M15対戦車地雷

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M15対戦車地雷

M15対戦車地雷(M15 mine)は、アメリカ軍対戦車地雷M6A2対戦車地雷を大型にした後継装備品である。朝鮮戦争で使用された。

概要[編集]

この地雷は、中央に踏圧板のある扁平な円筒形の鉄板から構成される。踏圧板の中央にはM4 アーミングプラグがあり、これは「アームド」と「セーフ」に切り替えができる。踏圧板は、M603信管の上にあるベリビルスプリング上に位置している。

踏圧板に一定以上の圧力がかかるとコンサーティーナスプリングが圧縮され、M603信管を起爆させる。側面および底面には地雷除去対策用に第2信管を設置できる孔がある。

M603信管は、過踏圧やマインローラーにある程度の耐性があるM608信管で代替できる。M15対戦車地雷は、本来は爆発性の液体が詰められたガラスアンプルを利用したM600信管を装着していたが、これは気温変化に対して著しく敏感であった。氷点下では爆発性液体が氷結してしまい作動せず、摂氏50度以上では爆発してしまった。

諸元[編集]