microsoft Office
開発元 マイクロソフト
最新版 2021 - 2021年10月5日 (2年前) (2021-10-05) [±]
対応OS iOS
プラットフォーム iPhone, iPad
種別 オフィス スイート
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト products.office.com/ja-jp/mobile/Office-iPad, products.office.com/ja-jp/mobile/office-iphone
テンプレートを表示

Microsoft Office(マイクロソフト オフィス)は、マイクロソフトオフィススイートである。

Microsoft Office は、単体ソフトウェアとしては1983年5月Multi-Tool Word の名前で XENIX 向けに発売されたのが最初で、オフィス スイートとして複数のソフトウェアがセットになった状態で発売されたのは1989年6月Macintosh (Mac) 向けが最初である。この時点で Word, Excel, PowerPoint が含まれていた。Windows 向けに発売したのは1990年10月である。日本語版が用意されたのは、Office for Mac 4.2 と Office 3.0 からである。

製品

主要なデスクトップ製品

Word
ワープロソフト。アウトラインでの作業やテーマの設定などが行える。
Excel
表計算ソフトマクロ言語によって、表計算ソフトを越えた利用も可能である。
Outlook
個人情報管理ソフト (PIM)。電子メール クライアントとしての機能を備えており、グループウェアの利用も強く意識されている。Mac 版は Entourage という名称だったが Office 2011 for mac から Mac 版も Outlook に変更された。
PowerPoint
プレゼンテーション用のソフトウェア
Access
データベース・ソフトウェア。Windows 版のみ存在し、かつては Mac 版として Microsoft File という製品が存在した。
Publisher
デスクトップパブリッシング (DTP) である。Windows 版のみ存在する。

その他のデスクトップ製品

  • Accounting - 業務会計ソフトウェア。無料版の Express と有料版の Professional が存在する。単体製品のみ存在する。
  • Communicator - プレゼンスの表示およびインスタント メッセージング ツール
  • SharePoint Workspace - ピアツーピア型ファイル共有ツール。Office 2007 までの Groove を名称変更したものである。
  • InfoPath - XML オーサリング ツール
  • InterConnect - 電子名刺・情報管理ツール
  • OneNote - メモ管理ツール
  • Project - 工程管理ツール。単体製品のみ存在する。
  • SharePoint Designer - Webオーサリングツール。単体製品のみ存在する。無償ダウンロードが可能。
  • Visio - 作図ツール。単体製品のみ存在する。

ホスティング サービス

Office server 製品

関連ツール

  • Document Imaging - スキャナから TIFF 形式の画像を読み込み、閲覧するためのツール。OCR 機能も付属。Document imagwriter は、tiff ファイルを作成するための仮想プリンタドライバで、画面を印刷すると透明テキスト付 tiff ファイルを作成する。
  • Home Style+ - 家庭向け機能拡張ツール
  • Office Input Method Editor - 日本語入力システムであり、Windows 95 以降の Windows に標準添付されているものと少し異なる仕様となっている。
  • Picture Manager - 写真編集。Office 2003 から Photo Editor の置換えとして搭載。
  • Virtual PC - デスクトップ仮想化ソフトウェア。Office 2004 for Mac の上位バージョンに含まれた。
  • Microsoft クリップ オーガナイザ - クリップ アートの整理ツール

以前に存在した製品

  • PhotoDraw - Office 2000 のみに含まれる 写真編集
  • Photo Editor - Office XP まで含まれた写真編集。
  • Shortcut Bar - Office XP まで含まれたプログラムランチャーソフトウェア。
  • Bookshelf Basic - Office XP まで含まれた統合辞書。
  • FrontPage - Web オーサリング。Office 2003 まで存在した。Office 2007 で SharePoint Designer に置き換わった。

バージョン

製品名は Office 95 以前はバージョンをそのまま名称としていたが、Office 95 からは販売開始された年としている。ただし、Office XP はその例外となった。 また、コードネームは一貫して「Office *(*にはメージャー バージョン番号が入る)」が使われている。以下の節では見出しにコードネームを用いる。

Office 3 以前の Office for Windows

Office for Windows 1.0
1990年10月に発売された。Windows 3.0 用で、Word for Windows 1.1 と Excel for Windows 2.0, PowerPoint for Windows 2.0 が含まれたものであった。
Office for Windows 1.5
Office for Windows 1.0 の Excel for Windows 2.0 が Excel 3.0 にアップデートされた。
Office for Windows 1.6
Office for Windows 1.5 に Microsoft Mail for PC Networks 2.1 がバンドルされた。

Office 1

Office for Mac
1989年6月に発売された。Word 4.0 と Excel 2.20, PowerPoint 2.01 が含まれたものであった。
Office 1.5 for Mac
1991年に発売された。Office for Mac の Excel 2.20 が Excel 3.0 にアップデートされ、System 7 に対応した。

Office 2

Office 2.9 for Mac
1992年に発売された。Excel 4.0 で初めて AppleScript に対応した。

Office 3

Office for Windows 3.0 (Office 92)
1992年に発売された。日本語版が追加された。1993年に発売された Professional Edition で Access 1.1 が加わった。CD-ROM で提供され、Word 2.0c, Excel 4.0a, PowerPoint 3.0, Mail が含まれた。

Office 4

Office 4.0
1994年1月に発売された。Word 6.0, Excel 4.0, PowerPoint 3.0 が含まれた。
Office 4.3
1994年6月に発売された。Word 6.0, Excel 5.0, PowerPoint 4.0, Mail 3.2 が含まれ、Professional Edition には Access 2.0 が含まれた。
Office for NT 4.2
1994年6月に発売された。32ビット版の Word 6.0 と Excel 5.0 が含まれ、16ビット版の PowerPoint 4.0 が含まれた。Word と Excel は MIPS, PowerPC, Alpha, x86 プロセッサで動作した。
Office 4.0 for Mac
1993年に発売された。Power Macintosh に対応した。Office 4.2 for Mac では日本語版が追加され、Word 6.0 と Excel 5.0, PowerPoint 4.0 と Mail 3.1 を含んだ。

Office 7

Office for Windows 95 (Office 95)
1995年に発売した。最初の完全な 32ビット版 Microsoft Office であり、Windows 95 と同日に発売された。Microsoft Binder を含んだ。Windows 版のバージョン番号が統一された。

Office 8

Office 97
1996年に発売した。Office アシスタント機能が含まれた。ユーザー インターフェイスがコマンド バーに変更された。Office 製品に Outlook が加わった。日本と韓国のみ Microsoft Office 97 Powered by Word 98 が発売され、Word 98 と Microsoft IME 98 を含んだ。
2002年2月でサポートが終了している。
Office 98 Macintosh Edition
1998年に発売した。Mac 向けでは、このバージョンでバージョン番号が統一された。Internet Explorer 4.0 for Mac と Outlook Express 4.0 がバンドルされた。
2003年6月でサポートが終了している。

Office 9

Office 2000
1999年に発売した。マクロにデジタル署名を組み込めるようになり、強制終了した際のファイルの修復機能を含んだ。また、多言語フォントを含むようになり、さらには一部でライセンス認証を実装した。Office 製品には、Publisher と PhotoDraw, Project と FrontPage が新たに加わったが、Binder がこのバージョンを最後に含まれなくなった。
2009年7月でサポートが終了している。
Office 2001 for Mac
2000年に発売した。Classic Mac に対応した最後のバージョンで、Office v.X 発売後も併売された。Entourage が含まれたが、Microsoft Exchange への対応のため Microsoft Outlook 2001 for Mac も提供された。MS ゴシックMS 明朝が含まれた。
2005年12月でサポートが終了している。

Office 10

Office XP (Version 2002)
2001年に発売した。Windows XP と合わせるように名称が変更された。Safe Mode 機能を実装した。日本語版でライセンス認証が要求される最初のバージョンである。入力ミスのためのスマート タグ機能、手書き文字認識や音声認識に対応した。標準でウィンドウ内の右側に作業ウィンドウが設けられた。Office 製品に Visio が加わった。また、Windows 9x系 (95, 98, 98SE, Me) Windows, および Windows NT 4.0 で利用できる Office としては最後のバージョンとなる。
2011年7月13日限りでサポートが終了している。
Office v. X for Mac
2001年に発売した。Mac OS X v10.1 に対応した最初のバージョン。Entourage が Microsoft Exchange クライアントに対応した。
2007年1月9日限りでサポートが終了している。

Office 11

Microsoft Office System 2003
2003年に発売した。Office 製品に InfoPath と OneNote, InterConnect が加わった。XML ドキュメントに対応した。また、メニューバー&ツールバー UI 搭載の最後のバージョンである。
2014年4月8日にサポートが終了した。保証はされていないが、Windows10でもインストールおよび動作は可能である。
Office 2004 for Mac
2004年に発売。「MS Pゴシック」及び「MS P明朝」が含まれた。「Office 2004 for Mac Professional Edition」には「Microsoft Virtual PC 2004」と Windows のライセンスがセットで含まれた。
2012年1月10日限りでサポートが終了している。

Office 12

the 2007 Microsoft Office system (Office 2007)
2007年1月30日に発売した。Office 製品に Groove と Office server 製品が加わった。FrontPage を廃止して SharePoint Designer に置き換えられた。Office アシスタントはこのバージョンから廃止された。一部製品のユーザー インターフェイスがコマンド バーから Fluent User Interface(リボン UI)に変更された。配色の制限や Excel のスプレッドシートの制限が緩和された他、多くの個所に改良が施された。標準のファイル保存形式が Microsoft Office バイナリ ファイル形式から Office Open XML ファイル形式に変更された。Office 2007 Service Pack 2 により OpenDocument 形式の対応、XPS ドキュメントと PDF ドキュメントの保存に対応した。化粧箱が紙製からプラスチックの箱に変更された。
2017年4月11日限りでサポート終了予定。
Office 2008 for Mac
2008年に発売した。PowerPC と、新規に Intel Mac にネイティブ対応した。Office Open XML に対応した。
2013年4月9日にサポートが終了した。

Office 14

バージョン13は忌み数を考慮したため、バージョン14となった[1]

Office 2010
2010年6月17日発売。日本語版にのみアップグレード版も用意されている。また、初めて 64ビット ネイティブ版も登場した[2]。「Office Web Apps」は、同年6月15日に提供された。
全製品に Fluent User Interface(リボン UI)が採用され、統一された操作性が提供されるようになった。ファイルメニューが改良され、履歴の参照や印刷プレビューなどの表示が以前よりもわかりやすくなっている。IME 2010 が Office の正規ユーザー(Office XP以降)に無償で提供されるようになった。化粧箱が Windows 8・7 のパッケージと同様の素材・様式に改められた。このバージョンから、プレインストール製品の初回起動時のプロダクトキーの入力及び、ライセンス認証が必須となった。前バージョンまでは、メーカーがプレインストール時に、ライセンス認証が不要な(インストールした時点でライセンス認証は完了していますと出る)特殊なプロダクトキーでインストールしていたため、初回起動時は使用許諾契約書の確認のみであった。再インストールの際は、CD ケースの裏に記載されたプロダクトキーを用いてインストールする必要があるのでライセンス認証は必須。この措置は、その特殊なプロダクトキーをプロダクトキーを確認するソフトを用いて取り出すことや、レジストリのデジタルプロダクト ID の記述をコピーすることによって、無制限にインストールされてしまうという盲点を回避するための変更と思われる。
2020年10月13日限りでサポート終了予定。
Office for Mac 2011
2010年10月27日発売。Office 2008 for Macと比べ動作速度が向上し、Office 2004 for Mac以来となるVBA が復活した。メール、個人情報管理 (PIM) ソフトウェアはEntourageからOutlookに置き換えられた。この版よりWindows版と同様にアクティベーションが導入されたが、64ビットネイティブ版は提供されていない。
2015年2月10日の更新プログラム (Version14.4.8) でYosemite (OSX 10.10) に対応した。
2016年1月12日にサポート終了予定だったが、Office 2016 for Macへの移行期間を確保するため、2017年10月10日まで延長された[3]
2015年10月7日の更新プログラム (Version14.5.6) でEl Capitan (OSX 10.11) に対応した。

Office 15

Office 2013
2013年2月7日[4]より発売開始。リボン UI は引き続き搭載されるが、ユーザーインターフェイスや各アプリのアイコンが Windows 8 のスタイルに合わせてある。Windows 8 タッチ対応やクラウド対応の強化が施されており、ほぼどこでも作業が可能となる。「名前を付けて保存」や「開く」の機能改善や簡単になったファイル共有、Excel に新しい関数も追加された。Word には、新しい閲覧モードが追加され、前回終了した位置から文書を開くこともできる。ほかにも、多数の新機能が追加されているが、Windows AeroのAero Peekにてウインドウ枠のライン表示には非対応となった。パッケージは、Windows 8 のような正方形ではなく引き続き長方形のパッケージとなる。デザインもシンプルとなっている。
Office 2013からライセンス形態が変更され、パッケージ版でも1つのデバイスにのみ使用が許される(当初は異なるPCへのライセンス移管すら認められなかったが、顧客からの反発を受け認めるようになった)。なお日本のみ、パッケージ版1ライセンスにつき2つのデバイスでの使用が認められている。ちなみにボリュームライセンス向けに提供されてきた「Standard」や「Professional Plus」のエディションは継続。
なお「Office 2013」は正式名称ではなく通称である(各エディションには「2013」が正式名称に入る)。
2023年4月11日限りでサポート終了予定。
Windows RT には、標準で搭載されている。当初は、プレビュー版を搭載し、のちに正式版がリリースされたら、 Windows Update で無償でアップデートすることができる[5]。また、このバージョンで Windows XP, および Windows Vista がそれぞれ非対応となり、さらにインストールに必要な CD-ROM, および DVD-ROM 等のメディアが同梱されなくなった(ただし一部の大手メーカー製 PC 用のバンドル版に限り DVD-ROM が同梱される。マイクロソフトの公式サイトにて別途インストール用ファイルをダウンロードした直後にそのままインストール、もしくはダウンロード後に DVD-R、USB メモリ、外付け HDD 等の各種メディアに保存する必要がある[6])。
Office Premium
2014年10月17日より、日本で発売されるPCへのプリインストール専用としてリリースされる日本限定のライセンス形態。
Office 2013と同じソフトがプリインストールされており、かつ同一のPCを使い続ける限り最新バージョンへのアップグレードが受けられる。同時に、Microsoft OneDrive(1TB)・Skype(60分/月の通話)等の1年間の利用権が付属している[7]

Office 16

Office 2016
2015年9月23日に発売され、当初は法人向け、および個人向けOffice 365ユーザー向けに対し先行提供される[8]。また、ボリュームライセンス契約を締結されているユーザーは同年10月1日よりボリュームライセンスサービスセンターからOffice 2016をダウンロードすることが可能となる。そして、個人向けの永続ライセンス版のOffice 2016が同年9月30日に発売された。
Office 2016 for Mac
Mac版は約5年ぶりのメジャーアップデートとなる。OSに合わせたフラットなデザインが特徴で、OneDriveの連携が強化されている。2015年7月にOffice 365契約者向けに提供が開始されており、9月にスタンドアロン版が発売された[3]

エディション

Microsoft Office 95
Standard Edition Professional Edition
Word Yes Yes
Excel Yes Yes
PowerPoint Yes Yes
Schedule+ Yes Yes
Access No Yes
Bookshelf No Yes
Microsoft Office 97
Personal Edition[1] Personal business Edition[2] Standard Edition[1] Small Business[3] Small Business (v2)[3] Professional Edition[1] Developer Edition[1]
Word 97 Yes No Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Outlook 97 Yes Yes Yes Yes No Yes Yes
PowerPoint No No Yes No No Yes Yes
Access No No No Yes Yes Yes Yes
Publisher 97 No No No Yes No No No
Developer Tools and SDK No No No No No No Yes
Word 98 Yes[A] Yes Yes[A] No No Yes[A] Yes[A]
Outlook 98 Yes[A] No Yes[A] No Yes Yes[A] Yes[A]
Publisher 98 No No No No Yes No No
  1. 1  日本と韓国のみ、Powerd by Word 98 として発売された。Word 97 がWord 98 に置き換わっている。
  2. 2  他に Bookshelf Basic と、他社製品の MapFan II が含まれた。同時期に Word と家庭向けソフトを収録した Family Package 97 も発売された。
  3. 3  日本では取り扱っていない。
  4. A  Powerd by Word 98 パッケージに含まれるバージョン。
Microsoft Office 2000
Personal Edition Standard Edition Small Business[1] Professional Edition Premium Developer
Word Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Outlook Yes Yes Yes Yes Yes Yes
PowerPoint No Yes No Yes Yes Yes
Access No No No Yes Yes Yes
Publisher No No Yes Yes Yes Yes
FrontPage No No No No Yes Yes
PhotoDraw No No No No Yes Yes
Developer Tools and SDK No No No No No Yes
  1. 1  日本では扱っていない。
Microsoft Office XP
Personal Standard Small Business[1] Professional Edition Professional Special Professional with FrontPage[2] Developer
Retail & OEM Retail & VL OEM Retail & VL & OEM Retail Retail Retail
Word Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Outlook Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
PowerPoint No Yes No Yes Yes Yes Yes
Access No No No Yes Yes Yes Yes
Publisher No No No OEM 向けのみ Yes Yes No
FrontPage No No No VL 向けのみ No Yes Yes
Developer Tools No No No No No No Yes
  1. 1  日本では扱っていない。
  2. 2  日本でのみ扱っている。
2003 Microsoft Office system
Personal / Basic[1] Student and Teacher Edition[2] Standard Small Business[2] Professional Edition Professional Enterprise Edition
Retail & OEM Retail Retail & VL Retail & VL Retail & OEM VL
Word Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Outlook Yes Yes Yes Yes Yes Yes
PowerPoint No Yes Yes Yes Yes Yes
Publisher No No No Yes Yes Yes
Access No No No No Yes Yes
InfoPath No No No No No Yes
  1. 1  日本では Basic エディションが Personal エディションとして扱われている。
  2. 2  日本では扱っていない。
2007 Microsoft Office system
Personal / Basic[1] Personal with PowerPoint[2] Home and Student[3] Standard Small Business[3] Professional Ultimate Professional Plus Enterprise
Retail & OEM OEM Retail Retail & VL Retail & VL Retail & OEM Retail VL VL
Word Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Outlook Yes Yes No Yes Yes Yes Yes Yes Yes
PowerPoint No Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Publisher No No No No Yes Yes Yes Yes Yes
Access No No No No No Yes Yes Yes Yes
InfoPath No No No No No No Yes Yes Yes
OneNote No No Yes No No No Yes No Yes
Groove No No No No No No Yes No Yes
Communicator No No No No No No No Yes[4] Yes
  1. 1  日本では Basic エディションが Personal エディションとして扱われている。
  2. 2  日本でのみ扱われている。
  3. 3  日本では扱っていない。
  4. 4  2007年第2四半期以前のパッケージには含まれていない。


2010 Microsoft Office system
Personal Home and Business Professional Standard Professional Plus
Retail & OEM Retail & OEM Retail & OEM VL VL
Word Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes
PowerPoint No Yes Yes Yes Yes
Outlook Yes Yes Yes Yes Yes
OneNote No Yes Yes Yes Yes
Access No No Yes No Yes
Publisher No No Yes Yes Yes
InfoPath No No No No Yes
SharePoint WorkSpace No No No No Yes
Business Contact Manager No No No Yes Yes
Communicator No No No No Yes
Office Web Apps Yes (Windows Live) Yes (Windows Live) Yes (Windows Live) Yes Yes
Microsoft Office 2013
Home and Student[1] Personal[2] Home and Business Professional Standard Professional Plus RT
Retail & OEM Retail & OEM Retail & OEM Retail & OEM VL[3] VL[3] Windows RT 標準搭載
Word Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
Excel Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes
PowerPoint Yes No Yes Yes Yes Yes Yes
Outlook No Yes Yes Yes Yes Yes 8.1以降
OneNote Yes No Yes Yes Yes Yes Yes
Access No No No Yes No Yes No
Publisher No No No Yes Yes Yes No
InfoPath No No No No No Yes No
Lync No No No No No Yes No
Office Web Apps Yes (Windows Live) Yes (Windows Live) Yes (Windows Live) Yes (Windows Live) Yes Yes Yes
  1. 1  日本では扱っていない。
  2. 2  日本でのみ扱っている。
  3. 3  ボリューム ライセンスで提供される Office 統合製品の比較

ライセンス形態

これらの各種ソフトウェアをそれぞれのエディション、つまり製品世代で組み合わせて「オフィス スイート製品」として販売している。単体パッケージでも販売されている。一部のソフトウェアは単体パッケージのみのために、Office 2013 の最上位エディションである Professional でもオフィス スイートが全種類揃うことはない。

リテール版

ソフトウェア単独や統合製品として小売されているリテールパッケージ版には、新規購入パッケージと、旧バージョンや現行バージョンを含む単体パッケージやプリインストール(OEM 版)からのアップグレード版パッケージの2つが提供されている。

アップグレード版の場合は、アップグレードと同時に下位エディションから上位エディションに変更することもできる。例えば Office 2003 Personal から Office Professional 2010 へのアップグレードも可能である。

場合によっては、新規パッケージを購入するよりも、アップグレードの対象となる安価な単体製品とアップグレード版を購入した方が安い場合も生じる。なお、譲渡については原則1回だけ可能。アップグレード版の場合は、アップグレードの対象となる製品も合わせて譲渡しなければならない規定となっている[9]

アカデミック版

製品版の一部のエディションではアカデミック版が設定されている。Office 2013 では Professional のみに設定されており、一般の製品版同様、新規購入パッケージとアップグレード版パッケージがある。購入は一般的なアカデミック版と同様で、教員学生であることを証明する書類を提示したり、FAX で送信することで購入が可能になる。

譲渡は譲渡先がアカデミック対象ユーザーに該当している場合のみ可能[10]

プリインストール

プリインストールされているエディション(OEM 版)は Personalが 過半数である。 しかし、企業や学校においてプレゼンをする機会が増えてきたため、日本では Office 2007 において PowerPoint を Personal に加えた Microsoft Office Personal with PowerPoint 2007 が新たなプリインストール専用エディションとして登場している[11][12]。さらに Office 2010 からは上記の代替として、PowerPoint の他に OneNote が加わった Home and Business エディションが登場している。こちらはリテール版も設定されている。また、BTO では多くのエディションが選択できる場合が多い。

いずれにしても、ソフトのみのリテール版(パッケージ版、製品版)よりも安く設定されているが、パソコン ハードウェア本体に付属するライセンス形態のため、パソコンを譲渡する場合、ハードウェアとセットで譲渡しなければならない規定となっている[9]

ただし、プリインストールの Office を根拠に、別のパソコンへ小売されているアップグレード版のインストールが、元々のパソコンからプリインストール済みの Office を削除することを条件に認められており、この場合、ハードウェアとソフトウェアのライセンスは切り離されることになる。[13]

プリインストール版とリテール版の相違点

プリインストール版は搭載されたパソコンでのみ使用可能であるが、リテール版はあるパソコンで使用しなくなれば、アンインストールした上で新しい別のパソコンで使用することができる。また、Windows 用のリテール版ならば、同時使用しないという制限が加わるが、同一個人が所有し利用するパソコンで、かつ一方が携帯用である場合に限り(例・自宅のデスクトップ パソコンと携帯用ノート パソコン、あるいは自宅で使う大型ノートとネットブックを含む携帯用モバイル ノート)2 台までインストールできる[14]

Office365

個人ユーザー向けに「Office365 solo」、企業ユーザー向けに「Office365 Business」が提供されているが、個人でも「Office365 Business」を契約することができる。契約は月単位と年単位を選べるようになっている。契約するとプランに応じた最新のOffice製品がサブスクリプションとして使用できるほか、プランによってはOneDriveの容量が増えたり、一般電話へのSkype通話が月60分使える。

Microsoft Office に関する資格

Microsoft Office に関する資格として、Office 2007 に対応したマイクロソフト認定アプリケーション スペシャリスト(Microsoft Certified Application Specialist (略称 MCAS))や、Office 2003 までのバージョンに対応する Microsoft Office Specialist(略称 MOS)がある。以前は Microsoft Office User Specialist(略称 MOUS)とされていた。

製品の特徴

OS との協調路線

マイクロソフトは OS の販売も行っていることから、Microsoft Office は OS の改良にあわせて改良を行ったり、Microsoft Office による改良が OS に取り入れられる場合などがある。

Office 2000 での改良点であるメニューの優先表示などの機能は、後に販売された Windows 2000 でも採用された。また、Office 2007 から採用されたリボンUIは Windows 7 において付属のペイントやワードパッドに導入されるほか、一般のアプリケーションがリボンを搭載できるよう API の公開が決定している[15]

開発環境との連携

アプリケーション開発者は、Visual Studio Tools for Office(以下 VSTO)、Visual Basic および Visual C# を使用して Office 2003 以降のアプリケーションを拡張できる。 [16]

Visual Studio 2005 シリーズの場合は Team System エディションを購入する、MSDN サブスクリプション契約を結ぶ、あるいは VSTO を別途購入する必要があったが、Visual Studio 2008 の場合、Professional エディション以上から VSTO が標準付属するようになっている。 VSTO を使用することで、Office アプリケーション用アドインの作成、リボン UI のカスタマイズなどが行なえるようになっている。

Office アシスタント

Office アシスタントは、ヘルプ メッセージの表示などを行うユーザー サポート キャラクター。Windows 版、Macintosh 版ともに利用できる(若干の差異あり)。Office 97 で初採用され、Office 2000 ではウィンドウを飛び出して自由に移動できるようになった。また、別途用意されている開発ツールを駆使すれば自作で Office アシスタントを開発することも出来る。しかし、Office アシスタントを常駐させることがかえって作業の邪魔になったり、アシスタント機能そのものが不要という意見も多く、Office XP 以降では標準では表示されないように設定され、Office 2007 ではこの機能は完全に廃止された。なお、Office アシスタント機能の代替として Office XP 以降ではメニュー バーの端に検索用語を入力することで該当記事を即座に検索できる「質問バー」が付加された。

Office アシスタントは質問を入力すると該当する項目またはそれに近い記事を検索するが、Office XP 以前と Office 2003 では該当する記事の一覧表示方法が異なっており、Office のバージョンが上がるにつれてアシスタントが目立ちづらくなってしまった。

主なアシスタント

クリッパー
ゼムクリップがモデルの Office アシスタント。体は細い針金でできており、その形状を自在に変化させることができる。体の端を丸めることで物をつかむこともできる。英語版の Microsoft Office を使用している場合はこのアシスタントが標準のキャラクターとして表示される。
カイル
イルカがモデルの Office アシスタント。愛用するホタテ貝形のノートパソコンを鼻先でタイプする。日本語版の Microsoft Office を使用しており、アシスタントを有効にしている場合はこのイルカが標準のキャラクターとして表示される。Office 2000 より擬似的な立体感を表現するようになった。同様の例では上記のクリッパーや下記の F1, Office ロゴが例に挙げられる。
F1
二足歩行ロボット風 Office アシスタント。Office 2000 より登場。300/M シリーズに属し、その初代型であるという。ボディの分解・再構築も得意。退場時にたびたび爆破される。
Office ロゴ
Office XP 及びそれ以前のロゴマークをモチーフとしたミステリアスな Office アシスタント。
マーリン
立派なひげをたたえた老人男性風 Office アシスタント。本人は魔法使いという設定。Office XP より登場するが、Windows Me の初回設定画面にも登場する。
孫悟空
西遊記』の主人公、孫悟空がモデルの Office アシスタント。Office XP より登場。
ミミー
ネコのアシスタント。しばらく操作等せずに放置しておくと、居眠りを始める。
ピンキー
Office 97 にのみ登場した紙でできたおしゃれなネコ
ロッキー
イヌ。たまに登場するとき、チェーンが引っかかるのでガスバーナーを使って切る。立体のものも存在し、Windows XP の検索アシスタントの標準キャラクターとして使われている。
スーパーわん太
Office 97 にのみ登場したマントを装着したイヌ
冴子先生
表情豊かな女性 Office アシスタント。名刺が変形した専用のデスクに席を構えている。不思議な力を持っている。日本語版オリジナルのアシスタント。退場時に突然現れた穴に吸い込まれる。
まんまちゃん
Office 2000 の販促キャンペーン時にのみ存在したテレビ番組のマスコットキャラクターを模したアシスタント。現在では入手不可能。
マックス
Macintosh 版限定。足の生えた 初代Macintosh といった風体。放っておくと、ルービックキューブになったりする。

競合ソフトとのシェア争い

パーソナルコンピュータが職場や一般市民に広く普及する以前の1980年代後半~1990年代前半は、マイクロソフトアップルロータスコーレルジャストシステムなどがオフィススイートを開発・供給し、マイクロソフトWindows 95のリリースにより、パーソナルコンピュータが職場や一般市民に広く普及した1990年代後半以後は、マイクロソフトのデスクトップOSであるWindowsとオフィススイートであるMicrosoft Officeをバンドルプリインストールしたパーソナルコンピュータが大量に供給され、市場シェアが推定で90%台前半に達し、デファクトスタンダードシェアになった。

このようなマイクロソフトの販売手法は「マイクロソフトによる独占の問題」でも述べているように、独占禁止法に触れるのではないかと意見する人々も多く、度々裁判沙汰となる。

2010年代以後は、オフィススイートをクラウドサービスで無料または有料サブスクリプションで利用する形式を、Google、マイクロソフト、アップル、IBM、Zohoなどが開発供給している。

2000年代まではオフィススイートの利用形式は、パーソナルコンピュータにバンドルプリインストールされたオフィススイートを利用する形式が主要な利用形式だったが、2010年代以後は個人としての使用・法人の業務としての利用でも、バンドルプリインストール版の利用と、クラウドサービス版で利用する形式の、二種類が主要な利用形式になっている。2015年時点では、クラウドサービス版は、Google、マイクロソフト、アップルが主要な供給者として競合状態であり、デファクトスタンダードは確立していない。

脚注

  1. ^ エリック・レイ (2007年2月16日). “次期Officeは2009年?――社内資料で明らかになった「Office 14」の開発ロードマップ”. Computerworld.jp. 2009年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月20日閲覧。
  2. ^ Fried, Ina; 湯木進悟 (2009年4月15日). “マイクロソフト、64ビット版の「Office 14」もリリースへ”. CNET Japan. 2009年5月13日閲覧。
  3. ^ a b Microsoft wraps up revamped Office 2016 for Mac - COMPUTERWORLD・2015年7月9日
  4. ^ 日本マイクロソフト、「Office 2013」の発売日をアナウンス――2月7日発売 - ITmedia PC USER_ 2013年1月16日閲覧。
  5. ^ ただし、日本市場向けのSurface RTモデルに関しては最初から正式版が搭載されている。
  6. ^ ファイル容量は1GB - 3GB程度で各エディションでファイル容量が異なっている
  7. ^ 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】Office搭載PCを3台買ったら、使えるのは3年間? それとも3TB? ~複雑な新Officeの仕組みやライセンスを解説PC Watch、2014年10月15日)
  8. ^ Office Blogs「9月23日よりOffice 2016 を Office 365 ユーザーに提供開始!」マイクロソフト、2015年9月11日)
  9. ^ a b ライセンス認証が完了している製品を他人に譲渡することはできますか?
  10. ^ アカデミック パック : よく寄せられる質問 (FAQ)
  11. ^ 「Microsoft(R) Office Personal 2007 with Microsoft Office PowerPoint(R) 2007」搭載モデルをPCメーカー各社が1月より出荷”. Microsoft (2006年12月21日). 2010年10月30日閲覧。
  12. ^ PowerPointがプリインストール対応に 1月以降、搭載PC登場”. ITmedia (2006年12月21日). 2009年5月20日閲覧。
  13. ^ 新しく購入したコンピュータに、OEM 版 Office XP をアップグレード対象にして Office 2003 アップグレード版をインストールできますか?
  14. ^ 2 台以上のコンピュータにインストールできますか?”. サポート オンライン. マイクロソフト (2004年11月5日). 2009年11月5日閲覧。
  15. ^ 一色政彦 (2008年11月26日). “次期Windows 7とOffice 14はどう進化するのか?”. 特集 マイクロソフトのクライアント戦略. @IT. 2009年5月20日閲覧。
  16. ^ Visual Studio Tools for Office

関連項目

外部リンク