ITRON

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ITRON(アイトロン、Industrial TRON)は、TRONプロジェクトが策定・維持している組み込みOSリアルタイムOSカーネルの仕様である。

仕様に準拠した実装を指して、ITRON OS等と呼ぶ場合もある。

T-Engineフォーラム(旧: トロン協会)の実施している、「組込みシステムにおけるリアルタイムOSの利用動向に関するアンケート調査」によれば、日本では組み込みOSのトップシェアを占めており、業界標準のOSとして採用されている。

μITRON[編集]

歴史[編集]

TRONプロジェクトにおいて、インフラとなるシステムとして最初に設計が開始され、情報処理学会の第29回全国大会で基本設計の概要を発表している。バージョン1は1987年にまとめられた。バージョン2となるITRON2が、さらに大規模な仕様になったため、ワンチップマイコン等を対象としたサブセット的な仕様であるμITRONも策定された(このため、μITRONにはバージョン1は存在せず、最初のバージョンがμITRON2.0である)。

その後、バージョン3以降はサブセット化の規程を仕様中に設けることで、大規模と小規模で規格を分けるということは行われていない。バージョン3と4はμITRON3.0とμITRON4.0という名前だが、ITRON2のフルセットにほぼ相当する機能を定めている。2007年1月現在のμITRON仕様の最新は、4.03である。

主要な実装[編集]

発展[編集]

T-Kernel[編集]

T-EngineフォーラムによるT-KernelはμITRON3.0仕様の発展版である。

TOPPERS[編集]

TOPPERSはITRONの主要な実装のひとつで、TOPPERS/JSPカーネルμITRON仕様4.03に基づいている。TOPPERS新世代カーネルは、ITRON仕様に必ずしも準拠させないとしているが、ITRONベースである。

文献[編集]

関連項目[編集]