LOSAT (ミサイル)

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MGM-166 LOSAT
種類 対戦車ミサイル
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
性能諸元
ミサイル直径 16.2 cm
ミサイル全長 2.85 m
ミサイル重量 79 kg
弾頭 なし(運動エネルギー弾
射程 4キロメートル (2.2 nmi)以上
推進方式 固体燃料ロケット
誘導方式 レーザーSACLOS
飛翔速度 1500m/s以上
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MGM-166 LOSAT(ローサット、Line-of-Sight Anti-Tank)はアメリカ軍が開発していた対戦車ミサイル。超高速で飛翔するミサイルであり、炸薬ではなくミサイル自身の持つ運動エネルギーにより戦車などを撃破する。2004年に開発中止となった。

概要[編集]

現代の主要な対戦車兵器としては、戦車砲と対戦車ミサイルとがあり、どちらも一長一短があるが、即応性や弾速、および対戦車ミサイルのHEAT弾頭よりも戦車砲APFSDSの方が威力が高いために、戦車砲のほうがやや有利とされている。ただし、戦車砲はその大重量と発射時の反動があり、複雑な射撃管制装置も必要となるため、その搭載車両は大型にならざるを得なかった。そのため、特に外征型のアメリカ陸軍にとっては、機動的に展開する軽装の部隊に随伴でき、空輸が容易な軽車両に搭載できる速射性の高い新型対戦車兵器が必要とされた。その要求を満たそうとしたのがLOSATである。

構成[編集]

LOSATは、ごく簡潔に言えばミサイル化したAPFSDSである。高い燃焼速度と推力を持った固体推進薬と、そのような固体推進薬の燃焼圧力や温度、加速度に耐えうる強靭なモータケースを持った固体ロケットによって、LOSAT本体は秒速1,500m以上に加速される。この高速度によって敵戦車の回避を困難にし、同時にその巨大な運動エネルギーによって目標の装甲を貫徹する。そのため、炸薬は搭載しない。その高加速度と高速度のため通常の対戦車ミサイルで用いられるような誘導方式の採用は困難であり、ミサイル本体にシーカーその他の誘導装置を搭載しない。代わりに、発射装置のFCSの赤外線カメラにおいて目標を捕捉し、誘導信号をレーザーで飛翔中のミサイルに送ることによって目標へ誘導する。ミサイルであるために発射機構は砲よりも簡易で済み、戦車砲と比較し重量が軽減されるが、結局運用において高級なFCSを必要とし、当然ながらミサイルの価格はAPFSDSのそれに比して格段に高価になった。

搭載車両については様々な検討がなされたが、最終的にはM1114装甲強化型ハンヴィーが選定された。発射車両はキャビン上にミサイルの連装発射機を2基、計4発を搭載し、キャビン天面に照準誘導装置が備えられている。また、車両後部には再装填作業用に小型のクレーンを備える。この発射車両に予備のミサイルコンテナを積載したハンヴィーが随伴するか、もしくは発射車両が4基の連装ミサイルコンテナを積載したトレーラーを牽引することで1発射ユニットが構成される予定であった。

開発・配備[編集]

アメリカ陸軍は当初開発に熱心であり、開発は1989年から開始されたが、1992年には予算が削減され1996年には一時中止となった。1998年には技術研究の一環として開発が再開され、2004年末までには低率生産により108発が生産された。この108発は部隊配備が行われ、試射が行われたものの、価格面やミサイルの大きさが問題となり、それ以上発注は行われず、計画は中止となった。

なお、LOSATの研究成果を利用して、より小さなサイズの小型運動エネルギーミサイル(CKEM)(Compact Kinetic Energy Missile)の開発が進められている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]