ICプレーヤー
ICプレーヤー(アイシープレーヤー、英:IC player)は、大学入学共通テストの英語リスニング試験専用の機器、およびその試験対策用の機器に対する一般的な呼称。また、まれにデジタルオーディオプレーヤーの別称として用いられることもある[1]。 ここでは、主として大学入学共通テストに関するものを取り扱う。2006年度大学入試センター試験の「英語(リスニング)」から使用されている。
概要[編集]
大学入学共通テストで用いられるICプレーヤーは、ハードウェア的には再生に特化したデジタルオーディオプレーヤーであり、録音機能も備えていない。また、メモリースティック(またはSDカード)を挿入し電源を入れた後の再生は1度きりとなっている。ボタンも「電源ボタン」「確認ボタン」「再生ボタン」の3つのみであり、全て長押しで作動するようになっている。
大学入学共通テスト対策用のものも基本的に同じ性能であるが、こちらは繰り返しの再生や早送りなどが可能となっている。
なお、類似する呼称にICレコーダーがあるが、こちらは録音を主な目的とした機器全般の呼称であり、用途は本質的に異なる。
ICプレーヤーに関する報道[編集]
2006年、大学入試センター試験において、ICプレーヤーの不具合により試験中のトラブル(音がでない等)が発生し、マスメディア等で報道された[2]。以降、ICプレーヤーの不具合は2009年まで毎年報告されている[3]。
利用の実際については大学入試センター試験#英語(リスニング)についても参照。
脚注[編集]
- ^ 例えば、Panasonic デジタルICプレーヤー WZ-DP150など。
- ^ 「性善説に立っている」 センター部長、謝罪なし, 共同通信, 2006年1月22日
- ^ 平成21年度大学入試センター試験英語リスニングにおける解答中に不具合等の申出があった機器の検証結果等について