M168 (Y染色体ハプログループ)

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M168 (Y染色体ハプログループ)(M168 Yせんしょくたいハプログループ)とは、父系で遺伝するY染色体の特定のSNPを持つ集団(ハプログループ)のうち「M168」のSNPを持つ集団のことである。純アフリカ系の人類以外の総ての人類共通祖先の男性Y染色体の型である。ユーラシアン・アダムとも呼ばれる。

概要[編集]

「M168」は、純アフリカ系の人類[1]以外の総ての人類の父系の共通祖先の男性Y染色体DNA塩基配列のSNP(一塩基多型)であり、このSNPを有する人々(ハプログループ)の名称である。

旧約聖書に出てくる人類共通祖の「アダム」という男性になぞらえて、通称「ユーラシアン・アダム(ユーラシア大陸に於けるY染色体アダム[2]と呼ばれているが、ユーラシア大陸のみならず、南北アメリカ大陸や、オーストラリア大陸、更にはサハラ砂漠以北のアフリカ大陸に住む、黒人白人黄色人種総ての共通祖先となる男性である。

発生[編集]

「M168」は、今より6万年から7万9000年前頃にエチオピアからスーダンの辺りにいた一人の男性に生じたY染色体上のDNA塩基配列の変異を、純アフリカ系以外の全人類の男性は受け継いでいる。これは、純アフリカ系のハプログループの「A」と「B」はそれ以前に、分岐した種族であることを示している。

その後、「M168」の子孫たちは気候の変動に従い、アフリカ大陸の東部、現在のジブチからエリトリアの辺りから紅海バブ・エル・マンデブ海峡)を渡って、現在のイエメン南部に到達し、出アフリカを果たした。この子孫たちはサハラ砂漠以南以外の全世界に伝播し繁殖していったと思われる。

脚注[編集]

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  1. ^ 人類歴史上アフリカ大陸を一度も出たことの無いホモ・サピエンス。ハプログループは「A」と「B」である。
  2. ^ wikipedia英語版では「Eurasian Adam」という項目で立項されているが、本来の意味からややかけ離れた聖書に基づく俗な表現である為、日本語版では用いない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]