Amazon.co.jp

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アマゾンジャパン株式会社
Amazon Japan K.K.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 アマゾン
本社所在地 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2丁目15番1号
北緯35度39分31.6秒 東経139度42分18.9秒 / 北緯35.658778度 東経139.70525度 / 35.658778; 139.70525
設立 2000年(平成12年)11月1日
業種 小売業
事業内容 EC事業
代表者 代表取締役ジャスパー・チャン[1]
シニア・バイス・プレジデントDiego Piacentini[2]
運営統括責任者Brian T. Olsavsky[3]
売上高 日本法人単体としては非公表。約1500億円と推定(2007年12月期)[4]
外部リンク http://www.amazon.co.jp/
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Amazon.co.jp(アマゾン シーオー ジェーピー)とは、Amazon.com日本法人アマゾンジャパン株式会社東京都渋谷区)が運営している通販サイトである。本項では、アマゾンジャパン株式会社についても概説する。

目次

概要

2000年11月1日にAmazon.comの日本版サイト「Amazon.co.jp」としてオープンして以来、事実上1社が独占的に提供するオンラインストアとしては最大規模を誇るインターネット小売販売である。

開設当初は書籍のみの取扱いであったが取り扱い品目を増やしている。2011年7月現在の取扱商品カテゴリー。

  • 本・漫画・雑誌
  • DVD・ミュージック(MP3ダウンロード(音楽配信)含む)・ゲーム
  • 家電・カメラ
  • パソコン・オフィス用品
  • ホーム・キッチン・ペット
  • 食品・飲料
  • ヘルス・ビューティー
  • ベビー・おもちゃ・ホビー
  • ファッション・バッグ・時計
  • スポーツ・アウトドア
  • DIY・ガーデン・車バイク


Amazonの特徴は、ポータルサイトを通じて商取引を行うことにある。そのポータルサイトのエンジンであるA9.comには強力なレコメンデーション機能があり、これもAmazonの特徴になっている。レコメンデーションとは、顧客の趣味・嗜好・場合によっては思想信条・性的嗜好などを購入履歴に基づいて割り出し、同様の傾向を持つ他の顧客の購買傾向を踏まえたうえで商品をサイト上やダイレクトメールによって推奨するなどの、営業・宣伝活動を自動で行う機能を意味する。この機能については、米Amazon.comによって行われているサービスと基本的に同じであるため、詳細はAmazon.comの項の「Amazon.comのレコメンデーション機能」の節を参照のこと。

  • 年会費を払い会員登録することで、お急ぎ便やお届け日時指定便を含むアマゾン配送センターから発送される商品の配送料が無料になる「Amazonプライムサービス」、Amazonが販売する商品の買い物に使用できる「Amazonポイントサービス」を実施している。


歴史

2000年11月1日Amazon.comの日本版サイト「Amazon.co.jp」としてオープン。
2001年4月、ジャスパー・チャンがアマゾン ジャパン社代表取締役社長に就任[5]。ジャスパー・チャンは香港大学工業工学部卒業後、キャセイ・パシフィック航空を経て、その後、プロクター・アンドギャンブル・インク(P&G)入社。1995年、P&Gの北東アジア地域ヘルス・ビューティー・アンド・フード・アンド・ビバレッジ部門ファイナンス・マネージャーに就任し、日本に赴任し、2000年12月に、アマゾン ジャパン社にファイナンス・ディレクターとして入社した人物である。
2001年5月9日、「Amazonアソシエイト・プログラム」開始。アソシエイト・プログラムとは成果報酬型のアフィリエイトである[6]
2002年11月6日、「Amazonマーケットプレイス」導入。マーケットプレイスとは、第三者である出品者と購入者が売買契約を成立させる場所であり、アマゾンは取引を成立させる場を提供するだけである[7]
2005年11月1日、新物流センター「アマゾン市川FC」が千葉県市川市に開業。旧物流センターの約4倍。[8]
2006年6月12日、「Amazon e託販売サービス」開始[9]。e託販売サービスは、販売権を持つ出版社・メーカー(主な利用者は小規模の出版社やインディーズレーベルなどが多い)など向けにアマゾンで委託販売を行う。年会費が必要で、仕入掛率は基本的に商品カテゴリごとに決められており、60%または63%一律となっている[10]
2007年4月24日、「マーチャント@amazon.co.jp」開始。マーチャント@amazon.co.jpは法人向けのサービスで、企業がアマゾンの持つプラットフォームを利用して商品を販売する仕組みである。Amazon.co.jpの中に企業独自の専用ウェブサイトを持てる、独自の配送料金や返品ポリシーの設定ができるなどの特徴がある[11]
2007年10月、新物流センター「アマゾン八千代FC」が千葉県八千代市に開業。[12]
2008年4月14日、オープン以来のサイトデザインをリニューアルするテストを開始した。
2008年4月24日、「フルフィルメント by Amazon」開始[13]。フルフィルメント by Amazonは、マーチャント@amazon.co.jpを利用している企業の商品をアマゾンの倉庫で保管・管理し、カスタマーから注文を受けるとアマゾンの商品と同様に梱包し直接出荷するサービスである。フルフィルメント by Amazonを利用する場合、保管されている間は保管手数料が、発送される際には配送代行手数料が発生する[14]
2008年11月27日、靴とバックを扱うサイト「Javari.jp」をオープン[15]
2009年、アマゾン・ドット・コム インターナショナル セールスが「本社機能の一部が日本にある」(日米租税条約で定める恒久的施設にあたるものが日本にある)として東京国税局から140億円前後の追徴課税処分を受けたことが発覚した。アマゾン側は「米国に納税している」と主張し日本とアメリカとの2国間協議を申請。アマゾンジャパンも「課税は不適切」とし、日本での納税義務は無いという立場である[16]
2009年8月、新物流センター「アマゾン堺FC」が大阪府堺市に開設される。商品の在庫状況にもよるが、西日本への配達時間が短縮される[17][18]。なお、開設後第1号の商品の発送先は東京都であった[19]
2009年10月16日、「FBAマルチチャネルサービス」開始[20]。FBAマルチチャネルサービスは、アマゾンに出品していない販売業者の在庫商品を在庫保管・商品配送代行するサービスである。
2010年6月17日、「Amazone Vine(ヴァイン) 先取りプログラム」開始[21]。Amazon Vineとは、amazonより招待され登録したベストレビュアーが、商品のサンプルを利用しレビューするものである。
2010年7月12日、新物流センター「アマゾン川越FC」が埼玉県川越市に開業[22]
2010年11月1日、Amazon.co.jpが販売、発送する全商品の通常配送料が完全無料化。(なお、1月よりキャンペーンにより通常配送料無料となっていた。)ただし、Amazonマーケットプレイスで出品者が発送する場合や、通常配送・コンビニ受取ではない場合を除く[23]
2010年11月2日、新物流センター「アマゾン大東FC」が大阪府大東市に開業[24]
2010年11月9日DRMフリーの音楽配信サービス「Amazon MP3ダウンロード」を開始[25]
2011年4月1日、新物流センター「アマゾン常滑FC(フルフィルメントセンター)」が愛知県常滑市に開業[26]
2011年8月16日、「PCソフト ダウンロードストア」開業[27]


拠点


Amazonの特徴

アマゾングループの2007年推定売上高が138億-143億ドルとのことから、約1兆5000億円。日本での売上はグループ全体の10%を占めることから、日本法人単体としての売上高は約1500億円と推定される。また、純利益も日本法人単体としては非公表だが、グループ全体で7800万ドル(約85億円。2007年第2四半期)とのことから、日本法人の純利益は約35億円(2007年12月期)と推定される。

紀伊國屋書店の売上高が1180億円であるのに対し経常利益がわずか4億円(2006年8月)であることと比較すると、Amazonのビジネスモデル(売上高1500億円に対し、純利益35億円)は極めて利幅が大きいことが分かる。これは大量販売・一部の商品(本)を卸しから買い取りにするということで、仕入れ原価を安く抑えているためではないかと推定される[要出典]

カスタマーサービス、サポート

最近はカスタマーサービスへも少しは力を入れるようになってきた。以前は、Amazon.co.jpへの問合せ先は非常に入り組んだ場所あるいは領収書にしか書かれていなかったため、電話による問い合わせが難しく不評であった。2006年後半以降「電話でのお問い合わせ」という機能が新たに作成された。これは各ヘルプページなどにある「電話でのお問い合わせ」というリンクをクリックして表示される画面に「電話番号」と「呼び出しのタイミング」(いつ電話をかけて来てほしいか)を入力すると、Amazonから折り返し電話がかかってくるという機能である。従来通りの「Eメールによるお問い合わせ」もそのまま残されている。ただし、携帯電話はこのサービスの対象外であり、携帯電話からはヘルプに記されているカスタマーサービスの番号にこちらから電話することとなる[30]

そのほか、サイト上の文章の文体も大きく変化している。長い間サイト上(特にヘルプ)、問い合わせに対する回答共に「お客様によってDaibiki Pelikanが選択されました」など、受動態で書かれた英文を機械翻訳したような独特の文体で書かれた文章が随所にみられたが、最近では少なくともサイト上でこのような表現を見ることは少なくなっている。

商品の売主

Amazon.co.jpが取り扱う商品の販売主は、米国ワシントン州に本社を置くAmazon.com Int'l Sales, Inc.(アマゾン・ドット・コム インターナショナル セールス インク)[3][31]、 また、PCソフトのダウンロード販売においてはAmazon Services International, Inc(本社所在地は前述会社と同一)である[3]。 ただし、マーケットプレイスおよびMerchants @ amazon.co.jp(出店型出品とも呼ぶ)の売主についてはこれらの限りにあらず、商品ページや注文確認時にそれぞれの売主が表示される。 日本法人であるアマゾンジャパン株式会社はシステム運営・顧客サービスを担当するに過ぎない。

Amazonマーケットプレイス

Amazonマーケットプレイスとは、アマゾンが提供する第三者間で取引を成立させる場である[32]。 Amazonが販売する商品が在庫切れでも、出品者がマーケットプレイスに出品している場合もある。ただし、出品者がほぼ自由に価格を設定できるため、いわゆる転売屋も出品している。高額で人気のある品薄ゲームソフトフィギュアなどが、発売元の希望小売価格より高値で販売されることもある。参考価格欄に希望小売価格が表示されるものの、購入者が適正価格を知らないまま不当に吊り上げられた価格で購入してしまうこともある。

Amazonマーケットプレイスへの出品から入金まで
Amazonマーケットプレイスへ出品するには、クレジットカードの登録が必須となっている[32]。出品された商品が購入されると、購入者はアマゾンペイメントにより支払いを行う。その後、アマゾンより手数料を控除後の代金が出品者へ支払われる仕組みである。
Amazonマーケットプレイスからの入金について
アマゾンは14日毎の支払日を設けているが[32]最近では出品者への決済代金の振込が「支払保留」と言う名目で30日間~90日間以上の入金遅延が発生している。またアマゾンからの入金遅延の具体的理由の説明は、出品者にメールで一方的な連絡で行われる為に、出品者とのトラブルも発生している。また一部の出品者がアマゾンに説明を求めたが、一方的に退会処分とされる状況が発生しているので注意が必要である[要出典]

カスタマーレビュー

カスタマーレビューとは、商品に対して1-5点の評価やコメントが出来るものである。利用者はレビューが参考になったかどうか投票することができ、投票を基にベストレビュアーのランキングが表示される仕組みとなっている。

Amazon Vine

Amazone Vineとは、優れたレビューをしているユーザに商品のサンプルを利用させ、レビューしてもらうというサービスである。元々は米国Amazon限定のサービスであったが、2010年6月からAmazon.co.jpでもサービスが開始された。

発売前の商品へのレビュー

過去にはAmazon.co.jpでは発売前の商品にレビューを書き込み評価点数まで付けることが出来た。このため発売前に思い込みや期待値、特定のメーカーの商品の過剰な持ち上げや貶しなどを書いた購入者レビューが多数含まれ、購入後に商品を触って評価した適切な購入者レビューを埋没させており問題視されていた。

2009年7月3日にガイドラインを改定し、発売前の商品は一部商品を除き、原則として禁止となった[33]。但し、Amazone Vineの対象商品などは例外である。


契約成立時点

売買契約の「成立時点」の定義が通常の社会通念とは異なり、Amazon.co.jpが販売する商品の売買契約成立時点は、注文の発送メール(確認メールではない)が送信された時点である[34]。多くの人に誤解されがちだが、サイトで注文作業が完了した時点ではまだ契約は成立しておらず、契約の申し込みをしたにすぎないということになる。

この方式によってアマゾンが商品を手配できなければ、客の注文を自由にキャンセル(申し込みの不承諾)できることとなる。客側も発送手続きの前であれば自由にキャンセルできる。多くのオンライン通信販売会社では購入ボタンを押したと同時に双方同意したと見なしキャンセルを原則的に認めないシステムを採用しているところがほとんどであること、そして必ずしも商品を確保するとは限らないことに照らすと消費者にも有利な点もあると思われる。ただし、多くの者はその旨が記された利用規約を読まずに利用しているため、客が一方的に不利な取引をしているのが実情である。

商品の予約

Amazonでは、例えば人気シリーズのハリー・ポッターシリーズの1冊であるハリー・ポッターと謎のプリンスが発売された際、発売日の午前中届けを確約するなどのアピールをしていた。一方で、アマゾンヘルプに入荷状況によりキャンセルされる旨が記されているように[35]、予約した商品が確保されず配送されなかったということもよく報告されている。また匿名巨大掲示板群2ちゃんねるでは、アマゾンで注文すればOKと信じていてもなかなか発送されないことを揶揄し、amazon OKをひっくり返したkonozama(コノザマ)というネットスラング[36]アスキーアートが生まれている[1]

配送手法・配送業者の指定

在庫のある商品については一定の手数料を支払うことで商品の配達日を確約している。当日お急ぎ便は注文当日、お急ぎ便は注文翌日から3日後の配送を確約している[37]。なお、当日お急ぎ便は配送センターが置かれている関東地方・関西地方でのみ利用可能となっている。また、お急ぎ便サービスを利用した場合でも諸般の事情で配達確約日に到着しないことも当然起こりうる。その場合はお急ぎ便配送料が返金される。商品到着の遅延によって商品が不要になった場合などには、当然返品することが可能である。

通常配送の場合は配送方式や配送業者、配送予定日時をユーザー側から明示的に指定することが出来ず [38]、「できる限り商品をまとめて発送」(旧名称 一括発送)[39]で注文した場合、商品がそろったとき、あるいは商品の一部がそろい残りの商品の確保に時間がかかるとアマゾンが判断したときに発送される[40]宅配便で発送された場合には発送時期が(商品確保の困難などから)遅れ、長期の不在時に重なるなどのことがなければ運送業者側の再配達のサービスを用いることで調整が可能である。

商品のサイズなどからメール便で配送される際には、原則郵便受けや新聞受け投函となる。それらに入らない場合にはアマゾンのヘルプには手渡しと記載がある。しかし実際は配達をする宅配業者に任されてしまうため、ドアノブにかけられることがある。またドアノブがない場合、梱包自体がドアノブにかけられる構造ではない場合などドアノブにかけられない場合は、玄関扉前に商品を置かれることもある[41]。これらのことにより、最悪品物の紛失・破損などの事態に至る場合があり、そのような報告がいくつかインターネット上でなされている。

返金方法

不良品・手違い品の理由によらずクレジットカードによる支払いを除いて、返金はAmazonギフト券などで行われる[42]。これらはAmazon内でしか通用しない。

ポータルサイトの操作性

長年基本的な操作方法が変化しない、そのほか国内外のAmazonと同様のインターフェイスを持つなど、長期的なユーザーには便利になっている。

購入履歴や商品の評価を元に自動的にパーソナライゼーションを行い、読書傾向・趣味・思想信条・性的嗜好などに合致していると思われる商品を推奨する機能があり、目的外の購買意欲をそそる商品が見つかる可能性が高い(詳細はAmazon.comの項の「Amazon.comのレコメンデーション機能」の節を参照のこと)。

一方で、セッションを終了するログアウト(サインアウト)の方法が他の会員制サイトに比べ分かりにくい。通常の会員制サイトではログアウトまたはそれに類する名称の特定のリンク、またはボタンを押すことで終了処理ができる[43]。これに対して、Amazonでサインアウトするには「本人でない場合はこちら」との表示部にあるリンクを開くか、ヘルプにアクセスしページ右側にあるサインアウトをクリックする必要がある[44][45]

またショッピングカートにおいて、ギフト包装のようにあらたに課金が発生するサービスについては一括指定が出来るも、「今は買わない」や「削除」などの課金が発生しないサービス、あるいは収益が減るサービスについては一つ一つ時間をかけて削除しなければならない。また、退会は電子メールで連絡することになっている[46]

購入制限

音楽CDの場合、DVDが付属していれば再販制度対象外のため、ごく一部を除いて値引きされるので、「この商品は人気商品のため、お一人様1個までのご注文に限らせていただきます。」という制限が出ることが多い[47]

問題点と批判

レビュー削除への批判

作家の水村美苗は、自著『日本語が亡びるとき』に対する好意的なレビューをアマゾンジャパンが削除したことについて、削除の公正さや削除理由の説明不足に関する批判を行っている[48]。 同書版元の筑摩書房によると、同書の「レビュー」のうち、2008年11月5日の配本開始から同12月15日までの一月強の期間に五つ星レビューが少なくとも6つ消失した[48]。削除理由についてアマゾンは、1つは「原因不明」、5つは「800字以上の長文のためガイドライン上不掲載処理した」と回答があった[48]。しかし、「800字をはるかに超えたレビューにも消えていないものがある」として、水村と筑摩書房は、再度回答を求めた。また、朝日新聞に対しアマゾン広報部は、「個別案件に関する具体的なコメントは控えさせていただく」と回答した。 水村は「外部の意見で簡単にレビューが削除されるのではないか。こうした事実を利用者に明らかにせずに掲載しているのは、公共的な責任を果たしているとはいえない」と批判した[48]。なお、個々の不適切なレビューについて、利用者が削除依頼を行える仕組みとなっている。

ほしい物リストとプライバシーの問題

Amazonのプライバシーに関する懸念は米国でも以前から指摘されていたが[49] (海外ではウィッシュリストのデフォルト設定は「非公開」となっており、大きい問題にはなっていない)、日本でも「ほしい物リスト」の問題で一気に批判が噴出する事となった。

Amazonには「ほしい物リスト(2008年3月8日に「ウィッシュリスト」から改名された[50])」という機能がある。「ほしい物リスト」作成した際、初期設定を変更しないと世界中に個人情報が公開される仕様になっており、騒動が起きた[51]。公開される情報は、アカウント名(ユーザー登録をする際に「氏名」と書かれている欄に入力した文字がアカウント名になる。ショッピングサイトの特性上、本名で登録しているユーザーが多い)、メールアドレス住所(リストに住所を登録している場合のみ)、リストに登録している商品、リストから購入した商品などである。 「ほしい物リスト」のページでは、名前かメールアドレスを入力すると「ほしい物リスト」のユーザーの検索が可能となっている。この検索機能でメールアドレスを検索すると簡単にそのユーザーの本名が分かってしまう(本名で登録していた場合)という仕様のために、メールアドレスを公開している大手のサイトオーナーや有名ブロガーのアカウント名があちこちで書き込まれるというトラブルが発生した(なお、公開されたアカウント名が本名であるということを否定している事例もあり[52]、確実に「発覚したアカウント名=メールアドレスの持ち主の本名」というわけではない)。

また、「ほしい物リスト」を「ブックマーク的な機能」として利用していて、外部に本名などの個人情報が公開されているということを知らないユーザーも多い[53]。このようなユーザーが登録している「ほしい物リスト」の商品もユーザーのアカウント名とセットで公開された状態となっているために、アダルトグッズが多数登録されている場合などはそのユーザーの社会的信用が失われる可能性もある。

Amazonの広報担当者は「公開になるという説明は必ず目につくような場所につけている。設定の変更もできるようになっている」としているが、実際には「このリストの初期設定は公開になっています。プライバシーの保護のため、電話番号や番地は表示されませんのでご安心ください。」と表示されるだけで、アカウント名などが公開されるというリスクについては表示されていないという問題は存在する。

ほしい物リストを作成した記憶がなくても、商品画面の「ほしい物リストに追加する」というボタンを1度クリックしただけで、自動的に個人情報が公開される設定の「ほしい物リスト」が作成されてしまうという仕様になっている。商品画面から「ほしい物リスト」を作成してしまった場合は、プライバシーに関する警告などは表示されない。

また「友だちにほしい物リストについて知らせる」という機能もある。これは指定したメールアドレスに自分の名前・メールアドレス・ほしい物リストを送信するという機能であるが、システムの欠陥により悪意のあるコードの含まれたウェブサイトを訪問してしまうと、悪意のあるユーザーが指定したメールアドレスに自分の名前・メールアドレス・ほしい物リストが送信されてしまうというセキュリティホールがあることが発覚した。Amazonにサインインしたままの状態であると、ワンクリックしただけで被害を受けてしまう。Amazonは前述のように他サイトと比較してサインアウトの方法が分かりにくく、ブラウザを閉じてもサインインしたまま(サインインする際に「ブラウザを閉じるとサインアウトする」といったオプションは用意されていない)なので、こういったセキュリティホールの被害を受ける可能性が高いシステムである。


2008年3月12日、Amazonはユーザーからの指摘をもとにした調査を理由として「ほしい物リスト」の検索機能を停止した(閲覧などは可能)。[54]。2008年3月21日になり検索機能が復活したが、デフォルトで外部に公開されるという設定はそのままである。公開されるリストが存在する場合は、ほしい物リストのページに「アカウント名が公開される」といった注意が掲載されるようになったが、商品画面から新規のほしい物リストを作成した場合などは、相変わらず警告等はまったく表示されない仕様である。

価格誤表示に対する対応

2008年8月8日から9日にかけて、「カゴメ野菜生活100朝のむ野菜930g*12本」を284円で販売していたため、市価に比べて著しく安い販売であることが判明し注文が殺到した。Amazonはこの件の対応として、

  • 注文を全てキャンセルとし、謝罪メールを送付
  • さらに苦情があった顧客に対してのみ300円のアマゾンギフト券を送付

また利用規約内には、価格誤表示に対しては「サイトの裁量によりキャンセルできる」と明記してある。

同様の例としては、2008年3月にAmazon.co.ukがiPaqの価格を誤って10ポンド以下(2000円程度)で表示し、このミスを利用した注文をキャンセルしたために顧客から非難を受けたという事例がある[55]。Amazon.co.ukは、このミスを修正するまでUKサイトの一時的な閉鎖を余儀なくされた。

法人税の追徴課税

Amazon.co.jpの商品の売主は日本法人ではなく、米国ワシントン州法人であるAmazon.com Int'l Sales, Inc.であり、同社は日本国内に支店等を有しない。このことから同社は日本で稼得した利益に対して日本の法人税を支払っていなかった。しかし、2009年7月に東京国税局はアマゾンの流通センター内に米国法人の機能の一部が置かれており、これが法人税法および日米租税条約に規定する恒久的施設であるとして、2003年から2005年について[56]140億円の追徴課税を行った[57]。これに対してAmazon.com側は1億2000万ドルを銀行に供託した[56]。その後日米当局間で協議が行われていたが、2010年6月に暫定的合意に達し、2010年9月に最終合意に至った。日本の国税庁の主張は退けられ、国税庁は銀行供託金の大部分を解放した[56]。しかし、Amazonの法人税については、依然としてフランス、ドイツ、日本(2006年から2009年)、ルクセンブルク、イギリスなどによって査察が進行中、または行われる可能性が指摘されている[56]

この件についてジャスパー・チャン社長は、東洋経済によるインタビューにおいて、「アマゾンは日本での売り上げを米国の統括会社に計上し、日本の法人税を負担していない。国税庁に多額の追徴課税を命じられたことが年次報告書に記されています」とのインタビュアーに対して、「米本社が対応しており、このことについてコメントする立場にありません。」とのみ述べた[58]

脚注・出典

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  1. ^ 日本でのお問い合わせ先
  2. ^ Diego Piacentini Profile-Forbes.com
  3. ^ a b c Amazon.co.jp ヘルプ :特定商取引法に基づく表示
  4. ^ 米Amazon.com、第2四半期に利益257%増 - Amazonプライムが好調
  5. ^ アマゾン ジャパン社長は香港生まれの航空会社出身者/Tech総研
  6. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2001年5月9日: Amazon.comで既に大評判の「Amazonアソシエイト・プログラム」5月9日よりスタート!
  7. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2002年11月6日: Amazon.co.jp 第三者間で商品を売買するオンライン市場 新プラットフォーム「Amazonマーケットプレイス」を導入
  8. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2005年11月1日: Amazon.co.jp 事業拡大に伴い、新たに物流センター「アマゾン市川FC(フルフィルメントセンター)」を開業
  9. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2006年6月12日: Amazon.co.jpが 出版社、メーカーの商品を委託販売する新サービス「Amazon e託販売サービス」を開始
  10. ^ Amazon.co.jp ヘルプ : 年会費、仕入掛率
  11. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2007年4月24日: Amazon.co.jp 法人向け出店型新サービス 「マーチャント@amazon.co.jp」を開始し、品揃えをさらに強化
  12. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2007年7月31日: アマゾン ジャパン・ロジスティクス、Amazon.co.jpの事業拡大をサポートするため、新たに物流センター「アマゾン八千代FC(フルフィルメントセンター)」を開業
  13. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2008年4月14日: アマゾン ジャパン・ロジスティクス、法人向け出店型サービス「マーチャント@amazon.co.jp」の利用者向けに、在庫保管・商品配送代行サービス「フルフィルメントby Amazon」の提供を開始
  14. ^ Amazon.co.jp - フルフィルメント by Amazon 料金
  15. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2008年11月27日: Amazon.co.jpが、靴とバッグ専門の新たなウェブサイト「Javari.jp」をオープン!
  16. ^ 「アマゾンに140億円追徴 国税局「日本にも本社機能」」『朝日新聞』2009年7月5日付朝刊、第1面
  17. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2009年3月5日: アマゾンジャパン・ロジスティクス、Amazonの物流規模の拡大、および利便性向上のサポートのため、大阪府堺市に新たに物流センター「アマゾン堺FC(フルフィルメントセンター)(仮)」を開業
  18. ^ 西日本初の物流拠点開設 書店業界はアマゾンに戦々恐々
  19. ^ 2010年2月6日放送 TBS系「情報7days ニュースキャスター」より
  20. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2009年10月16日:アマゾンジャパン・ロジスティクス、「FBAマルチチャネルサービス」を開始
  21. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース 2010 年6月17日: Amazon.co.jp、「Amazon Vine(ヴァイン) 先取りプログラム」を開始
  22. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース アマゾンジャパン・ロジスティクス、Amazon.co.jpおよびJavari.jpの事業拡大をサポートするため、新たに物流センター「川越 FC(フルフィルメントセンター)」を開業
  23. ^ アマゾンが「無料配送サービス」開始
  24. ^ Amazonが大阪府大東市に新物流センター、大型商品の配送が迅速に
  25. ^ Amazon.co.jp、DRMフリーのMP3楽曲配信を開始 AV Watch
  26. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース アマゾンジャパン・ロジスティクス、Amazon.co.jpの物流規模の拡大、および利便性向上のサポートのため、愛知県常滑市に新たに物流センターを開業
  27. ^ Amazon.co.jp: プレスリリース Amazon.co.jp、「PCソフト ダウンロードストア」をオープン
  28. ^ Amazon、佐賀県鳥栖市に新物流センターを来年開業、九州で初 Impress Watch 2011年10月25日
  29. ^ アマゾン:仙台にサービスセンター設置へ 大半を地元採用 毎日新聞 2011年9月27日
  30. ^ アマゾン:Amazon.co.jpへのお問い合わせ
  31. ^ なお、後述の通りAmazon.co.jpサイト上においては他にも数多くの売主が物販を行っているが、一部のページでは特に同社のみを指す通称としてAmazon.co.jpの表示が用いられている。
  32. ^ a b c Amazon.co.jp ヘルプ : マーケットプレイス参加規約
  33. ^ Amazon.co.jp ヘルプ: コミュニティのガイドラインを見直しました(2009年7月3日更新)
  34. ^ Amazon.co.jp ヘルプ : Amazon.co.jp 利用規約 契約の成立
  35. ^ Amazon.co.jpヘルプ: 予約注文、お取り寄せ 予約商品のお届け
  36. ^ 全農連P、広田稔/ASCII.jp編集部 (2009年7月13日). “初音ミク・ワンカップPが語る「休止宣言の真相」”. ASCII.jp. アスキー・メディアワークス. pp. p4. 2009年7月13日閲覧。
  37. ^ Amazon.co.jp ヘルプ :お急ぎ便のお届け地域と配達日数
  38. ^ Amazon.co.jpヘルプ: 配送情報
  39. ^ Amazon.co.jpヘルプ : 発送オプションの名称が変更になりました(2010年3月19日更新)
  40. ^ Amazon.co.jpヘルプ : 発送オプション できる限り商品をまとめて発送
  41. ^ Amazon.co.jpヘルプ: メール便の配送状況
  42. ^ Amazon.co.jpヘルプ : 返金
  43. ^ 日本語版Wikipediaではログアウトというリンクを開けばよい。
  44. ^ Amazon.co.jpヘルプ : ヘルプページにサインアウト機能がつきました(2008年3月6日更新)
  45. ^ Amazon.co.jpヘルプ: サインアウト
  46. ^ Amazon.co.jpヘルプ: アカウントを閉じる
  47. ^ Amazon.co.jpヘルプ : 予約注文・限定版/初回版・特典について
  48. ^ a b c d asahi.com(朝日新聞社):アマゾン、消された書評 著者・水村さん「公正さ疑う」 「ネット書店アマゾン 消されたレビュー」『朝日新聞』2009年2月17日付朝刊、第13版、第33面
  49. ^ 性的指向まで分かる? Amazonの「ギフトお勧め」特許
  50. ^ Amazon.co.jp: 「ウィッシュリスト」が「ほしい物リスト」に変更されます(2008年3月7日更新)
  51. ^ Amazonの「ほしい物リスト」が初期設定で公開される仕組みが話題に
  52. ^ きっこ、アマゾン「ほしい物リスト」騒動での「実名発覚」を否定
  53. ^ Amazonの「ほしい物リスト」で本名や趣味がばれる? ネットで騒動に
  54. ^ Amazon「ほしい物リスト」の検索機能が停止状態、理由は「調査」
  55. ^ No legal recourse for buyers as Amazon rejects £7 iPaq pricing • The Register
  56. ^ a b c d "AMAZON.COM, INC. FORM 10-Q For the Quarterly Period Ended September 30, 2010"
  57. ^ Yoshio Takahashi, "Tokyo Tax Bureau Imposes Taxes On Amazon.com Japan Operations- Asahi", 東京発Dow Jones,2009年7月4日付,2010年7月20日閲覧。
  58. ^ ジャスパー・チャン アマゾンジャパン社長――アマゾンの市場内部に競争環境をつくりたい《アマゾンの正体》(3)

参考文献

  • 横田増生『潜入ルポ アマゾン・ドット・コムの光と影―躍進するIT企業・階層化する労働現場』情報センター出版局、2005年 ISBN 978-4-7958-4342-4
  • 松本晃一『アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか』ダイヤモンド社、2005年 ISBN 978-4-478-31214-8

関連項目

配送会社

  • 「当日お急ぎ便」・「お急ぎ便」[2]
ヤマト運輸郵便事業会社佐川急便
佐川急便(メール便・宅配便)、郵便事業会社(ゆうメール・宅配便)、ヤマト運輸、
カトーレック(千葉県内のみ)、エコ配(東京23区内のみ)、
TMG五興運輸日通摂津倉庫EC宅配サービス
  • 「返品時の集荷」[5]
郵便事業会社

競合他社

外部リンク

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