iD (クレジット決済サービス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
コインパーキングに設置されたiD決済用の防水R/W

iD(アイディ)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)が運営するおサイフケータイを利用するための決済プラットフォームおよび、ブランドである。

なお、NTTドコモが運営するウェブサイトで用いられる「docomo ID」やNTTドコモのiモードで利用される「iモードID」などと名称が似ているが、これらとは異なるサービスである。

目次

[編集] 概要

NTTドコモがシステムを運営し、NTTドコモ及びNTTドコモと提携する会社(以下「提携会社」)が自身の会員にサービスを提供する。提携会社の場合は提携会社が発行するクレジットカード(一部を除く)の会員でなければiDを申し込むことができないが、NTTドコモの場合は「DCMX mini」としてiDのみを申し込むことができる。

ポストペイ型(後払い式)電子マネーであるため、あらかじめチャージしておく必要がない。

「iD」の名称の由来は「Identity(存在証明)」と、身分証明書を意味する「ID」。レオナルド・ダ・ビンチの絵画(『ウィトルウィウス的人体図』)を使用した広告展開がなされている。

携帯電話キャリアであるNTTドコモがブランドを運営するが、2006年後半よりFelicaカード型のiDも登場し、携帯電話(おサイフケータイ)がなくても利用可能である。大和ハウスフィナンシャル株式会社のようにおサイフケータイでの利用に対応していないものも存在する(「#利用方法」を参照)。

iD会員番号は16桁であり、いずれも690011から始まる。

[編集] 歴史

2004年までポストペイ型電子マネーの一つである QUICPay の開発に加わっていたNTTドコモ[1]2005年11月8日に発表し[2]、同年12月1日からサービスを開始した(初のサービスは三井住友カード株式会社の「三井住友カードiD」)。その後、NTTドコモはこれを応用した「DCMX」の受付を2006年5月26日(「DCMX mini」は同年4月28日[3])に開始している[4]

開始された当初は、日本のみの利用に限られたが、2008年に国際展開を開始している[5]。日本の非接触決済ブランドの国際展開はiDが初である。

会員の数は、2007年11月に500万、2008年12月に1,000万、2010年8月末に1500万を突破している[6]

また2011年2月7日からは、Android搭載のスマートフォンでも利用が可能となった。

[編集] 利用方法

[編集] 携帯電話

携帯電話(おサイフケータイ)を用いてiDを利用するものである。対応しているのは、NTTドコモの携帯電話・スマートフォンの内、iモードFeliCaもしくはFeilCaを搭載しているものであり、これを搭載していない端末などではiDを利用することはできない(「iDに対応しているおサイフケータイ」を参照)。

クレジットカードに追加して利用されるサービスの形をとり、iDのみを申し込むことはできない(NTTドコモのDCMXを除く。ただし、「DCMX」及び「DCMX GOLD」はクレジットカード(DCMXカード)も発行される。)。

iDに対応しているクレジット会社のうち、大和ハウスフィナンシャルを除く各社が対応しているが、一部のクレジットカードはiDに対応していない場合がある。

[編集] 専用カード

iDの機能を搭載した専用のカードを用いてiDを利用するものである。

クレジットカードに追加して利用されるサービスの形をとり、専用カードのみを申し込むことはできない。

iDに対応しているクレジット会社の内、三井住友カードなどが発行するクレジットカードの一部に専用カードを追加して発行する事が出来る。これを用いる場合は、iDに対応しているおサイフケータイを持っていなくてもiDを利用する事が出来、また、iDに対応しているおサイフケータイを持っている場合は、専用カード及び携帯電話の両方でiDを利用することもできる。

ネット決済には対応していない。

[編集] クレジット一体型カード

iDの機能を搭載したクレジットカードを用いてiDを利用するものである。

iDに対応しているクレジット会社の内、三井住友カード、オリエントコーポレーション、大和ハウスフィナンシャルなどが発行するクレジットカードの一部にiDが搭載されている。これを用いる場合は、iDに対応しているおサイフケータイを持っていなくてもiDを利用することができ、また、iDに対応しているおサイフケータイを持っている場合は、クレジット一体型カード及び携帯電話の両方でiDを利用することもできる。

ネット決済には対応していない。

[編集] サービス

クレジットカードと同様にショッピング及びキャッシングを利用することができる。携帯電話専用カード又はクレジット一体型カードをかざすだけで利用することができる。

[編集] ショッピング

加盟店の端末にかざすだけで利用することができる。

プリペイド式電子マネーの場合はチャージの上限が決まっているため、必然的に小額の決済に限られてしまうが、iDの場合はクレジットカードの利用枠の範囲において高額の決済にも利用することができる。

利用額が一定を超える場合は、クレジットカードのIC(接触IC)による決済と同様に暗証番号を入力する必要がある。ただし、暗証番号の入力に対応していない加盟店が一部存在するので注意が必要である。

[編集] ネット決済

iDをおサイフケータイで利用している場合は、携帯電話のインターネット接続機能を利用するショッピングでの決済にも利用することができる。機種としてはFOMAのおサイフケータイ(携帯電話)に対応している(「#iDに対応しているおサイフケータイ」を参照)。[7]

[編集] キャッシング

am/pmなどに設置されている@BΛNK九州地方を除く)でキャッシングを利用することができる。ATMのリーダーライター部分におサイフケータイをかざすことにより利用出来る。

iDに対応しているクレジット会社の内、株式会社三井住友銀行と提携しているものがこれに対応する(NTTドコモは「DCMX mini」を除く)。ただし、iDの機能を搭載するクレジットカードは、iDのキャッシングを利用することは出来ないので、これを利用したい場合はおサイフケータイを用いる必要がある。

[編集] 加盟店

加盟店に関する業務は、三井住友カード、イオンクレジットサービス、ユーシーカード、クレディセゾン及び楽天KCが行っている。また、2010年7月にiDを導入したセブン-イレブン・ジャパンにおいては、ジェーシービーが加盟店に関する業務を行っている[8]

[編集] iDに対応しているクレジット会社

2010年9月1日現在で次の各社がiDに対応したサービスを提供している(括弧内はサービスの名称)。

[編集] iDに対応しているおサイフケータイ

おサイフケータイで利用する場合のNTT docomoの対応機種は、次の通りである。

※一部機種では利用できるサービスに制限あり。

[編集] Xi

[編集] docomo NEXT series

ARROWS X LTE / Optimus LTE / MEDIAS LTE

[編集] FOMA

[編集] docomo STYLE series

F-02A / N-02A / N-03A / N-05A / P-02A / P-03A / P-06A / SH-02A / F-08A / L-04A / N-08A / P-08A / P-10A / SH-05A / SH-08A
F-02B / L-01B / L-02B / L-03B / N-01B / N-03B / P-02B / SH-02B / SH-04B / SH-05B / F-07B / F-08B / L-04B / N-05B / N-06B / P-05B / P-06B / P-07B / SH-08B / SH-02B marimekko
F-02C / F-04C / F-05C / N-01C / N-02C / P-02C / SH-02C / SH-04C / SH-11C / F-10C / P-04C / P-06C / L-10C
F-02D / F-04D / P-03D / F-06D / N-02D / N-03D / SH-03D / F-06D Girls' / SH-05D

[編集] docomo PRIME series

F-01A / F-03A / N-01A / P-01A / SH-01A / SH-03A / F-09A / L-06A / N-06A / N-07A / P-07A / SH-06A
F-01B / F-04B / N-02B / P-01B / SH-01B / F-06B / N-04B / P-04B / SH-07B
F-01C / N-03C / P-03C / SH-01C / SH-10C / F-09C / CA-01C / P-05C

[編集] docomo SMART series

F-04A / N-04A / P-04A / P-05A / N-09A / P-09A
F-03B / P-03B / N-07B / SH-09B
F-03C / P-01C / F-11C / N-05C

[編集] docomo PRO series

SH-04A / SH-07A
SH-03B
SH-05C / SH-06C

[編集] ドコモ スマートフォン

REGZA Phone T-01C / SH-03C / N-04C / AQUOS PHONE SH-12C / MEDIAS WP / Xperia acro / F-12C / P-07C / AQUOS PHONE f

[編集] docomo with series

REGZA Phone T-01D / ARROWS Kiss / AQUOS PHONE SH-01D / LUMIX Phone / AQUOS PHONE slider / F-03D Girls' / Q-pot.Phone

[編集] docomo NEXT series

MEDIAS PP / ARROWS μ

[編集] コンセプトモデル

SH-06A NERV
SH-09C / F-07C

[編集] 9シリーズ

[編集] 7シリーズ

[編集] mova

NTTドコモのDCMXは、movaに対応していない[10][リンク切れ]

[編集] 脚註

[ヘルプ]
  1. ^ 非接触ICカードおよびiモード FeliCaサービスを活用した新決済サービス「QUICPay(クイックペイ)」を共同開発 NTTドコモ 報道発表資料 2004年7月20日
  2. ^ クレジットブランド「iD」の提供を開始 NTTドコモ 報道発表資料 2005年11月8日]
  3. ^ ドコモのクレジットサービス「DCMX®」の提供を開始 NTTドコモ 報道発表資料 2006年4月4日
  4. ^ 「DCMX®」の受付を開始 NTTドコモ 報道発表資料 2006年5月25日
  5. ^ 日本の非接触IC電子マネーとして初!後払い電子マネー「iD」が海外利用に対応 NTTドコモ 報道発表資料 2008年5月26日
  6. ^ 後払い電子マネー「iD」の会員数が全国で1,500万を突破 NTTドコモ 報道発表資料 2010年9月9日
  7. ^ ネット決済の方法-機能と操作方法|ドコモの「iD」
  8. ^ 7月よりセブン-イレブン全店で「iD(TM)(アイディ)」がご利用可能に JCBニュースリリース 2010年4月7日
  9. ^ 「セディナCFカード」が対応している。
  10. ^ 対応機種” (日本語). 2010年4月10日閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス