MiG-AT (航空機)

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MIG-AT

MAKS2007に出展されたMiG-AT

MAKS2007に出展されたMiG-AT

MiG-AT "81"と"83"

MiG-ATは、ロシアMiGが開発した複座高等ジェット練習機軽攻撃機である。型式のATは、Advanced Trainerの略である。

MiG-ATとは、1980年代に計画されたソ連空軍とソ連海軍航空隊で任務に就いているエアロL-29L-39を代替する新しい200機の高等練習機の要求仕様(海軍航空隊用は航空母艦から運用の条件付)に応じて設計された。MiG-ATは1992年の選定では脱落してしまうが、その後もMiGは海外への輸出を目指して自社費用で開発を継続して売り込みを図っている。

2つのプロトタイプが製作され、1996年3月16日に初飛行し、3月22日までの6日間にジュコフスキーにて合計7分間の飛行が行なわれた。

なお、MiG-ATは計画上は2種類存在し、前述のMiG-ATは不評であった初期案を破棄して再提案したものである。

設計[編集]

設計は、競合機であるYak-130より保守的で、低翼配置の直線翼であり、機体両側面に各1基のエンジンが搭載されている。 機体には複合材料が使用されて15,000時間の使用に耐えられるよう設計されており、外部の支援なしにエンジンの始動が可能である。機体制御にはロシア機として初めてとなる3軸安定式4重デジタル・フライ・バイ・ワイヤKSU-821を採用しており、第4、第4.5第5世代ジェット戦闘機の飛行方法を再現できるため短い時間で訓練が可能である。また、フライバイワイヤにより危険な操縦を行った場合それを阻止するシステムが搭載され安全性に貢献している。また、オンボードシミュレータを内蔵している。

大きなキャノピーは横開き式で、後部座席は前部より40cm高い。与圧式のコックピットの前後席には広視野角ヘッドアップディスプレイ(HUD)と共にMFD55カラー液晶多機能ディスプレイ2基と予備計器を備え、ヘッドマウントディスプレイの使用も可能である。両座席共にゼロ/ゼロ方式のNPP ズヴェズダ製のK-93L射出座席が装備される。無線電子装置はロシア製のほかフランスタレスのものが搭載可能である。各機器を接続するデータバスには西側の標準的なデータバスであるMIL-STD-1553B(en)が用いられている。アビオニクスの開発にはフランスが協力しており、アビオニクスシステムの統合はロシアのGoSNIIASアビオニクス研究所とタレスアビオニクス(旧セクタンアビオニクス)が共同で行っている。

エンジンは、ラルザック 04-R-20のほか、ソユーズ RD-1700 (推力16.67 kN (3,750 lbf))、サトゥールン AL-55I (推力17.27 kN (3,880 lbf))、イーウチェンコ AI-25TL シリーズ2が選択可能で、2007年に"81"がRD-1700に換装して初飛行し[1][2]、2008年に"83"がAL-55Iに換装して初飛行に成功している[3]

MiG-ATでの訓練には飛行操縦、地上攻撃、空中戦闘機動、空中給油などの30以上の項目がある。

誘導ミサイルやガンポッドを含む多様な武器を5箇所の外部ハードポイントに搭載することができる。

派生型[編集]

MiG-ATB
軽攻撃機型
MiG-ATR
ロシア向け
MiG-ATF
フランス製アビオニクス、エンジンを搭載した輸出型
MiG-AC
Su-25の後継機計画(LUSen)に提案された攻撃機

要目 (MiG-AT)[編集]

武装を搭載したMiG-AT

参考文献[編集]

外部リンク[編集]