iPhone 5
| メーカー | Apple Inc. |
|---|---|
| シリーズ | iPhone |
| 発売日 |
2012年9月28日
|
| OS | iOS 6(初期搭載) |
| CPU | ARMv7s デュアルコア 1.3 GHz(Apple A6内蔵)[1] |
| ストレージ | 16, 32, 64 GB フラッシュメモリ |
| メモリ | 1GB (DDR2) |
| ディスプレイ | 4インチ (100 mm), (画面比率約16:9), マルチタッチディスプレイ 1,136 x 640 ピクセル 326 ppi コントラスト比 800:1 最大輝度 500cd/m2 指紋軽減・オレオフォビックコーティング IPS液晶 |
| GPU | PowerVR SGX543MP3 (Apple A6内蔵) |
| デジタルカメラ |
背面: 1.2メガピクセル, HDビデオ (720p) |
| 外部接続 |
共通: GSMモデル (A1428): GSMモデル (A1429): CDMAモデル: デュアルバンド CDMA EV-DO Rev.A/Rev.B (800, 1900, 2100MHz) ペンタバンド LTE (バンド 1, 3, 5, 13, 25: 2100, 1800, 850, 700c, 1900MHz) |
| サイズ | 縦 123.8 mm (4.87 in) 横 58.6 mm (2.31 in) 厚さ 7.6 mm (0.30 in) |
| 重量 | 112 g (3.95 oz) |
| 前世代ハードウェア | iPhone 4S |
| ウェブサイト | www.apple.com/jp/iphone |
iPhone 5(アイフォーン ファイブ)とは、アップルが開発したタッチスクリーンベースの携帯電話である。iPhoneの第6世代目の機種である。
目次 |
概要 [編集]
2012年9月12日、アメリカ・サンフランシスコにあるヤーバブエナ芸術センター (Yerba Buena Center for the Arts) にて発表された[2]。アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、シンガポール、日本、香港の9地域では同2012年9月21日に、その他多くの地域では同28日に発売された。
日本ではiPhone 4Sと同様にソフトバンクモバイルとKDDI・沖縄セルラー電話連合(以下au)より販売されている。
特徴 [編集]
以前のiPhoneシリーズは3.5インチの画面だったが、縦に長くした4インチの画面になった。これに合わせて筐体も縦長になった。液晶ディスプレイはインセル型タッチパネルを採用し、従来に比べて薄型・軽量化を実現した。
内部ではSoCにApple A6を採用した。これは今まで二分割されていたCPUの間の情報転送系配線等を廃止し、2つのCPUを縦に重ねるという新しい電子回路の配置を取り入れている。これにより、軽量化及び省スペース化を図った。またCPU間は直接接続されているので情報の転送速度が向上し、CPUとグラフィック性能がiPhone 4Sと比べて最大2倍の処理能力となった。通信機能では、第3世代移動通信システム(3G)の次世代通信技術であるLong Term Evolution (LTE)に対応した。また、従来の3Gの通信機能も強化が図られ、GSMモデルではHSPA+とDC-HSDPA、CDMAモデルではEV-DO Rev.Bに対応した。Wi-FiについてもIEEE 802.11aと802.11nの2.4GHzと5GHz帯の通信が可能となった。
そのほか、カメラ機能は前面カメラ(インカメラ)が720pの高精細度の撮影が可能となった。SIMカードはアップルが先導して開発したnanoSIMを採用し、iPhone 4で採用したmicroSIMよりも44%小型化された。また、30ピンのDockコネクタも8ピンのLightningコネクタに変更、厚さも7.6mmと従来よりも薄くしている。
LTE高速通信 [編集]
iPhone 5はLTEに対応し、GSMモデルでは各地域のLTEサービスの提供条件にあわせて2つのモデルが用意され、CDMAモデルと加えて計3モデルが用意される[3]。
日本では、iPhone 5の発売日と同日の2012年9月21日に、auがau 4G LTE、ソフトバンクモバイルがSoftBank 4G LTEを開始した。またauでは、LTEのサービス開始当初からテザリングを提供した。これは日本のiPhoneでは初めてである。ソフトバンクモバイルも2012年12月15日からテザリングに対応した。[4]
Lightningコネクタ [編集]
外部接続端子は、従来の30ピンのDockコネクタから、8ピンで80%小型化したリバーシブルタイプの新しいLightningコネクタに変わった[5]。コネクタは表裏の区別なく挿入可能な設計である。iPhone 5と同時に発表された第5世代iPod touchと第7世代iPod nanoにもLightningコネクタが採用されている。
旧Dock端子を搭載したアクセサリーは、アップル純正の変換アダプタを使えばiPhone 5を接続することができる。Lightningは旧Dockと異なりアナログ音声出力を搭載しないが、変換アダプタに音声のデジタル-アナログ変換回路が内蔵されており、従来のDockスピーカーシステム等を使うことができる[5]。
iPhone 5にはLightning-USB変換ケーブルが付属している。上記のDock変換アダプタのほか、VGA(ビデオ/音声出力)変換ケーブル、HDMI変換ケーブルも発売予定とされる[5]。またmicroUSB規格との互換性を義務付けた欧州委員会の規定により、ヨーロッパ地域でのみmicroUSB端子をLightning端子に変換するアダプタが発売されている[6]。
従来の30ピンのDockコネクタとの大きな違いとして、Dockコネクタではアップルの許可を得ることなく対応する周辺機器を開発できたのに対して、Lightningコネクタでは対応する周辺機器の開発にはアップルのライセンスを受け認証チップを搭載しなくてはならない点が上げられる。この制限は認証チップなどを必要とするイメージのない充電ケーブルにまで及ぶため、アップルのライセンスを受けずに生産されている充電ケーブルなどを使用している場合、OSのバージョンアップによって本体の認証チップのファームウェアが更新されることで認証を通らなくなり充電すらできなくなる可能性すらある。このため、Lightningコネクタに対応する充電ケーブルや周辺機器を購入するときにはアップルの認証をうけた正規品なのかどうか十分に注意して購入する必要がある。[7]。
ソフトウェア [編集]
iOS 6.0を搭載。Facebookの統合、Googleのサービス(Google マップ・YouTube)の削除、新しい地図アプリケーションの搭載、独自の電子チケットサービス「Passbook」の搭載などが特徴である。その後、アップル独自の地図の不備をCEOが謝罪し、Googleマップは、App Storeからダウンロード可能となった。
詳細は「iOS (アップル)#6.x」を参照
画面が縦長になったのに合わせ、内蔵アプリケーションは新しいデザインになった。iPhone 5向けにデザインされていない従来のアプリケーションは、画面の上下端に帯を表示しオリジナルの3:4サイズで表示される。また、iPhone5の画面比に対応していないアプリは開発者のアップデートで順次対応している。
反響 [編集]
iPhone 5はアメリカ合衆国での予約開始から24時間で200万台を超える予約を集めた。これはiPhone 4Sの2倍であり、アップル史上最速である[8]。発売後3日間に世界で500万台を販売し、iPhone 4Sの400万台を上回った[9]。
日本でのLTEをめぐる経緯 [編集]
2012年秋の時点でau・ソフトバンクモバイルのLTE対応端末(データ通信専用を除く)はiPhone 5のみであり、iPhone 5の発売が両社のLTEサービスを大きく前進させる契機となった。auはau 4G LTEを2012年12月に開始する予定であったが、iPhone 5の発売に合わせて大幅に前倒ししている[10]。
当初からテザリングに対応するauに対抗して、9月19日にソフトバンクモバイルはテザリング解禁などの施策を急遽発表。両社の間でLTEの普及速度などをめぐって舌戦が展開された。さらにソフトバンクモバイルの曽祖父会社のソフトバンクは10月1日にイー・アクセスの完全子会社化および、ソフトバンクモバイルとイー・アクセスが業務提携することを発表。iPhone 5向けのLTEの強化が直接の動機となった[11]。
盗難事件 [編集]
その人気のために、日本ではiPhone 5の入荷日と発売日の間に盗難される事件が発生した。2012年9月21日深夜から早朝にかけて、近畿地方で約220台盗難されている。詳細は大阪市・大阪府茨木市で191台(うちau版が2店舗で計75台、ソフトバンクモバイル版が1店舗で116台)、神戸市で約30台、滋賀県草津市で5台(フィーチャーフォンも含めると29台)となっている。犯人は明らかになっていないが、少なくとも大阪府のケースに関しては同一グループによる犯行ではないかと大阪府警察は見て捜査している[12]。
不具合・問題 [編集]
iOSに起因する問題については「iOS (アップル)#問題点」を参照
購入時の側面の傷とそれの傷の付きやすさ [編集]
発売当初から、購入したばかりなのに側面のアルミに凹みがある、色が剥げて下地が見えていることや、初めから傷があったなどの声が多数あり、ユーザーによって画像やレビューも多く公開された。問い合わせに対する、米アップル社公式の電子メールの回答では、「どのようなアルミ製品も使っているうちに傷が付いたりはがれたりして、元の素材の銀色が露出する。これは当然のことだ」としている。[13]
iPhone 5用ケーブルがUSBポートから抜けなくなる不具合 [編集]
iPhone 5に付属するLightning – USBケーブルのUSB端子の切り欠きの設計が、通常のものに比べ深く、これにパソコンのUSBポートのピンが深く入り込み抜けなくなるとのこと。アップルストア店舗に持ち込んで直してもらった人もいる。アップルケアサポートでは、この問題は認識しており申し出によってケーブルの交換をしているとのこと。[14]
緊急速報メールの問題 [編集]
9月22日にソフトバンクモバイル版のiPhone 5のみエリア設定をLTEにしていた場合、気象庁が配信する緊急地震速報などの緊急速報メールが受信できないことが明らかになった。ソフトバンクモバイルはその事実を公式サイトで報告すると共に10月から一部地域で、12月には全国のエリアで対応できるようにするという方針を発表した。3Gのエリアでは発売当初から受信可能。au版ではLTE・CDMA双方のエリアで受信可能である[15]
ソフトバンク「iPhone 5」緊急速報メール誤配信 [編集]
ソフトバンクのiPhone5でSoftBank 4G LTEエリアの一部エリアで、スポーツ・芸能ニュースやおすすめコンテンツなどの情報が、緊急速報メールとして受信された[16]。
これは、auのコンテンツをETWS方式で配信した結果、同じ方式で緊急速報に対応したソフトバンクのiPhone5でも受信したためである。ETWS方式はLTEの標準仕様の一つで、本来地震や津波といった情報を流すことだけを想定したもので、キャリアを問わず受信できるものである。今回のauのコンテンツは、auで契約している端末だけに受信されなければいけない。2011年、NTTドコモのXi端末でも同様の現象が起きており、au・ドコモ・ソフトバンクで協議をして緊急速報の情報内に緊急速報以外の情報であることを判別するフラグを設けた。
その後、ドコモの端末はフラグが含まれた情報は緊急速報でないと扱う制御を行なった。ソフトバンクでは当時LTEの対応が進んでいないせいか対応が後回しになっており、今回の事象が発生した。ソフトバンクでは2013年春までに対応を施す予定である。
KDDIでは今回の事を受けて、重要な情報以外はETWS方式で流すことを見合わせている。再開はソフトバンクの受信制御の対応次第である[17]。
カメラの不具合 [編集]
4Sまでは内蔵されたカメラの赤外線カットフィルタを外したため、光源によるパープルフリンジの発生が問題になっている[18]。この問題に対しアップルは、パープルフリンジの発生は「正常」であり、アングルを変更するべきだと回答している[19]。
脚注 [編集]
- ^ Humphries, Matthew (2012年9月28日). “iPhone 5 A6 chip clocked at 1.3GHz” (英語). Geek.com. 2012年10月22日閲覧。
- ^ “アップルが「iPhone 5」発表、日本では、9月21日発売”. ケータイWatch (2012年9月13日). 2012年9月16日閲覧。
- ^ Apple Inc (2012-09-13 (JST)). “Apple - iPhone 5 - View countries with supported LTE networks.”. apple.com. 2012年9月18日閲覧。
- ^ 当初は2013年1月15日であったが、発売後にソフトバンクの記者会見にて1ヶ月前倒しすることが発表された。
- ^ a b c “iPhone 5の「Lightning」はアダプタでアナログ音声出力対応”. AV Watch. (2012年9月14日) 2012年9月22日閲覧。
- ^ “アップル、Lightning - Micro USBアダプタを欧州のみで販売”. CNET Japan. (2012年9月14日) 2012年9月22日閲覧。
- ^ “【特別コラム】Lightningがもたらす光と陰”
- ^ “iPhone 5、予約開始24時間で200万台突破 4Sの2倍で記録更新”. ITmedia ニュース. (2012年9月18日) 2012年9月22日閲覧。
- ^ “iPhone 5、最初の週末で販売台数500万台突破”. Apple (日本) (2012年9月25日). 2012年10月2日閲覧。
- ^ “LTEを巡るモバイル通信会社の競争が激化”. MM総研 (2012年9月25日). 2012年10月2日閲覧。
- ^ “買収を急がせた「LTE」「テザリング」「iPhone 5」 ソフトバンク、イー・アクセス買収の狙い”. ITmedia. (2012年10月1日) 2012年10月2日閲覧。
- ^ 2012年9月21日付中日新聞夕刊『近畿で盗難220台超 大阪は同一グループか』より。
- ^ “iPhone 5の傷に「アルミだから当然」とApple幹部、米メディア報道”. 日経BP. (2012年9月26日) 2012年9月30日閲覧。
- ^ “Some early iPhone 5 adopters stuck by Lightning -- literally”. Cnet. (2012年9月25日) 2012年9月30日閲覧。
- ^ “LTE、緊急地震速報受信できず=来月から順次対応-ソフトバンクのiPhone5”. 時事通信社. (2012年9月22日) 2012年9月24日閲覧。
- ^ ソフトバンク「iPhone 5」緊急速報メール誤配信の原因,ケータイWatch,2012年12月11日
- ^ au、ETWSでの情報配信を当面見合わせ,ケータイWatch,2012年12月11日
- ^ iPhone 5:「パープルフリンジ」問題など « WIRED.jp
- ^ 「iPhone 5」カメラの紫色の光問題、アップルが「正常」と回答か - CNET Japan
外部リンク [編集]
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