LOVE LIFE (矢野顕子のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
LOVE LIFE
矢野顕子スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップ・ミュージック
時間
レーベル Epic/Sony Records
プロデュース 矢野顕子
チャート最高順位
矢野顕子 アルバム 年表
WELCOME BACK
1989年
LOVE LIFE
1991年
SUPER FOLK SONG
1992年
『LOVE LIFE』収録のシングル
  1. 「BAKABON」
    リリース: 1990年1月22日
テンプレートを表示

LOVE LIFE』(ラヴ・ライフ,ラブ・ライフ)は、矢野顕子アルバム1991年10月25日発売。発売元はEpic/Sony Records[1]。2013年4月10日にはブルースペックCD2で発売された[2]

概要[編集]

5年在籍したミディを離れ、デビュー15周年を迎えた矢野がEpic/Sony Recordsに移籍第一弾として発売したオリジナル・アルバム。

音楽性[編集]

前作に続きパット・メセニーが多くのパートでギターを担当する。ジェフ・ボヴァ英語版宮沢和史との共同作業も本作から本格的に開始され、Epic在籍時を通じて継続されることになる。

プロモーション[編集]

1991年12月12日、NHK総合テレビの番組「音楽達人倶楽部」で、本作の収録風景が紹介された。

映画化[編集]

収録曲「LOVE LIFE」をモチーフにした同名映画が木村文乃の主演で2022年9月9日に全国公開[3][4]。監督は深田晃司[3][5]。構想に20年以上をかけたという[5]

映画公開に際して矢野は「楽曲の“LOVE LIFE”に大きな風景を見せてくれた」と感謝を述べている[3]

ストーリー[編集]

妙子(木村文乃)が暮らす部屋からは、集合住宅の中央にある広場が⼀望できる。向かいの棟には、再婚した夫・⼆郎(永山絢斗)の両親が住んでいる。小さな問題を抱えつつも、愛する夫と愛する息子・敬太(嶋田鉄太)とのかけがえのない幸せな日々。しかし、結婚して1年が経とうとするある日、夫婦を悲しい出来事が襲う。哀しみに打ち沈む妙⼦の前に⼀⼈の男が現れる。失踪した前の夫であり敬太の父親でもあるパク(砂田アトム)だった。再会を機に、ろう者であるパクの身の周りの世話をするようになる妙子。 一方、⼆郎は以前付き合っていた山崎(山崎紘菜)と会っていた。哀しみの先で、妙⼦はどんな「愛」を選択するのか、どんな「人生」を選択するのか……。

再発盤[編集]

先述の映画公開に先駆けて本作のアナログ盤が2022年9月7日に発売予定[6]

収録曲[編集]

作詞・作曲:矢野顕子(特記以外)

  1. BAKABON 
  2. 釣りに行こう(WHY DON'T WE GO FISHING)
  3. THE LETTER
  4. ANGLER'S SUMMER 
  5. スナオになりたい。(I WANT TO BE SUNAO)
  6. 湖のふもとでねこと暮らしている(DOWN BY THE LAKE,LIVING WITH MY CAT)
  7. SAYONARA~CHEROKEE
    • 作詞・作曲:HASEGAWA,YOSHIDA,FREDDY MORGAN /RAY NOBLE
  8. いいこ いいこ(GOOD GIRL)
  9. 愛はたくさん(LOTS OF LOVE)
  10. LOVE LIFE

演奏[編集]

  • 矢野顕子
    • Vocal, Keyboards
    • Piano (#1-7.9.10)
    • Background Vocals (#8)
  • Steve Ferrone:Drums (#1.6.7.9)
  • Will Lee:Bass (#1.3.5.7.9)
  • 大村憲司:Guitar (#1.2)
  • 鈴木祥子三谷泰弘:Background Vocals (#1.6)
  • Chris Hunter:Soprano Sax (#1)
  • Lou Marini:Alto Sax (#1)
  • Alex Foster:Tenor Sax (#1)
  • Roger Rosenberg
    • Baritone Sax (#1)
    • Bass Clarinet (#5)
  • Ivan Hampden:Drums (#2.3)
  • Dave Taylor:Bass Trombone (#2)
  • Nana Vasconcelos:Percussion (#4.5)
  • 駒沢裕城:Steel Guitar (#4.5)
  • John Clark, Fred Griffin:French Horn (#5)
  • 佐橋佳幸
    • Acoustic Guitar (#6)
    • Guitar (#7)
  • Jeff Bova:Percussion Arrangement (#7)
  • パット・メセニー
    • Guitar (#8.9)
    • Guitar Synthesizer (#9)
    • Acoustic Guitar (#10)
  • 宮沢和史:Background Vocals (#8)
  • 秋山かえで:Clarinet (#10)

海外盤[編集]

本作には、1993年8月31日にNONESUCHより発売された海外盤が存在する[7]。曲目は変更されており、「The Letter」が削除されるかわりに前作『WELCOME BACK』より3曲が加えられている。

  1. Angler's Summer
  2. Why Don't We Go Fishing
  3. Autumn Song (日本語題「みのりのあきですよ」)
  4. A Worried Girl (日本語題「悩む人」)
  5. I Want To Be Sunao
  6. Down By The Lake, Living With My Cat
  7. Sayonara - Cherokee
  8. Hard Times, Come Again No More
  9. Bakabon
  10. Good Girl
  11. Lots Of Love
  12. Love Life

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 矢野顕子/LOVE LIFE”. tower.jp. 2022年8月7日閲覧。
  2. ^ 矢野顕子/LOVE LIFE”. tower.jp. 2022年8月7日閲覧。
  3. ^ a b c Inc, Natasha. “矢野顕子「LOVE LIFE」から生まれた映画が今秋公開、主演は木村文乃(動画あり)”. 音楽ナタリー. 2022年8月7日閲覧。
  4. ^ 映画「LOVE LIFE」公式サイト”. 映画「LOVE LIFE」公式サイト. 2023年2月13日閲覧。
  5. ^ a b 木村文乃主演で矢野顕子の「LOVE LIFE」映画化…深田晃司監督が構想20年以上”. スポーツ報知 (2022年2月25日). 2022年8月7日閲覧。
  6. ^ 矢野顕子|アルバム『LOVE LIFE』アナログ盤が9月7日発売 - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2022年8月7日閲覧。
  7. ^ 矢野顕子/Love Life”. tower.jp. 2022年8月7日閲覧。