M1127 ストライカーRV

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M1127 ストライカーRV
M1127 ストライカーRV.[1]
諸元
全長 6.95 m (22.92 ft)
全幅 2.72 m (8.97 ft)
全高 2.64 m (8.72 ft)
要員数 2名+5名

主兵装 M2重機関銃
またはMk19 グレネードランチャー
副兵装 M240B 7.62mm機関銃
M6 スモークディスチャージャー
エンジン キャタピラー 3126
ターボディーゼル
懸架・駆動 8×8輪駆動
行動距離 500 km (300 mi)
速度 100 km/h (62 mph)
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M1127 ストライカーRV (M1127 Stryker Reconnaissance Vehicle, RV) は、アメリカ陸軍ストライカー旅団で運用される装輪式偵察戦闘車である。

スイスのモワク社によって開発されたピラーニャIIIをベースにジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ・カナダ(GDLS Canada)が製造しているストライカーシリーズの車種である。

概要

M1127はストライカー旅団の偵察、監視を任務とする部隊(RSTA部隊)で運用される。2名の乗員と5名の武装兵士が搭乗可能である。

M1127の特徴的な装備は、車体上に装備されたレイセオン社製のLRAS3 (Long Range Advanced Scout Surveillance System) と呼ばれる偵察用機材である[2]。この装置はハンヴィーなどにも装着可能なマルチセンサー式偵察装置で、光学式TVカメラ、赤外線暗視装置 (FLIR)レーザーレンジファインダーなどを内蔵しており、約15km先の目標の補足・監視・距離測定などが可能である[3]。これに加えて、5名の偵察隊兵士を車内に搭乗させ、必要に応じて降車させて情報収集活動できる。つまりM1127は、1台でセンサー類を使用した情報収集とヒューミント(人力での情報収集)の両方の能力を有する車両であるといえる。

主兵装としてM2重機関銃あるいはMk19 40mmグレネードランチャーを同じく車体上の銃架に装備可能である。この銃架は通常タイプで、M1126英語版M1130英語版に装備されているリモコン式のM151 プロテクターRWSではない。

また、他のストライカー装甲車シリーズの車種と比較して、より多くのスモークディスチャージャーを装備しているのも偵察車両であるM1127の特徴である。M1126やM1128M1134英語版が通常4発×4基のスモークディスチャージャーを装備するのに対し、M1127では4発×12基が装備される。

尚、同じストライカー装甲車シリーズのM1131 ストライカーFSV英語版とは車体上の装備も含め、外観が非常によく似ている。

画像

脚注・出典

関連項目

外部リンク