オリジナル・アルバムとしては2004年発売の『GOOD MUSIC』以来約13年8か月ぶりとなる作品。2004年に活動を休止したKICK THE CAN CREWにとって活動再開後初のアルバムとなる。
初回限定盤はスペシャルパッケージ仕様で、ミュージック・ビデオおよびメイキング等を収録したDVDが付属。更に、初回限定盤・通常盤ともに初回プレス分には12月開催の全国ツアー「KICK THE CAN CREW CONCERT TOUR 2017」の先行抽選販売受付の案内が封入された[4]。また、CD販売店舗やショッピングサイトごとに異なるオリジナルステッカーの特典も用意された。
本作が発売された2017年はKICK THE CAN CREWが結成され20周年となる節目の年である。2014年夏にKICK THE CAN CREW名義で「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」に出演するなど、3人揃ってのライブ活動は行っていたが新作のリリースは行っていなかった。ROCK IN JAPAN FESTIVAL出演後にすぐ音源を出す案もあったというが、結成20周年となる2017年に出すのが1番と考え、先延ばしとなっていた。メンバーのKREVAは「誰かに言われたからやるんじゃなくて、復活するきっかけを自分たちでつかみたかった。」と語っている。メンバーのLITTLEも「ゆかりのある場所と、呼んでくれた場所には喜んで出向いていった」という気持ちでフェスには参加しており、KICK THE CAN CREWの新たな楽曲制作の意識は少なかったという[7]。
KICK THE CAN CREWの活動休止の理由の一つに、KICK THE CAN CREWが大きくなった結果ビッグビジネスになりすぎ、他の大人がたくさん関わってきて、みんなで動かすKICK THE CAN CREWになってしまったことをKREVAが当時を振り返り語っている[8]。この活動休止の背景もあり、制作に至ってはメンバー3人でのみ集まり、制作中も今までにないくらい3人で話し合いをしたという。レーベルやマネジメントのスタッフいない中での制作が主で、3人でサビの部分を作るのに苦労をした曲もあったが、今までで1番いい作品になったとKREVAは語っている[9][10][11]。「3人の中から出てきたものだけで作ることができた。」とLITTLEも語っている[7]。また、サビの歌詞は全曲3人で作られ、3人が強く言いたいことを歌詞にし、その中で韻を踏める言葉を選定していったという[12]
収録曲の中で最初に作られた楽曲。新曲としては「千%」「SummerSpot」に続き、発売前の7月25日に放送された特別番組『KICK THE CAN CREWのオールナイトニッポン(ニッポン放送)』にて初オンエアされた。KREVAがこの曲のヴァースを録り、たまたまスタジオに一緒にいたMCUとLITTLEに「14年ぶりに作る曲の一発目」と送ったら、歌詞に入っていたみかんにメンバーは反応し、MCUは気が楽になり、LITTLEは勘繰ってしまったというエピソードがある。KREVAはソロだったら絶対に入れないワードをぶち込み、制作に関しての敷居を一旦下げることが狙いだったという[8]。
タコアゲ
20年前の楽曲「カンケリ」「タカオニ」と関連付けたタイトルとなっている。KICK THE CREWの河川敷っぽさが出ている曲とLITTLEが述べている。MCUは正月に実際凧上げをした感覚を歌詞に反映させたという[10]。