JRセントラルタワーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。202.217.254.210 (会話) による 2016年3月14日 (月) 07:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概要)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

JRセントラルタワーズ
JR Central Towers
桜通口側(2007年12月31日)
桜通口側(2007年12月31日)
施設情報
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号
座標 北緯35度10分16.6秒 東経136度52分57.5秒 / 北緯35.171278度 東経136.882639度 / 35.171278; 136.882639座標: 北緯35度10分16.6秒 東経136度52分57.5秒 / 北緯35.171278度 東経136.882639度 / 35.171278; 136.882639
状態 完成
着工 1994年8月25日
竣工 1999年12月20日
開業 1999年12月23日
用途 店舗事務所ホテル駐車場
地上高
高さ 245.1m
*ホテル棟:226m
各種諸元
階数 地上51階地下4階 塔屋3階
敷地面積 82,191
建築面積 18,220
延床面積 416,565
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
エレベーター数 低層階(商業テナント)用:10基
スカイシャトル:12基
オフィス棟:22人乗り×20基
(高・中・低3バンク)
駐車台数 1,500台(一般駐車場1,300台)
関連企業
設計 コーン・ペダーセン・フォックス
大成建設坂倉建築研究所
東海旅客鉄道
施工 大成建設鹿島建設大林組
清水建設竹中工務店熊谷組
鉄建建設名工建設新生テクノス
ジェイアール東海建設
東海交通機械
デベロッパー 東海旅客鉄道
ジェイアールセントラルビル
管理運営 ジェイアールセントラルビル
テンプレートを表示
太閤通口側(2010年2月20日)

JRセントラルタワーズ(ジェイアール セントラルタワーズ、英称:JR Central Towers)は、愛知県名古屋市中村区名古屋駅に併設されている複合施設(駅ビル)である。竣工時は中部地方で最も高い建造物であったが、現在はミッドランドスクエアにその座を譲っている。郵便番号は、〒450-60xxがビル専用に設定されている(xxは階数、90の場合は地下、90を除く53より多い数字は入居する特定企業専用の番号となる)。

概要

単一の建物として日本一延べ床面積が広いビルであり、[要出典]地上18階建ての低層部と、高さ200mを超える地上53階と51階の2つのタワーから成る超高層ビルである。晴れた日には岐阜県三重県からでもその姿を見ることができ、名古屋のランドマークとして人気スポットになっている。

完成当時、高さ245m、また延べ床面積41万6565m²は、駅ビルとしては世界最大であったため、「世界一大規模な駅ビル」としてギネス・ワールド・レコーズに登録されている[1][2]2014年に、大阪市近鉄大阪阿部野橋駅に高さ300mのあべのハルカスが完成したことにより、駅ビルとしての高さ世界一の座は奪われたものの、延べ床面積ではあべのハルカスが35万2981m²と及ばないため2015年現在も世界最大である。また2012年12月、近鉄があべのハルカスを「世界一高い駅ビル」としてギネス世界記録への申請を検討しているとの報道[3]がなされたものの、実際にはその後も公式に登録されていないため、当ビルが当初のギネス記録を保持したままであった。その後、商業テナントなどが入居しているために「複合ビル」扱いとなるという理由から、2016年3月までに記録は取り消された。具体的な時期は不明で、当該項目は該当なしである[4]

2016年3月8日「世界最大の駅ビル」としてギネス世界記録に認定されていた名古屋駅のJRセントラルタワーズが、そのギネス認定を取り消されていたことが判明した。 「その延床面積と高さから世界一大規模な駅ビルとして、ギネスブックにも認定された」そうだが、その後「駅ビルではない」として認定が取り消されたという。JRセントラルタワーズの1階にJR名古屋駅があるのは確かだが、なぜ「駅ビルでない」とされたのかはよく分からないとのことだった。[1]

かつては期間限定ではあるものの、名古屋の民放ラジオ局が共同運営するサテライトスタジオがあった。

2010年6月23日には、NHK名古屋放送局テレビ愛知が、瀬戸デジタルタワーから送信されている地上デジタルテレビ放送の難視聴を解消することを目的として、それぞれ名駅中継局を開局した。

  • エレベーター数
    • 低層階(商業テナント)用:10基
    • スカイシャトル:12基
    • オフィス棟:22人乗り×20基

(高・中・低3バンク)

建設の経緯

  • 旧駅舎の老朽化
    • 1937年昭和12年)に竣工した名古屋駅旧駅ビル老朽化により1990年平成2年)に基本構想が発表される。
    • 名古屋駅周辺の線路も敷地として含めて申請し、本来の名古屋駅の敷地面積では建設不可能な大規模なものとなったため、建築許可をめぐり問題とされたが、最終的には政治力で認可された。
  • 運営会社の設立
  • 旧駅ビル解体
  • 建設開始
    • 1994年(平成6年)、解体終了に伴い建設を開始。ならびにビル運営会社を設立。
  • 百貨店運営協力会社決まる
    • 株式会社松坂屋の支援断念に伴い、他の支援先を探し始める。
    • その後、1996年(平成8年)から1997年(平成9年)までに株式会社高島屋が協力、出資に合意、会社名が株式会社ジェイアール東海高島屋に決まる。
  • 棟上から各施設オープンまで

現況

1階コンコース、ジェイアール名古屋タカシマヤ入口
  • バブル期に構想されバブル崩壊後に竣工し、一時はその成功が疑問視されたが、竣工後はデパート、オフィス、ホテルとも人気で名古屋の商業中心として名駅と並立する地位に押し上げ、いわゆる「名古屋摩天楼」の先駆けとなったビルでもある。一部では「高島屋効果」との言い方もあるが、これは地方から一番行きやすい百貨店JRが宣伝した影響もある。
  • 低層階はジェイアール名古屋タカシマヤ(一部東急ハンズ)からなり、15階にあるスカイストリートより上層部はオフィス棟とホテル棟のツイン構造となっている。オフィス棟最上部には展望室があり、東海旅客鉄道(JR東海)本社、大成建設名古屋支店、三菱商事名古屋支社など多くの大企業が入っている。ホテル棟には名古屋マリオットアソシアホテルが入っている。
  • 51階(最上階)にある展望台「パノラマハウス」は2005年(平成17年)10月2日にいったん営業を終了した。その後ジェイアール名古屋タカシマヤエステワインバーカフェなどが連なる「パノラマサロン」として改装し再オープンしている。
  • オフィスタワーに割り当てられている固有の郵便番号は450-60xx(xxは階層。地下・階層不明の場合は450-6090)。
  • テナント料の関係上オフィスを撤退する企業も少なくはない。しかし同時に入居する企業もあるので、名古屋の経済状況をあらわすひとつの例としても考えられている。
  • オフィスタワーのオフィス高層用エレベータ・パノラマサロン直通エレベータ(どちらも三菱電機製)は最高分速360mであり、中部一の速度である(現在はミッドランドスクエア名古屋ルーセントタワーにも同じ速さのエレベータがある)。
  • 大名古屋ビルヂング取り壊しに伴い、同ビルにあった大名古屋ビル献血ルームが2011年10月8日にオフィスタワー20階に移転し、新たに「献血ルーム タワーズ20」としてオープンした。
  • 名古屋中央郵便局旧局舎(後の、同局名古屋駅前分室店舗)の再開発に伴い、名古屋駅前分室のゆうゆう窓口私書箱機能が、同分室から分割される形で当館15階に設置され、同局(現在は、名古屋西局)タワーズ内分室となっている。なお1階には当ビル竣工時より、タワーズ内郵便局(2015年12月9日まで)[5]が所在していた(現在は、旧名古屋駅前分室の仮店舗跡地に移転し、名古屋柳橋郵便局となっている)。

かつて実施していたライツプロムナード(旧タワーズライツ)

タワーズライツ2007

開業した2000年以降、毎年クリスマスを含む年末年始には「タワーズライツ」と呼ばれるビルの壁面を利用したイルミネーションを行っていた。2003年までは神戸ルミナリエに似たデザインだったが、2004年にデザインを大幅に変更した。以後も徐々にデザインを変えていき、末期は白色LEDを多用したシンプルなデザインとなっていた。

「ライツプロムナード」と改称された2010年にはタワーズテラスでのイルミネーションのみ実施。壁面装飾を中止した理由として「名古屋ターミナルビルの建て替え工事でバス停が道路上に移転することに伴い、周辺道路の混雑を回避するため(バスのダイヤの遅れを防ぐため)」としている(2010年11月14日放送のスタイルプラスより)。

また、2010年以降の6年間は名古屋ターミナルビル建替え工事に伴いビル壁面のイルミネーションを中止し、2017年に再開する予定としていたが、翌2011年には東日本大震災が発生。原発停止に伴う節電強化に伴って同年の開催は中止となった。2012年以降も実施しておらず、ライツプロムナードは事実上2010年で終了した。

なお、開業前の1998年年末から1999年正月にかけては、一部の部屋の照明を点灯させ、外から「98」「99」と見える演出を行っていた。特に1998年の大晦日には、新年のカウントダウンと同時に「98」から「99」へと表示が切り替わる演出も行われている。

名駅デジタルテレビ中継局

中継局概要

リモコン
キーID
放送局名 物理
チャンネル
空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面
2 NHK名古屋
教育
49ch 300mW 3.1W 中京広域圏 約47,300世帯 水平偏波
3 NHK名古屋
総合
50ch 愛知県
10 TVA
テレビ愛知
26ch 2W 25W 約192,000世帯

放送エリア

歴史

  • テレビ愛知

脚注

  1. ^ ギネスブックも認証した世界最大の駅ビル「大成建設株式会社」サイト『地図に残る仕事 Vol.006 JRセントラルタワーズ』 2015年8月閲覧.
  2. ^ 番組内容「テレビ愛知」公式サイト『東海圏経済ドキュメント「決断!名駅を変えた男たち」』 2015年8月閲覧.
  3. ^ 「あべのハルカス、「世界一高い駅ビル」でギネス世界記録申請へ」 『産経新聞』 2012年12月23日
  4. ^ 中日新聞2016年3月8日付朝刊
  5. ^ http://map.japanpost.jp/pc/syousai.php?id=300120014000
  6. ^ 愛知県の開局状況 総務省 東海総合通信局
  7. ^ a b 東海地区の開局情報(愛知県)/【表12】名駅中継局(名古屋市:JRセントラルビル) 総務省 東海総合通信局
  8. ^ 地上デジタルテレビジョン放送局4中継局の予備免許及び免許総務省 東海総合通信局、2010年8月26日
  9. ^ 地上デジタルテレビジョン放送局(名駅及び国際センター中継局)の免許総務省 東海総合通信局、2010年6月23日

関連項目

外部リンク