Interior Gateway Routing Protocol

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Interior Gateway Routing ProtocolIGRP)は、シスコシステムズの開発した距離ベクトル型IGP自律システム内のルーター間でルーティングデータの交換に使われた。

IGRPは独自プロトコルであり、大規模ネットワークでRIPを使ったときの制約(最大ホップ数が15までで、単一のルーティング統計情報しかない)への対処の1つとして開発された。IGRPはルート毎に複数の統計情報をサポートし、帯域幅、遅延、負荷、MTU、信頼性などがある。2つのルートがあるとき、事前に調整可能な計算式でそれら統計情報を組み合わせて1つの統計量とし、ルート選択に利用する。IGRPでの最大ホップ数は255(デフォルトでは100)で、ルーティングの更新は(デフォルトでは)90秒毎にブロードキャストされる。

IGRPはCIDRの導入される以前のクラスを考慮したルーティングプロトコルである。したがってサブネットマスクを扱えず、全てのアドレスをクラスA、B、Cに分類して扱う。このようなプロトコルはIPアドレス枯渇問題の原因の1つとされ、廃れていった。

拡張[編集]

IPアドレス枯渇問題などへの対策として、シスコはEIGRP (Enhanced Interior Gateway Routing Protocol) を開発した。EIGRPは可変長サブネットマスク (VLSM) に対応し、ルーティング性能を強化しループのない環境を提供する拡散更新アルゴリズム (DUAL) を採用している。シスコはIGRPからEIGRPへの切り替えを進め、IGRPは既に使われていない。シスコのIOSでもバージョン12.3以降ではIGRPはサポートされていない。CCNAの新しいカリキュラム(バージョン4)でもIGRPは過去のプロトコルとして少し言及しているだけである。

外部リンク[編集]