Japan Expo

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Japan Expo(ジャパン・エキスポ)は、漫画アニメゲーム音楽などの大衆文化書道武道茶道折り紙などの伝統文化を含む日本の文化をテーマとして2000年からフランスパリ郊外で開催されている、総合的な日本文化の博覧会である。

ジャパン・エキスポは、日本のアニメや文化に強い関心を持っていたジャン=フランソワ・デュフール、サンドリーヌ=デュフール、トマ・シルデの3名によって始められた。第1回目は1999年にパリ・ビジネス高等学院(Institut supérieur du commerce de Paris)のガレージで開催され、来場者は約3千人だった[1]

同人誌ブースやコスプレイベントもあるものの、実際は企業中心の展示でフランスの各漫画出版社、DVDやグッズ販売会社、大手漫画喫茶、ゲームメーカー、ビジュアル系などの日本の音楽CDの輸入会社などが出展しており、漫画家のサイン会なども催されている。他に日本文化紹介コーナーとして囲碁将棋や模擬縁日、日本の伝統スポーツや武道・書道などの体験コーナーもある。同人ブースには現地のフランス人グループの他、日本から持込で参加している人達なども見られる。

略歴[編集]

会場[編集]

パリ・ノールヴィルパント展示会場(ヴィルパント

  • パリ中心部よりRER B線で20分。シャルル・ド・ゴール国際空港第1ターミナル駅より3分の隣駅。
  • RER B線 Parc des Expositions 駅に隣接する国際展示場

入場者統計および開催概要[編集]

回数 開催期間 入場者数(概数) 日本からの主なゲスト
第1回 2000年6月 3,200人[2]
第2回 2000年12月 8,000人[2]
第3回 2001年7月 12,000人[2]
第4回 2002年7月 21,000人[2] 秋元奈美弐瓶勉[3]
第5回 2003年7月4 - 6日 29,000人[2] 岡迫亘弘後藤圭二坂元亮介[4]
第6回 2004年7月2 - 4日 41,000人[2] 桂正和[5]
第7回 2006年7月7 - 9日 56,000人*[6][2] 大和田秀樹志水アキもりしげPlastic Tree[7]
第8回 2007年7月6 - 8日 81,000人[8] 香奈北出菜奈坂口博信武井宏之水木一郎水野純子YOSHIKIGARIHALCALI[9]
第9回 2008年7月3 - 6日 130,000人[10] 出渕裕大暮維人小畑健小池一夫貞本義行筒井哲也永井豪平野耕太水城せとな雅-MIYAVI-AciD FLavoRAoiBETTA FLASHCATSUOMATICDEATHJelly BeansLost Color PeopleMachineRa:INSCANDAL[11][12]
第10回 2009年7月2 - 5日 164,000人[13] 赤井孝美壱村仁恩田快人CLAMP佐藤大高田明美高屋奈月竹内順子牧野由依分島花音渡辺信一郎AKB48、Aoi、MEGPUFFYSchool Food PunishmentVistlip[14]
第11回 2010年7月1 - 4日 182,000人[15] 麻生夏子岩垂徳行、桂正和、加藤和恵、香奈、菅野文小島秀夫こだま兼嗣田中弘道中原杏北条司真島ヒロ望月淳モーニング娘。聖飢魔IIToshl、YOSHIKI、ViViD[16]
第12回 2011年6月30日 - 7月3日 192,000人[17] いがらしゆみこ山岡晃結城信輝[18]HANGRY&ANGRY-fLAZYgunsBRISKYMay'n、MEG、X JAPANゴールデンボンバーぱすぽ☆[19]
第13回 2012年7月5 - 8日 208,000人[20] アイドリング!!!稲船敬二浦沢直樹きゃりーぱみゅぱみゅ田中公平美樹本晴彦FLOW[21]Hemenway[22]MAN WITH A MISSION[23]ももいろクローバーZ[24]
第14回 2013年7月4 - 7日 232 876人 くまモン[25]織田綺河森正治小梅けいと原哲夫[26]河島アナムアーバンギャルドでんぱ組.incナイトメア明和電機angela℃-uteDEATHGAZEDear LovingJ☆Dee'ZKylee、May'n[27][28]

(なお2013年の来場人数は23万人。2013年8月15日CX放送魁!音楽番付EIGHT内ナイトメア密着ドキュメントより)

  • うち、有料参加者数5万人[6]

2005年は来場者が予定より多く会場の許容人数を超えていたので、安全を考慮し中止になった。

  • 年齢
    • 0-14歳:23%
    • 15-24歳:46%
    • 25-39歳:19%
    • 40歳以上:12%
  • 入場者の居住地域

韓国の参加問題[編集]

2004年から2009年まで、JAPAN EXPOに参加したフランスの韓国漫画出版社は、フランスの主催者が招聘した公式ゲストとは別に、一出展者として韓国人漫画家を招聘した。2006年にはフランスの主催者に招聘された公式ゲストの日本の漫画家8人を上回る11人の韓国人漫画家が招聘されたが、当初JAPAN EXPOの日本代理店を務めているユーロジャパンコミックの日本公式サイトでは、「日本からのゲスト」「中国からのゲスト」「韓国からのゲスト」「フランスのゲスト」と公式/非公式の区別なく同列に表記されていた[29]ため、「ジャパンエキスポ」という名前にも関わらず韓国からのゲスト作家が多いのではとの指摘が相次ぎ、後にユーロジャパンコミックはサイト上に公式ゲストは日本のゲストのみであり、あたかも韓国のゲストも公式ゲストであると混同されるような表記で説明不足であったというお詫びの文を掲載した[30]

2010年には、韓国政府所管のコンテンツ振興院のブースが設けられ、韓国ドラマ[31]K-POP[32]韓国漫画が出展された。会場を視察していた経済産業省の渡辺哲也クール・ジャパン室長は「韓国はとうとうここまで来たのか」とショックを受けたという[33]

山田五郎は、TBSラジオ荒川強啓 デイ・キャッチ!』に出演した際に、先述の2006年のゲストの件に対して韓国側からは抗議があったと言っている。2011年には、剣道韓国起源説を主張している韓国の海東剣道(Haidong Gumdo)の団体が出展すると発表されていたが、日本側の抗議により取り消された。山田は、韓国政府がこのようなカルチャーの輸出に日本の7倍の予算を使っていることを指摘した。またアメリカのテレビや家電の市場が韓国に持って行かれたことを挙げて、日本のカルチャーも韓国によって同様の事態になることを危惧した[34]。これに対して韓国コンテンツ振興院の関係者は「ジャパンエキスポに用意した展示館では韓国漫画関連コンテンツ情報だけ展示した」としてドラマや音楽も紹介したという主張は事実無根と反論し、「タイトルがジャパンエキスポになっているが、この行事は漫画、アニメーション コンテンツを主に紹介する展示会」として「日本側で事実をわい曲して誇張している」と付け加えた[35][36]

ガジェット通信によれば2012年にも太極旗を掲げた韓国ブースが複数出展され、K-POP関連商品等の販売と同時に、日本の国旗も掲げて日本のアーティストや『初音ミク』『ハローキティ』等の日本のキャラクター関連商品等が販売された。韓国語研究所による「韓国語を学ぼう」という韓国語講習の宣伝展示もあった。記者によると「一度日本に行ってみたい、日本なら東京と韓国に行きたいですね!」と来場者が韓国を日本の一部の地域と誤解している例もあった[37][38][39]

清谷信一東洋経済で、韓国商品を買った来場者が「アジア全体をカバーしているのがジャパンエキスポのいいところじゃないかしら」と語るなど誤解を招きかねない事態になっているとしたテレビ報道に対し、ジャパンエキスポ会場には日本以外にも多くのフランスの漫画(バンド・デシネ)作家や、アメリカのコカ・コーラ社のブースも出展しており、韓国ブースだけ問題視したりジャパンエキスポだから日本以外のものは排除しろというのは公平ではない、報道内容が偏向していると指摘。清谷は長年フランスのオタク事情を取材し、ジャパンエキスポも何度も取材してきたとして、そもそもジャパンエキスポはそれ以前に行われていたバンドデシネエキスポの流れを組むイベントであり、バンドデシネエキスポでは日本漫画関連ブースの出展者達はバンドデシネのイベントだから日本関連の出展を締め出せとの排他的な声に反発していて、日本漫画の排斥がされなかった過去の事例も挙げてジャパンエキスポの排他性を否定し、日本政府主催でもない日本をテーマにしたフランスの民間企業イベントで、韓国企業のパビリオンが入ってるだけでそれを異様な光景というような報道はそれこそ異様で、偏狭な愛国主義の発露だと批判している。同報道内でジャパンエキスポについてノーコメントなどとしたクールジャパンに2014年は1500億円という多額の予算を投入しているクールジャパンを推進する経済産業省について、この国費はナショナリズムを輸出するためのものではないとするべきと主張している[40]

脚注[編集]

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  1. ^ Japan Expo 公式サイト L'histoire de Japan Expo (Japan Expoの歴史)[1]
  2. ^ a b c d e f g Dossier de presse Japan Expo (PDF) (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  3. ^ Les invités de Japan Expo 4E Impact (2002)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  4. ^ Les invités de Japan Expo 5E Impact (2003)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  5. ^ Les invités de Japan Expo 6E Impact (2004)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  6. ^ a b Information on Japan Expo 2006”. ANIMECONS. 2012年3月10日閲覧。
  7. ^ Les invités de Japan Expo 7E Impact (2006)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  8. ^ Information on Japan Expo 2007”. ANIMECONS. 2012年3月10日閲覧。
  9. ^ Les invités de Japan Expo 8E Impact (2007)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  10. ^ Information on Japan Expo 2008”. ANIMECONS. 2012年3月10日閲覧。
  11. ^ Les invités de Japan Expo 9E Impact (2008)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  12. ^ JAPAN EXPO 2008, le guide de la J-Music” (フランス語). Orient-Extreme. 2012年3月10日閲覧。
  13. ^ Information on Japan Expo 2009”. ANIMECONS. 2012年3月10日閲覧。
  14. ^ Les invités de Japan Expo 10E Impact (2009)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  15. ^ Information on Japan Expo 2010”. ANIMECONS. 2012年3月10日閲覧。
  16. ^ Les invités de Japan Expo 11E Impact (2010)” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  17. ^ UN 12E IMPACT GRANDIOSE : MERCI À TOUS !!” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  18. ^ Liste des invités d'honneur sur le site de Japan Expo” (フランス語). Japan Expo. 2012年3月10日閲覧。
  19. ^ フランス「JAPAN EXPO」日本人多数出演で現地ファン熱狂” (日本語). ナタリー. 2012年3月10日閲覧。
  20. ^ France's Japan Expo Draws 208,000 Turnstile Attendees” (英語). Anime News Network. 2012年7月16日閲覧。
  21. ^ INVITÉS D'HONNEUR” (フランス語). Japan Expo. 2012年7月16日閲覧。
  22. ^ Hemenway×浦沢直樹「JAPAN EXPO」でコラボライブ熱演” (日本語). ナタリー. 2012年7月16日閲覧。
  23. ^ MAN WITH A MISSION、パリっ子熱狂初フランスライブ” (日本語). ナタリー. 2012年7月16日閲覧。
  24. ^ ボンジュール!ももクロ、初のフランスで全力ライブ2連発” (日本語). ナタリー. 2012年7月16日閲覧。
  25. ^ くまモン、パリ進出 仏ジャパンエキスポ開幕” (日本語). 西日本新聞. 2013年8月29日閲覧。
  26. ^ Japan Expo - Artists” (英語). Japan Expo. 2013年6月4日閲覧。
  27. ^ May'n at Japan Expo” (英語). Anime News Network. 2013年7月17日閲覧。
  28. ^ Japan Expo - Musicians” (英語). Japan Expo. 2013年7月17日閲覧。
  29. ^ JAPAN EXPO 7eme Impact”. Eurojapancomic (2006年7月6日). 2012年3月10日閲覧。
  30. ^ JAPAN EXPO ジャパンエキスポ”. Eurojapancomic (2006年8月21日). 2012年3月10日閲覧。
  31. ^ DRAMA PASSION” (英語). Japan Expo (2010年7月6日). 2012年3月10日閲覧。
  32. ^ BABY JIN” (英語). Japan Expo (2010年4月6日). 2012年3月10日閲覧。
  33. ^ クール・ジャパンの危機 欧米で賞賛される日本文化、台頭する中韓(朝日新聞 Astand) 2010年8月20日
  34. ^ 山田五郎が激白「JAPAN EXPOでは毎年韓国が日本に対して妨害をしている」”. ロケットニュース24 (2011年7月8日). 2012年3月10日閲覧。
  35. ^ 日評論家 “韓国、日文化人気に便乗して韓流商売”(翻訳)”. 東亜日報 (2011年7月11日). 2012年7月8日閲覧。
  36. ^ (原文)
  37. ^ フランスで開催されるジャパンエキスポ2012に行ってきた 韓国ブースに日本アイドルグッズが?、ガジェット通信、2012年7月5日
  38. ^ 『ジャパンエキスポ』のもう1つの韓国ブースで日本アニメグッズが販売される フランス女性「日本では東京と韓国に行きたい」、ガジェット通信、2012年7月7日
  39. ^ ジャパンエキスポで脅威の展示 「韓国語を学ぼう!」の宣伝、2012年7月8日
  40. ^ フジテレビ、愛国報道の「異様な光景」 ジャパンエキスポは排他的なイベントではない”. 東洋経済オンライン (2014年8月15日). 2014年10月4日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]