キングギドラ (ヒップホップグループ)
KGDR | |
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別名 |
キングギドラ KING GIDDRA |
出身地 | 日本 |
ジャンル | ヒップホップ |
活動期間 |
1993年 - 1996年 2002年 - 2003年 2011年 - 2012年 2014年 2015年 - 2016年 2019年 |
レーベル |
Pヴァイン(1995年 - 1996年) デフスター(2002年 - 2003年) ワーナーミュージック(2011年 - ) |
メンバー |
Kダブシャイン(MC) Zeebra(MC) DJ OASIS(DJ・MC) |
KGDR(キングギドラ)は、日本のヒップホップグループ。1993年にキングギドラ名義で結成し、1995年に発表したデビュー・アルバム『空からの力』は日本のヒップホップ界のみならず、幅広い音楽シーンに影響を与えるも[1]、1996年に活動を停止(事実上の解散)。2002年に期間限定で再結成。2011年に2度目の再結成をし、現表記に改名。略称はKG、ギドラ。日本のヒップホップ・シーンで最も影響力を持つグループの1つ[1]。
メンバー
- 旧表記は「K DUB SHINE」。リーダー。
- Zeebra(ジブラ):MC
- 旧表記は「ZEEBRA」。
来歴
結成〜『空からの力』
1993年、Kダブシャインがアメリカのオークランドに住んでいた際に、Zeebraに電話で日本語によるラップを聴かせたところ意気投合し、Zeebraの幼馴染であるDJ OASISを加えグループを結成。1995年12月10日、デビューアルバム『空からの力』をPヴァインより発売。1996年4月25日、リミックス・ミニアルバム『影』をPヴァインより発売。しかし活動していくなかでZeebraとK DUB SHINEの方向性の違いによる関係悪化やDJ Oasisのモチベーションの低下等を理由に同年、活動を停止(事実上の解散)。その後各自ソロ活動を開始[2][3]。
6年ぶり再結成〜『最終兵器』
2001年1月31日発売のDJ OASISの1stアルバム『東京砂漠』収録曲「ハルマゲドン」にK DUB SHINE、ZEEBRAが参加。また、同年9月19日発売のK DUB SHINEのミニアルバム『SAVE THE CHILDREN』収録曲「ザ・シャイニング(KG STILL SHINING REMIX)」にDJ OASIS、ZEEBRAが参加。
2002年 6年ぶりに再結成し話題を呼ぶ。4月10日に2枚同時シングル「UNSTOPPABLE」、「F.F.B.」をデフスターレコーズから発売。しかし「UNSTOPPABLE」収録曲「ドライブバイ」の歌詞に「ヤワなラップをする偽者」を同性愛者に擬えて攻撃をほのめかした事が、同性愛者を蔑視していると市民団体が抗議。また、「F.F.B.」にもHIV患者への偏見があると抗議され、両シングルの発売停止に至る[4]。4月27日に両シングルから問題となった「ドライブバイ」「F.F.B.」以外の楽曲を1枚に収録したシングル「UNSTOPPABLE」を再発売。
同年9月11日、2枚同時シングル「911 (Remix)」、「ジェネレーションネクスト」をデフスターレコーズから発売。10月17日、アルバム『最終兵器』をデフスターレコーズから発売。Dragon AshのKj、KICK THE CAN CREW、RIP SLYMEに向けたディス楽曲「公開処刑 feat. BOY-KEN」や、歌詞を一部削除した「F.F.B. (Album Version)」などを収録。また、ミュージック・ビデオやライブ映像が収録されたVHS・DVD『最終兵器』を同日に発売。
10月19日公開の映画『凶気の桜』の音楽をK DUB SHINEが担当[5]し、キングギドラの楽曲を多数使用した。期間限定の再結成だったためその後再び活動を停止し、各メンバーがソロ活動再開。
2007年3月31日、日本武道館にて開催されたRHYMESTERのライブイベントKING OF STAGEに出演し、約10年振りにRHYMESTERと共演[6]。
8年ぶり2度目の再結成〜「空からの力」発売20周年〜
2011年、3月11日に発生した東日本大震災を受けて、3月18日、リーダーであるK ダブシャインがツィッターで、キングギドラ名義で東日本大震災の被災者への義援金チャリティー・コンサートを行う計画を立てていることを明かす。4月30日、大阪城野外音楽堂で開催された東北地方太平洋沖地震チャリティーライブ「KEEP YOUR HEADS UP」に出演し、約9年ぶり、2度目の再結成[7]。6月8日、表記をKGDRに改名し、原発を批判した楽曲「アポカリプス ナウ」をワーナーミュージック・ジャパンより配信[7][8]。改名については、権利上の問題、歌詞の内容、チャリティに伴う印税の分配、ソニーとの契約上の障害が理由としている[9]。
同年7月24日、赤坂BLITZにてワンマンライブを震災復興支援イベントとして開催[7][8]。9月18日、横浜スタジアムで開催された「AIR JAM 2011」に出演[10]。12月14日発売のZeebraのアルバム『Black World/White Heat』収録曲「Pop」にK DUB SHINE、DJ OASISが参加[11]。
2012年2月25日、Zeebraの全国ツアー「Zeebra LIVE TOUR THE LIVE ANIMAL 2012“BLACK WORLD/WHITE HEAT」にKダブシャインとDJ OASISが帯同。8月19日、「B-BOY PARK 2012」に大トリで出演。10月30日、ライブ会場限定でライブDVD『APOCALYPSE NOW』を発売[12]。
2014年12月27日、川崎CLUB CITTA'で開催された妄走族主催のイベント「核MIX」に出演[13]。
2015年5月10日、お台場野外特設会場にて開催されたRHYMESTERが主催する野外フェス「RHYMESTER presents 野外音楽フェスティバル 人間交差点 2015」に出演。日本武道館で行われたKING OF STAGE vol.7以来8年ぶりに「口からでまかせ」をRHYMESTERと共に披露した。
2015年5月23日にLIQUIDROOMにて開催されたPヴァインの設立40周年記念イベント「P-VINE 40th ANNIVERSARY」にヘッドライナーとして出演し、デビューアルバム『空からの力』の発売20周年記念ライブを行う[14][15]。
2015年6月27日、TBSラジオにて放送中のライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル内コーナー「ディスコ954」にてスタジオライブ出演。宇多丸と共に「口からでまかせ」を3人で披露
2016年5月21日「why can't we live together~シアターブルック 結成30周年記念イベント SEASON1~」にキングギドラ名義で出演。
グループ名
東宝の特撮映画に登場する三つ首の怪獣「キングギドラ」に由来し、東宝から許可を得て名称を使用している[16]。グループ名を考えている時に、海外での活動も視野に入れ「日本を代表し海外でも知られている物」としてゴジラが候補に挙がるが、「金色でダークなイメージということからキングギドラのほうがヒップホップっぽい」ことや、「キングギドラは3本の首で自分達も3人組だから」という理由でキングギドラに決定したという[17]。
評価
Amebreakの伊藤雄介は、『空からの力』はアメリカのヒップホップの構造を理解した上でそれを日本語で再解釈し、日本語ラップの表現の幅を拡げた[18]日本語ラップ史上最高の1枚と言われているアルバム[19]と評している。
ディスコグラフィ
12inchシングルレコード
- 『空からの力 c/w 地獄絵図(AOZの視点)』 (1996年)
- 『行方不明 c/w 真実の弾丸』 (1996年)
- 『見まわそう c/w 大掃除』 (1996年)
LPレコード
- 『空からの力』 (1996年)
- 『空からの力 inst.バージョン』 (1996年)
CDシングル
- 『UNSTOPPABLE』 (2002年4月11日)
- 『F.F.B.』 (2002年4月11日)
- 『UNSTOPPABLE(再発版) 』 (2002年4月27日)
- 『911 (Remix)』 (2002年9月11日)
- 『ジェネレーションネクスト』 (2002年9月11日)
CDミニアルバム
CDアルバム
- 『空からの力』(1995年12月10日)
- 『最終兵器』(2002年10月17日)
- 『最新兵器』(2003年10月8日)リミックスアルバム
- 『空からの力:20周年記念デラックス・エディション』(2015年6月17日)
配信
- 『アポカリプス ナウ』 (2011年6月8日) 「KGDR」名義 東北地方太平洋沖地震チャリーティーソング
ビデオ・DVD
- 『影 The Video』 (1998年5月10日)
- 『最終兵器』 (2002年10月17日)
- 『LIVE IN TOKYO 〜最終兵器TOUR 2002〜』 (2003年10月8日)
- 『APOCALYPSE NOW』 (2012年10月30日) ライブ会場限定発売
オムニバス参加作品
- 『Egotopia』 / RHYMESTER (1995年6月25日)
- 5.口からでまかせ (feat. キングギドラ & SOUL SCREAM)
- 『BEST OF JAPANESE HIP HOP VOL.2』 (1995年7月21日)
- 「SAGA OF K.G.」名義で『未確認飛行物体接近中』を収録。
- 『WHAT A HELL'S GOING ON?』 / SUPER STUPID (1996年10月21日)
- 12.BULLETS OF TRUTH with キングギドラ(真実の弾丸のバンドバージョン)
脚注
- ^ a b “日本語ラップの金字塔!キングギドラ『空からの力』20周年”. TOWER RECORDS ONLINE (2015年4月6日). 2015年6月3日閲覧。
- ^ “プロフィール【キングギドラ】”. Sony Music. 2015年6月3日閲覧。
- ^ “K DUB SHINE、チャリティー・ライヴのためにキングギドラ復活を宣言”. TOWER RECORDS ONLINE (2011年3月18日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “キングギドラのCD回収、出荷停止”. OOPS (2002年4月19日). 2013年12月21日閲覧。
- ^ “映画 凶気の桜”. allcinema. 2015年6月1日閲覧。
- ^ “RHYMESTER KING OF STAGE Vol.7~メイドインジャパン at 日本武道館~”. Sony Music Shop. 2015年6月3日閲覧。
- ^ a b c “KGDRことキングギドラ、原発批判曲で復活&ワンマン決定”. ナタリー (2011年6月8日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ a b “キングギドラ改めKGDRの新曲“アポカリプス ナウ”がついに配信開始。7月24日にはチャリティ・ライヴ開催決定!”. Amebreak (2011年6月9日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ Amebreak News 2011年6月9日
- ^ “AIR JAM 2011 @ 横浜スタジアム”. RO69. 2015年6月1日閲覧。
- ^ “Zeebra (1/3) Power Push”. ナタリー. 2015年6月1日閲覧。
- ^ ZeebraOfficialの投稿(10151145612374531) - Facebook
- ^ “12月27日(土)@川崎CLUB CITTA'で開催される『核MIX』MCバトル出場者が発表”. Amebreak (2014年12月23日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “キングギドラ「空からの力」20周年ライブで「一生ヒップホップ辞めない」”. ナタリー (2015年5月30日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “P-VINE 40th ANNIVERSARY - 2015.05.23 LIQUIDROOM”. LIQUIDROOM. 2015年6月3日閲覧。
- ^ 公式サイトトップページより。
- ^ KING GIDDRA『空からの力』20周年記念スペシャル・ドキュメンタリー EP1 - YouTube
- ^ Amebreak INTERVIEW AKLO(前編) 2012年9月5日
- ^ 伊藤雄介共著『ラップのことば』P-Vine BOOKS刊、2010年4月2日発行(278ページ)
外部リンク
- キングギドラ - Ameba Ownd
- 空からの力20周年 (@real_kgdr) - X(旧Twitter)
- Kダブシャイン - ワタナベエンターテインメント
- Kダブシャイン (@kingkottakromac) - X(旧Twitter)
- Zeebra Official Website
- Zeebra (@zeebrathedaddy) - X(旧Twitter)
- DJOASIS 自主規制なし - アメーバブログ
- DJ OASIS (@djoasisthefunkp) - X(旧Twitter)
- キングギドラ - Sony Music