IE ビジネススクール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
IE ビジネススクール
創立 1973年
学校種別 私立
創立者 Diego del Alcázar
所在地 スペインマドリード
ウェブ
サイト
IE Business School Website

IE ビジネススクール(IE Business School)はスペインの首都 マドリードに本部を置く私立の教育機関であり、特にMBAプログラムは近年の各ランキングにおいてその躍進が目立ち、世界トップランクに位置づけられる。ヨーロッパでは大変有名で競争率も高く、超一流の生徒が集まっている。起業家育成と国際教育などを教育理念の柱としている[1]。学校名の「IE」は「Instituto de Empresa」の略であり、2008年までは正式名称が「Instituto de Empresa Business School」であったが、国際的認知度の上昇により、現在の「IE Business School」へと名称を変更した。

設立[編集]

スペインの起業家、ディエゴ・デル・アルカサルが24歳の時に、国際的な起業家育成を目的として設立した。当時、スペインはフランコの独裁政権下であったが、1960年代からの目覚ましい経済復興を機に、今後は国際的なビジネスで通用する人材が必要であるとの先見が設立の背景である。

キャンパス[編集]

マドリード中心部に程近い、サラマンカ地区にメインキャンパスを置く。近隣には在スペイン日本国大使館がある。 キャンパスといっても都心にある為決して広くはなく、同地区内にいくつかのビルが点在しており、MBAプログラムはそれらのキャンパスで運営されている。2007年、セゴビアにあるSEK大学を買収し、IE大学として学部教育を行なっている。

学校構成[編集]

  • Business School
  • Law School
  • School of Arts & Humanities
  • School of Architecture
  • School of Communication
  • School of Phychology

MBAプログラム概要[編集]

International MBA - English

毎年4月または11月に開始する、フルタイムで13か月のプログラム。授業は全て英語で行われる。2007年までは5タームに分かれていたが、2008年から4ターム制となった[2]。夏休みが約1カ月と他校のMBAプログラムに比べて短い為、インターンシップは必須ではないが、希望する場合はそれに合わせて授業を調整することが可能である。2007年まで存在していたスペイン語でのプログラムが単純に「MBA」もしくは便宜上「Spanish MBA」と呼ばれていたことから、それと区別するため、学内では「IMBA」と略称される。最終タームの選択授業は数十科目の中から選ぶことができ、スペイン語で行われる科目の受講も可能となる。 90%以上がスペイン国外からの学生であり、国籍は東西ヨーロッパ各国を始め、北米中南米アジアアフリカの各国とバランスが取れており、ある特定国からの学生がマジョリティである、といったことがない。但し、ラテンアメリカからの学生が35%を占めている為、ラテン文化圏、スペイン語圏の学生が多数を占めていることもまた事実である。

International MBA – Spanish

1年制のMBAプログラムであり、スペイン語で行われる[3]

MBA- Part Time

パートタイム制のMBAプログラム。スペイン語で実施される[4]

Global MBA Online

オンラインで提供されるMBAプログラム。英語とスペイン語の二種類のコースがあり、16ヶ月で完結する[5]

入学選考[編集]

International MBAの入学者選考は、エッセイや推薦状などに基づいた書類選考と面接によって実施される。書類選考において、出願者は下記の項目を満たしていることが要求される[6]。出願費用は120ユーロで、不合格となった場合でも返金はされない[7]

  • 学士号以上の学歴を保有していること。
  • 言語・数学基礎能力の証明 (GMATもしくはIE独自のテスト)。因みに、GMATの平均スコアは680点である。IE独自のテストは年間にわたり適宜行われており、不定期ではあるが年に数回、東京でも実施される。
  • 高い英語能力(TOEFL, TOEIC, IELTS, Cambridge Advanced, EOI)、但し二年以上英語圏での職務経験がある場合、もしくは4年制大学を英語のみで修了した者に関しては、これらの証明は不要。

書類選考を通過すると、アドミッション担当者との面接が行われるが、必ずしもキャンパスを訪問しなくてはならないわけではなく、電話、もしくはタイミングが合えば日本での面接も可能である。

奨学金[編集]

学生の多様性を重視する姿勢から、アカデミック、プロフェッショナル共に優秀であるにも関わらず、経済的に学費を賄うことが難しい入学者に対し、IE Foundationが数々の奨学金プログラムを設けている[8]他、現地銀行の協力により低利息の教育ローンを提供している[9]

ランキング[編集]

Financial Times

  • 2012年 世界第八位 ヨーロッパ第三位 (MBA Ranking)
  • 2011年 世界第八位 ヨーロッパ第三位 (MBA Ranking)
  • 2010年 世界第六位 ヨーロッパ第三位 (MBA Ranking)
  • 2009年 世界第六位、ヨーロッパ第四位 (MBA Ranking)
  • 2008年 世界第八位、ヨーロッパ第三位 (MBA Ranking)
  • 2007年 ヨーロッパ第五位、スペイン第一位 (European Business Schools)
  • 2007年 世界第五位、ヨーロッパ第三位 (Executive MBA Ranking)
  • 2008年 世界十六位 (Executive Education)

Economist

  • 2009年 世界第一位 (Executive MBA Ranking)
  • 2008年 世界第二位 (Distance Learning MBA Ranking)
  • 2007年 世界第九位、ヨーロッパ第三位 (MBA Ranking)

The Wall Street Journal

  • 2009年 世界第一位、ヨーロッパ第一位 (MBA Ranking)
  • 2007年 世界第十四位、ヨーロッパ第六位 (MBA Ranking)

Forbes

  • 2011年 世界第三位 (MBA Ranking)
  • 2009年 世界第三位 (MBA Ranking)
  • 2007年 世界第四位 (MBA Ranking)

Aspen Institute

  • 2012年 世界第三位、ヨーロッパ第一位 (MBA Ranking)
  • 2007年 世界第十位、ヨーロッパ第一位 (MBA Ranking)

Business Week

  • 2007年 世界第十五位、ヨーロッパ第一位 (Executive MBA)

QS Top MBA

  • 2008年 世界第一位 (Entrepreneurship)
  • 2008年 世界第四位、ヨーロッパ第一位 (Operations Management)
  • 2008年 世界第九位、ヨーロッパ第二位 (Marketing)
  • 2008年 世界第十二位、ヨーロッパ第三位 (Finance)

日本人学生[編集]

日本人学生の数は増加傾向にあり、近年は4月入学と11月入学を合わせて10人前後となっている。商社や金融機関を中心に日本企業からの派遣留学生も定着しつつあり、日本国内での評価も確立されてきたことを伺わせる。私費留学生の進路をみるとコンサルティング、製薬、電機など外資企業の日本法人を選ぶ例が多い。

脚注[編集]

  1. ^ IE Business School Mission & Value
  2. ^ IE Business School IMBA
  3. ^ IE Business School IMBA-Spanish
  4. ^ IE Business School MBA-Part Time
  5. ^ IE Business School Global MBA
  6. ^ IE Business School Application Process
  7. ^ [ http://imba.ie.edu/fees.php IE Business School Course Fees]
  8. ^ [ http://www.ie.edu/financial-aid/default.aspx?idioma=eng IE Foundation Scholarship Programs]
  9. ^ [ http://www.ie.edu/financial-aid/WF_financiacion.aspx IE-Caja Madrid Financial Aid]

外部リンク[編集]