KNOCKIN'“T”AROUND

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
松本孝弘 > KNOCKIN'“T”AROUND
KNOCKIN'“T”AROUND
松本孝弘スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル Rooms RECORDS
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
松本孝弘 アルバム 年表
  • KNOCKIN'
  • “T”
  • AROUND
  • (1999年)
『KNOCKIN'“T”AROUND』収録のシングル
  1. THE CHANGING
    リリース: 1999年3月25日
テンプレートを表示

KNOCKIN'“T”AROUND』(ノッキン・ティー・アラウンド)は、日本音楽ユニットB'zギタリスト松本孝弘3作目のオリジナル・アルバム。1999年4月14日に発売された。

内容[編集]

松本がボーカル作詞に挑戦している意欲作。「グループをやる上で歌い手の気持ちが知りたかった。」のが制作動機のひとつだったという。また、「(B'zデビュー10周年を終えて)今までやったことのないことをやらなきゃいけないと思った。」とコメントしている[1]

アルバムのタイトルの「T」とは「TAK」のことであり、意味は「TAKを痛めつける」。これは松本がボーカルや作詞をするにあたって頭を悩ませたことに由来している[2][3]

「Trinity」も同時期に制作されたが未収録となり[2]、次作『西辺来龍 DRAGON FROM THE WEST』に収録された(後に米国盤アルバム『』のボーナス・トラックにも収録された)。また、1996年の『B'z LIVE-GYM'96 "Spirit LOOSE"』ツアーで披露された「あなたへ…」、1998年の『B'z LIVE-GYM'98 "SURVIVE"』ツアーで披露された「いてもうたるで」は未収録となった。

1999年5月7日には、NHK BS2で特別番組『松本孝弘 ソロ・プロジェクト 〜B'zへの挑戦〜』が放送された。

収録曲[編集]

  1. THE CHANGING 〜Electric Lady Mix〜(4:26)
    本作からの先行シングルで、本作にはアルバム・バージョンで収録されている。シングル・バージョンより打ち込みを多用し、冒頭に女性のラップが追加されている。
    サブ・タイトルの「Electric Lady」とは、N.Y.のレコーディング・スタジオの名称である[4]
  2. Nothin' But The Blues(3:50)
    原曲は1997年の『B'z LIVE-GYM Pleasure'97 "FIREBALL"』ツアーで弾き語りで披露した楽曲[2]。原曲は英語詞で、本作に収録するにあたり日本で歌詞を書き下ろし、バンドでのアレンジが施された[4]
    作詞には映画『クロスロード』が影響しているという[4]
  3. HEAVEN(5:18)
    間奏で速弾のギター・ソロが登場する。メロディに言葉を詰め込んだアイデアは「やれるかどうかわからないけどやってみたかった」と述べている[5]
  4. SAKURA(4:51)
    本作のレコーディングで最後に制作された楽曲[4]
    松本はこの曲を先行シングルに希望していたという[2]編曲大島康祐が担当した。
  5. GO FURTHER(4:33)
    1999年・2000年のフジテレビ系列『F1グランプリ』テーマ曲。インストゥルメンタル曲。
    原曲は1998年の『B'z LIVE-GYM'98 "SURVIVE"』ツアーのアニメーション演出で使用されていたもの[2]ベースMR. BIGビリー・シーンが、ドラムLUNA SEA真矢が参加している(ビリーとはB'zのアルバム『Brotherhood』でも共演している)。B'zのライブでは1999年の『B'z LIVE-GYM'99 "Brotherhood"』と2015年の『B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』で披露された。
    アルバム『House Of Strings』には別バージョンが収録されている。
  6. two of us(3:29)
    PVは、サンタモニカの街を2日間歩き回って撮影したもの。
  7. 神様へ(4:18)
    歌詞は、制作当時に社会で起きた出来事に対する思いを歌ったもの[4]
    歌詞カードには記載されていないが、“I don't know why please save me lord from this evil world”というシャウト部分がある。PVが制作されている。
  8. 冬の灯(5:40)
    ギターのアルペジオのフレーズは、シンセサイザーのギターとアコースティック・ギター(Martin 000-18)のユニゾンとなっている[4]
  9. 愛〜愛〜愛〜(4:01)
  10. ゼロより ゼロから(3:24)
    PVが制作されている。
    レコーディングの初期にできた楽曲で、アコースティック・ギター一本で制作されたデモ・テープが存在する[4]
  11. Believin' You(4:05)
    インストゥルメンタル曲。PVが制作されている。

使用機材[編集]

TAK MATSUMOTO
  • ギター
    • Gibson '91 Les Paul Standard Gold Top(全曲)
    • Yairl Electric Acoustic(#2)
    • Fender Stratocaster(#2,6,9,10)
    • Martin 000-18(#8,10)
  • エフェクター
    • Budda BUD-WAH(#1,3,5)
    • Retrospec SQUEEZE BOX(#2,6,9,10)
    • Maxon CS-550(#2,10)
    • Kron CENTAUR(#4,5,6,7,8,10)
  • アンプ
    • Bogner ECSTASY(全曲)

タイアップ[編集]

参加ミュージシャン[編集]

出典[編集]

  1. ^ WHAT's IN?』1999年4月号、エムオン・エンタテインメント 
  2. ^ a b c d e 『be with!』第41巻、B'z Party、1999年3月。 
  3. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、115頁。 
  4. ^ a b c d e f g 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、117頁。 
  5. ^ 『WHAT's IN?』1999年5月号、エムオン・エンタテインメント。