Marionette (BOØWYの曲)
「Marionette -マリオネット-」 | ||||
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BOØWY の シングル | ||||
初出アルバム『PSYCHOPATH』 | ||||
B面 | ワイルド・ワン (THE WILD ONE) | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチレコード | |||
録音 |
1987年6月10日 - 26日 SEDIC A STUDIO | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | 東芝EMI/イーストワールド | |||
作詞・作曲 |
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰 | |||
プロデュース |
糟谷銑司 布袋寅泰 | |||
チャート最高順位 | ||||
BOØWY シングル 年表 | ||||
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『Marionette -マリオネット-』は、日本のロックバンドであるBOØWYの6枚目のシングル。
背景
1986年から1987年にかけて行われた「ROCK'N'ROLL CIRCUS TOUR」が終了し、メンバーはそれぞれオフに入っていた。
その後、すでに音楽的にも商業的にも結果を得られたメンバーは解散する事を決めるが、スタッフの提案でもう1枚だけアルバムを制作することとなる。
その中で、特にシングル曲として意識する事なく本作は制作された。
「BOØWYの楽曲なら何でも売れるというならこれでも食らえという意識で書いた曲」とボーカルの氷室京介は語っている。
B面の「ワイルド・ワン (THE WILD ONE)」はアメリカ合衆国のミュージシャン、スージー・クアトロの曲をカバーしたもので、スージーと氷室によるデュエットになっているが、実際には日本で録音されたバック演奏部分をイギリス在住のスージーの元に送り、ボーカル部分のみをスージーが歌ったものを日本でさらに氷室が歌入れを行っている。
アルバム・バージョンとシングル・バージョンではミックスが異なる(演奏時間も、アルバム・バージョンと比べてフェードアウトが少し早い)。また、バンド初期に演奏された同名の未発表曲(作曲・諸星アツシ)があるが全く別の曲である。
プロモーション
アニメーションを使用したミュージック・ビデオが制作され、テレビ放映される他にCDビデオとしてもリリースするなど、ビジュアル的なアプローチを積極的に行っていた反面、この年は一切テレビ出演によるプロモーションは行わなかった。
メディアでの使用
「ツボな選曲」をコンセプトにしている『NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE』では頻繁にこの楽曲がかかり、主人公の携帯の着メロになっている(ただし自作であるため音程がずれている部分がある)。また、MBSラジオのスポーツ番組『亀山つとむのかめ友 Sports Man Day』(かつては『MBSとらぐみタイガースライブ!』でも)の1コーナー「かめ友(とらぐみ)スポーツジャーナル」でジングルとして使用されている。
リリース履歴
No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 1987年7月22日 | 東芝EMI/イーストワールド | EP | WTP-17980 | 1位 | |
2 | 1987年10月26日 | 東芝EMI/イーストワールド | CDV | CTV24-101 | - | ジャケット、カップリング曲がシングル版と異なる |
3 | 1989年5月24日 | 東芝EMI/イーストワールド | 8センチCD | XT10-2357 | - | シングル版のCD化 |
4 | 2013年2月27日 | EMIミュージック・ジャパン/イーストワールド | ブルースペックCD2 | TOCT-98025 | - | 『BOØWY SINGLE COMPLETE』収録 |
収録曲
- Marionette -マリオネット- (3:37)
- 作詞:氷室京介 / 作曲・編曲:布袋寅泰
- この曲のプロモーション・ビデオはアニメ制作会社であるガイナックス(監督は北久保弘之が担当)の手によって製作されており、構成としてはアニメーションによる寸劇の途中でメンバーの演奏しているモノクロの映像が差し込まれるものとなっている。アニメーションのストーリーは、近未来のような世界で脱走し追われている主人公が、謎の組織につかまってしまうが、組織のリーダーの仮面を取ると自分自身だったという内容となっている。
- アニメーションによるPVがシングル発売前に完成しなかったために、メイキング版としてアニメーション版のPVにも収録されているスタジオでの演奏シーンを中心に急遽作られたものがある。
- ワイルド・ワン (THE WILD ONE) (3:25)
- 作詞・作曲:ニッキー・チン、マイク・チャップマン / 編曲:布袋寅泰
- 公式なライブでは、1987年8月22日、23日に熊本阿蘇の野外音楽堂アスペクタでおこなわれたオールナイト・ロックフェスティバル「BEAT CHILD(ビートチャイルド)」でのみ演奏しており、その模様はは2007年12月に発売されたライブ・ビデオボックスの「“GIGS” BOX」のDisc4に収録されている。
スタッフ・クレジット
BOØWY
スタッフ
- 布袋寅泰 - サウンド・プロデューサー
- THOMAS STIEHLER - レコーディング、ミックス・ダウン・エンジニア
- YASS ITOH - アシスタント・エンジニア
- ANDRE GIERE - アシスタント・エンジニア
- BENJAMIN - アシスタント・エンジニア
- ARUN CHAKRAVERTY - マスタリング・エンジニア
- 永石勝 - クリエイティブ・ディレクション
- TAKUMI OGASAWARA - アートディレクション
- STUDIO TOY'S - デザイン
- Ed. Van Der ELSKEN (ORION PRESS) - 撮影
- 加藤正憲 - 撮影
- 糟谷銑司(ユイ・ロック・プロジェクト) - プロデューサー
- 子安次郎(東芝EMI) - ディレクター
- 土屋浩(ユイ・ロック・プロジェクト) - マネージャー
- ゾンビ鈴木 - ロード・マネージャー
- ワンワン関口 - アシスタント・エンジニア
- 後藤由多加(ユイ音楽工房) - エグゼクティブ・プロデューサー
- 石坂敬一(東芝EMI) - エグゼクティブ・プロデューサー
ライブ版
- Marionette -マリオネット-
- “LAST GIGS” - 1988年4月5日の東京ドーム公演から収録。
- “GIGS” CASE OF BOØWY - 1987年7月31日のワールド記念ホール、1987年8月7日の横浜文化体育館公演から収録。
- “GIGS” CASE OF BOØWY COMPLETE(2007年)
- “LAST GIGS” COMPLETE(2008年)
カバー作品
- GELUGUGU - 『誰がバカやねん ロックンロールショウ』(2002年)
- 蛸殴総本山 - 『大熊小鹿馬場鶴田山田康雄』(2003年)
- アカツキ. - 『BOØWY Respect』(2003年)
- 氷室京介 - 『21st Century Boøwys vs Himuro』(2004年)
- 甲斐よしひろ - 『TEN STORIES 2』(2008年)
CDビデオ
『Marionette』 | ||||
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BOØWY の ミュージック・ビデオ | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
レーベル | 東芝EMI | |||
BOØWY 映像作品 年表 | ||||
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「CDビデオ」は、当時音楽業界で一部販売されていた「CDプレイヤーで音声部分が20分、LDプレイヤーで映像部分が5分再生が可能なメディア」で、BOØWYとしては唯一発売されたもの。そのフォーマットにのっとって、オーディオ部分(4曲)とビデオ部分(1曲)で構成されている。オーディオ部分は東芝時代のアルバム(『PSYCHOPATH」以外)から各1曲ずつと、ライヴでの定番曲だった「NO.NEW YORK」を加えたもの。
収録曲
オーディオ部分
- RUNAWAY TRAIN
- 作詞:氷室京介 / 作曲・編曲:布袋寅泰
- CLOUDY HEART
- 作詞・作曲:氷室京介 / 編曲:布袋寅泰
- NO.NEW YORK
- 作詞:深沢和明 / 作曲・編曲:布袋寅泰
- 当時初CD化だったが、CD VIDEOの知名度が無かった為あまり知られていない。
- JUST A HERO
- 作詞:氷室京介 / 作曲・編曲:布袋寅泰
ビデオ部分
- MARIONETTE