KANKU CLUBカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

KANKU CLUBカード(かんくうクラブカード)は、関西国際空港株式会社(関空)が、南海電気鉄道(南海)、スルッとKANSAI三井住友カードと共同で発行していた、PiTaPa機能付き提携クレジットカードである。

概要[編集]

本利用開始日は2006年7月1日minapitaと同日)。

KANKU CLUBカードを持つ会員は、関西国際空港内外で独自のサービスを受けることができるほか、南海グループカード minapita(minapita)のサービスも受けることができる。またVISAブランドのクレジット機能、PiTaPa対応のICカード機能も付き、これらは全て一枚のカードに集約されている。

入会資格は本会員、家族会員とも、日本国内に居住する18歳以上(高校生を除く)の者である。本会員は、三井住友カードによる与信審査が必要。

宣伝文は「関空の、もっともっと。」「関空へ、もっともっと。」「関空で、もっともっと。」「関空から、もっともっと。」。

2011年11月15日以降、新規申し込みを休止し、2012年6月末日をもってカード発行を停止した。現カードは有効期限内の使用可能。7月1日から関西国際空港の会員サービスはクレジット・PiTaPa機能のないKIXカードへと移行した。さらに2013年7月1日からは、関西国際空港と大阪国際空港の経営統合に伴ってKIX-ITMカードに移行した。

関連施設[編集]

KANKU CLUBカードカウンター
KIX AIRPORT LOUNGE

KANKU CLUBカードカウンター[編集]

関西国際空港の第1ターミナルビル2階の中央案内カウンターにあった。KANKU CLUBカードの新規入会受付や、既存会員への特典引き換えなどを行なっていた。新規発行停止にともなって、現在は「KIX-ITMカードカウンター」となっている。

なお、本カードを申し込んでからカードが会員へ届くまで3~4週間ほどかかるが、カウンターで直接申し込むと、その場で仮カード(クレジット、PiTaPa機能なし)が即時発行されていた。この仮カードでは、フライトpointや空港内特典、マイカー割引など一部のサービスを申込当日から受けることができる。

KIX AIRPORT LOUNGE[編集]

関西国際空港第1ターミナルビル2階の北側にある、インターネットカフェ形式の設備とサービスを備えたラウンジ。フリードリンクや有料の軽食・アルコール、雑誌・インターネットなどのサービスが受けられる。オープン席のほか、シングルブースやグループルーム(個室)を設けている。また、シャワールームやパウダールームもある。喫煙については、完全分煙のスペースが設けられている。漫画・雑誌などの書籍が充実しているほか、キッズルームが備えられていることなどが特長。

会員カードを所有していなくても利用できるが、KANKU CLUBカードやKIX-ITMカードを提示すると割引料金で利用できる。

主な会員サービス[編集]

フライトpoint専用端末機

フライトポイントサービス[編集]

フライトポイント専用端末機が、関空旅客ターミナルビルの出発口と到着口(国際線は出発口のみ)に置かれていて、会員が搭乗時に、KANKU CLUBカードを専用端末機にタッチしてアンケートに協力すると、ポイントが加算される。一回のタッチで、国内線では10フライトポイント(片道分)、国際線では20フライトポイント(往復分)が加算される。

たまったフライトポイントは、関西国際空港のターミナルビルに設置されている専用端末などで特典を選択し、引き換えることができる。一例として、

などである。

空港内特典[編集]

KIX AIRPORT LOUNGEでは、カード会員はフライトポイントで利用できる。また基本利用料金の50パーセント割引で利用できる。同伴者は割引対象外。

関西国際空港大阪国際空港の旅客ターミナルビルの物販、飲食、免税品、その他サービス店舗において、料金割引(一部店舗を除き、現金での割引も可)などのサービスが受けられる。また関空敷地内にあるエアロプラザ展望ホールにおいても、同様のサービスが受けられる。

関空駐車場前にある、事前精算機

ホテル特典[編集]

関空敷地内エアロプラザ内にあるホテル日航関西空港で、基本宿泊料金20パーセント割引、飲食10パーセント割引の特典がある。

駐車場割引[編集]

関西国際空港の空港駐車場(P1~P5、展望ホール駐車場)の駐車料金が25%割引き。大阪国際空港駐車場の駐車料金が10%引き。いずれも、精算機にKIX-ITMカードを入れることで適用される。

全国優待特典[編集]

全国のホテル、ゴルフ場、レジャーなど、約400の観光施設で、料金割引などのサービスを受けられる。

minapitaとしての機能[編集]

PiTaPaとしての機能[編集]

  • PiTaPa対応としては初めて、空港とのタイアップを行ったカードであり、主に関空利用者向けのPiTaPaカードといえる。
  • 同じく南海が発行しているminapitaが、クレジットカードとPiTaPaカードの2枚発行であるのとは異なり、両機能をまとめた1枚での発行である。
  • 本人はもちろん家族会員のカードも発行できるが、本カードでジュニア・キッズカード(小学生~高校生向け)の発行はできない。
  • 本カードは、IC定期サービスには対応していない。

外部リンク[編集]