JAWS

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JAWS
開発元 Freedom Scientific
最新評価版 15.0 / 2013年8月
対応OS Microsoft Windows
種別 スクリーンリーダー
ライセンス プロプライエタリ EULA
公式サイト www.freedomscientific.com
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JAWS (Job Access With Speech) は、失明したユーザー向けのスクリーンリーダーである。アメリカフロリダ州セントピーターズバーグにある Freedom Scientific 社の Blind and Low Vision Group が開発した。Microsoft Windowsを搭載したパーソナルコンピュータを視覚障害者が使えるようにする。画面上に表示される情報を音声合成点字ディスプレイでユーザーに伝え、幅広いキーボードによる入力を可能にしている。

JAWS Scripting Language というスクリプト言語でスクリプトを作成できる。それによってアプリケーションの出力する情報を加工・圧縮でき、特にアクセシビリティに配慮していないアプリケーション(Windows の標準的制御を使っていないプログラムなど)でもJAWS経由で使えるようにできる。

歴史[編集]

1989年、Ted Henter が最初のJAWSをリリースした。彼はバイクレーサーだったが1978年に事故で失明した。1985年、Henter は Bill Joyce から18万ドルの出資を受け Henter-Joyce Corporation をセントピーターズバーグに設立した。1990年、Joyce は同社の権利を Henter に売却した。2000年4月、Henter-Joyce と Blaze Engineering と Arkenstone, Inc. が合併して Freedom Scientific となった。

JAWS は当初 MS-DOS オペレーティングシステム向けであった。MS-DOS 上のテキストモードのアプリケーション用スクリーンリーダーの1つであった。当時のJAWSのユニークな機能として Lotus 1-2-3 のような階層型メニューを備えていた。JAWS が当時の他のスクリーンリーダーより優れていた点として、マクロを使ってユーザインタフェースをカスタマイズでき、各種アプリケーションの操作をよりよくできる点が挙げられる。

Ted Henter と Rex Skipper が最初のJAWSのコードを1980年代中ごろに書き、1990年代中ごろには version 2.0 をリリースした。Skipper はその直後に同社を離れ、代わりに Charles Oppermann が開発担当として雇われた。Oppermann と Henter はその後も着実に機能を改良しつつ新バージョンをリリースしていった。Freedom Scientific は現在では MS-DOS 版 JAWS をフリーウェアとして同社のサイトからダウンロード可能にしている[1]

1993年、Henter-Joyce は JAWS から派生した学習障害者向けのバージョン WordScholar をリリースしたが、既に販売中止となっている[2]

JAWS for Windows[編集]

1992年、Microsoft Windowsが一般化してくると、Oppermann は JAWS の新バージョン開発を開始した。その設計目標は、Windows の自然なユーザインタフェースを妨げることなく、強力なマクロ機能を提供し続けることであった。JAWS for Windows のベータ試用版は1993年と1994年にかけて各種会議に出展された。この間 Glen Gordon が新たに開発に加わり、1994年11月にマイクロソフトに移籍した Oppermann の代わりを務めるようになった。そして1995年1月、JAWS for Windows がリリースされた。

現在、ほぼ毎年新バージョンがリリースされており、その途中にマイナーアップデートがある。

バージョン13.0は英語版では発売があったが、日本語版は未発売で欠番となっている。

リリース履歴[編集]

Version Release date Significant changes
JFW 1.0 1995年1月 Windows 3.1Windows for Workgroups 3.11 向け
JFW 2.0 1996年ごろ Windows 95 サポートを追加
JFW 4.0 2001年9月14日
  • ユーザインタフェースを大幅に変更
  • アクセスキーヘルプ追加 [3]
JFW 4.5 2002年8月30日 Internet Explorer 用クイックナビゲーションキーを追加し、HTML要素間の移動をサポート [4]
JFW 5.0 2003年10月9日 [2]
  • インターネットサポート関連の各種改良
  • Speech and Sounds Manager(フォント、Webページの制御や要素の提示)[5]
JFW 6.0 2005年3月3日 [3]
JFW 7.0 2005年10月14日 [4]
JFW 7.1 2006年6月21日
JFW 8.0 2006年11月17日
JFW 9.0 2007年11月19日
  • HTML 構文読み上げサポート
  • "adjust JAWS options" ダイアログボックスを新規追加 [10]
JFW 11.0[5] 2009年10月19日
  • FBReader フルバージョン搭載[11]
JFW 12.0[6] 2010年10月25日
  • 高音質音声エンジンのVoiceText®(さやか、みさき、Julie)を搭載
  • Internet Explorer9への対応[12]
JFW 13.0[7] 2011年10月24日
  • 日本語版未発売
  • 英語版ではOCR機能を実装
JFW 14.0[8] 2012年10月24日
  • Microsoft Windows 8 サポート
  • OCR機能を実装
  • 校正支援機能「テキストアナライザー」が日本語で使用可能[13]

※OCR機能の実装は英語版ではVer.13.0で追加されているが、日本語版ではVer.13.0が未発売のため、Ver.14.0からの追加となった。

JFW 15.0[14] 2013年8月
  • Microsoft Windows 8 のタッチスクリーンサポート
  • Skype最新版サポート
  • 日本語版発売2014年5月28日

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]