Hysteric Blue

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Hysteric Blue
出身地 日本の旗 日本大阪府
ジャンル J-POP
ロック
活動期間 1997年 - 2004年
レーベル ソニーレコード/ソニー・ミュージックレーベルズ
共同作業者 佐久間正英
旧メンバー Tamaボーカル
たくやドラムス
ナオキ(ギター
JUDY AND MARY, ユニコーン, JITTERIN'JINN, LINDBERG, 東京少年

Hysteric Blue(ヒステリック・ブルー)は、かつて活動していた日本ロックバンド。略称はヒスブル

来歴[編集]

  • 1997年7月、Tamaたくやが地元の大阪城公園前ストリート・ライブ天国(通称「城天」)などで4人組のバンド活動中に、城天のライブを見たナオキに誘われて結成した。
  • 結成直後、デモテープを作り業界関係者などに送る。後にプロデューサーとなる佐久間正英の耳にとまったことがきっかけで、1998年6月、ソニー・レコードと契約する。
  • 1998年10月31日、シングル「RUSH!」でメジャーデビュー。
  • 1999年1月に発売した2ndシングル「春〜spring〜」でブレイクを果たす。
  • 1999年4月1日、初のアルバム「baby Blue」を発売。
  • 1999年7月28日、4thシングル「なぜ…」を発売。ドラマ主題歌に起用され大ヒットした。
  • 1999年12月31日、NHKの『紅白歌合戦』に出場し、ブレイクのきっかけとなった「春〜spring〜」を披露した。
  • 2002年11月20日、結成5周年にして初のベストアルバム「Historic Blue」を発売。
  • 2003年6月17日、ライブにて活動休止を発表。「デビューからこの4、5年の間にいろんなものを吸収したけど、だんだん個性が出てきた。いったん休んで各自やりたいことをやってまた集まろうとなった」とたくやが説明した。
  • 2003年9月23日、大阪でのライブを最後に活動休止。
  • 2004年3月4日、ナオキが強姦強制わいせつ容疑で逮捕されたことを受け、公式サイトでTamaとたくやの連名でバンド解散を発表した[1][2]。この時点で全作品が回収となり、廃盤となった。その後ナオキが10年以上の実刑判決となったこともあり、出荷再開や再発が行われることはなく、全作品廃盤のままとなっている。

メンバー[編集]

いずれも大阪府出身。

Tamaボーカル
1980年10月28日生まれ、大阪府八尾市出身。
解散後、バンド「Screaming Frogs」を結成し、ボーカルを担当、人気漫画を原作としたアニメ『鋼の錬金術師』のキャラクターソングに詞を提供するなど、作詞活動も行う。
Sabaoの活動と並行し、2014年、自身初となるソロアルバムをリリース。休止までに3枚のソロアルバムを発表している。
たくやドラム
1980年4月12日生まれ、大阪市出身。
Hysteric Blueのメインソングライター。代表曲である「春〜spring〜」、「なぜ…」等の大半の楽曲の作詞・作曲を手がけた。
「春〜spring〜」でブレイクした後にインタビューで、「それまでバイトしてたのにこのヒットで年収何千万円ともらえるようになって生活が一変した」と語っていた。
解散後、本名の楠瀬拓哉名義でバンド、サポート、楽曲提供、舞台音楽などを数多く担当している。
Tamaと同じく、『鋼の錬金術師』『BLEACH』などのキャラクターソング、佐久間正英と共に楠瀬拓哉名義で曲及び詞を提供活動を行う。
2010年、Tamaの所属する「Screaming Frogs」に参加。しかしまもなくScreaming Frogsは活動を停止した。
2012年、アニメ「ギルティクラウン ロストクリスマス」主題歌と挿入歌の2曲に佐久間正英と共に楠瀬拓哉名義で曲及び詞を提供している。
ナオキ(ギターステージ上手側、リーダー)
1979年5月29日生まれ、大阪市出身。
「Little Trip」、「直感パラダイス」、「だいすき」等の作曲を手がけていた。
2004年3月、強制わいせつにより逮捕(前述)。2005年2月、強姦および強制わいせつ(未遂含む)の罪により、東京地裁で懲役14年の判決を受けた。2006年5月、控訴審で懲役12年に減軽され、上告棄却により確定。山形刑務所に収監。
月刊『』2016年8月号に本名の赤松直樹名義で獄中手記を寄せた[3][4]
2016年9月までに山形刑務所を出所。出所後は秋田県内の社会復帰施設に入所し、社会活動にも身を投じておりTwitterフェミニズム左翼に関する発言を発信していた[5]
2020年9月、強制わいせつ致傷容疑で再び逮捕された。逮捕当時は「二階堂」に改姓していた[6]。2021年3月30日、さいたま地方裁判所で開かれた初公判で「強制わいせつ行為の指している内容がよくわからないので否認します」と述べた[7]。2021年11月、強制わいせつ未遂の罪で懲役1年2月の実刑判決を受けた[8][9]

ナオキ使用ギター[編集]

  • Bunny MG-YH - ライブでセットアップされていた一本。X JAPANのhideを崇拝している。ギターストラップも一部hideモデル(廃盤)を使用。
  • Fender Mexico Stratocaster Sonic Blue - Journeymanのサブとして使用されていた。
  • Gibson Les Paul Custom - 「フラストレーションミュージック」のMVで見ることができる。
  • Gibson Les Paul Standard Sunburst - 「直感パラダイス」のMVで見ることができる。
  • Greatch Chet Atkins Tennessean 1964年製 - 「だいすき」、「Reset me」のMVで見ることができる。ライブでも使用された。
  • Journeyman Non F-Hole Thinline Blue - 「グロウアップ」、「ベイサイドベイビー」のMVで見ることができる。
  • Journeyman Stratocaster Sonic Blue - 「なぜ...」、「ふたりぼっち」などのMVで見ることができる。ライブや音楽番組などでよく使用されてきた一本。
  • Journeyman Stratocaster Wine Red - ライブでよく使用された一本。紅白でも使用された。
  • Journeyman Thinline Red - レコーディング現場で数多く使用されてきた一本。
  • MUSIC MAN Axis Blue - 「Home Town」のMVで使用された。MVではギター本体が出てきていないため、わかりにくいが「いつも」のMVにてHome TownのMV撮影時に使用されていたことがわかる。ライブでもよく使用された。
  • MUSIC MAN Axis Gold - ライブの大半をこのギターでプレイした過去を持つ。
  • MUSIC MAN Axis Red - アルバ厶「Historic Blue」にて歌詞カードの表紙でナオキが手に持っているギター。
  • Ovation Celebrity Elite Plus Super Shallow Body CE48P - ライブにて使用された。
  • TACOMA RC6M - 「君のいない街」のMVにて使用された。
  • サポート・ベース[編集]

    佐久間正英
    プロデュース担当。前期のレコーディング、ライヴ、テレビ収録で参加(ステージ下手側)。活動後期には「Home Town」の作曲を手がけている。解散後もメンバーとの交流があり、自らの誕生日イベントにはTama、たくやが出演した。
    人時
    後期でのライヴ、レコーディング参加。

    ディスコグラフィー[編集]

    ※ 2020年時点で、シングル・アルバムとビデオ共に廃盤状態となっている。
    その為、中古市場やネットオークションなどでは稀少品であることから、高値で取引されている。

    シングル[編集]

    発売日 タイトル オリコン最高位
    1st 1998年10月31日 RUSH! 61位
    2nd 1999年1月21日 春〜spring〜 5位
    3rd 1999年5月8日 Little Trip 27位
    4th 1999年7月28日 なぜ… 2位
    5th 1999年10月20日 ふたりぼっち 8位
    6th 2000年1月26日 直感パラダイス 23位
    7th 2000年3月29日 Dear 29位
    8th 2000年10月25日 グロウアップ 18位
    9th 2000年11月22日 だいすき 26位
    10th 2001年8月22日 Reset me 40位
    11th 2001年10月24日 フラストレーション ミュージック 53位
    12th 2002年1月23日 ベイサイドベイビー 80位
    13th 2002年11月7日 Home Town 42位
    14th 2003年6月18日 DOLCE〜夏色恋慕〜 75位

    アルバム[編集]

    発売日 タイトル オリコン最高位
    1st 1999年4月1日 baby Blue 5位
    2nd 2000年2月23日 WALLABY 3位
    3rd 2001年1月24日 bleu-bleu-bleu 6位
    4th 2002年2月20日 MILESTONE 37位
    5th 2003年8月6日 JUNCTION 70位

    ベストアルバム[編集]

    ビデオ[編集]

    • baby Clips(1999年)
    • baby Clips2(2000年)
    • baby Clips3(2001年)
    • Historic Blue Films(2003年)

    関連書籍[編集]

    タイアップ一覧[編集]

    使用年 曲名 タイアップ
    1998年 RUSH! TBS系『まぶだちIII』エンディングテーマ
    ウイングヒルズ白鳥リゾート CMソング
    1999年 春〜spring〜 テレビ朝日系『目撃!ドキュン』エンディングテーマ
    Little Trip NHK-BS2真夜中の王国』オープニングテーマ
    なぜ… TBS系 木曜ドラマP.S. 元気です、俊平』主題歌[10]
    ふたりぼっち NHK総合ポップジャム』10・11月度エンディングテーマ
    2000年 直感パラダイス TBS系『スーパーサッカー』テーマソング
    はとぽっぽ TBS系『ワンダフル』1月ミニドラマ主題歌
    真昼の夕焼 森永製菓ハイチュウ」CMソング
    Dear テレビ朝日系『目撃!ドキュン』エンディングテーマ
    グロウアップ フジテレビ系アニメ『学校の怪談』オープニングテーマ[11][12]
    diet NUDE version 2.1 カルピス「NUDE」CMソング
    だいすき ららぽーとスキードームSSAWS CMソング
    2001年 Reset me フジテレビ系『クラリオン・スカラーシップMEDAMA2001』テーマソング
    フラストレーション ミュージック フジテレビ系アニメ『バンパイヤン・キッズ』オープニングテーマ[13]
    2002年 ベイサイドベイビー テレビ朝日系『サタッぱち 古舘の日本上陸』エンディングテーマ
    Great Love NTT DoCoMo東北 CMソング[注 1]
    Home Town フジテレビ系『ウチくる!?』10・11月度エンディングテーマ
    カクテル テレビ東京系アニメ『スパイラル -推理の絆-』エンディングテーマ[14]
    2003年 DOLCE〜夏色恋慕〜 三菱電機「HDDカーナビ」CMソング
    笑おう TBS系『さんまのSUPERからくりTV』エンディングテーマ[15]
    バンダイ「CanバッチGood Super!」CMソング

    ヘビーローテーション/パワープレイ[編集]

    ラジオ[編集]

    放送年 曲名 ラジオヘビーローテーション/パワープレイ
    1999年 春〜spring〜 FM NACK5JAPANESE DREAM』1999年1月度 歴代JDグランプリ受賞曲
    2001年 Reset me FM NACK5『JAPANESE DREAM』2001年8月度 歴代JDグランプリ受賞曲

    NHK紅白歌合戦出場歴[編集]

    出演順は「出演順 / 出場者数」で表す。

    年度/放送回 曲目 出演順 対戦相手
    1999年(平成11年)/第50回 春〜spring〜 02/27 Something ELse

    受賞歴[編集]

    Sabão[編集]

    Sabão
    出身地 日本の旗 日本
    ジャンル J-POP
    ロック
    活動期間 2011年 - 2018年
    共同作業者 佐久間正英
    メンバー Tamaボーカル
    たくやドラムス

    Sabão(シャボン)は、Tamaとたくやのユニット。2011年結成。

    主な来歴[編集]

    2012年4月、プロデューサー・佐久間正英のライヴイベント「The Party 60」に若菜拓馬、力石理恵、佐久間正英、人時と共に出演し、「春〜spring〜」「なぜ…」「ふたりぼっち」を披露した。

    2013年1月9日、「Sabão」として「BIG VENUS」(新曲)、「春-spring-」、「なぜ…」が配信開始。

    2013年7月29日、お台場合衆国2013 とくダネ!ライブに出演。

    2018年8月22日、初のCD「MeRISE」を発売。

    2018年10月28日、この日のライブを以てライブ活動休止。Tama個人ブログでは体調面が最大の理由としている。歌はできる範囲で続けていくつもりとしながら、自身のCDのリリースやライブという形ではなく、制作のお手伝いという形で音楽に携わっていければと考えていると説明。これを最後にブログの更新も停止し、ライブ活動だけではなく全ての活動が停止となった。

    以後、Sabãoとしては活動していないが、2023年以降Tama個人としては活動を行っている。

    ディスコグラフィー[編集]

    配信[編集]

    タイトル タイトル 配信日 タイアップ
    BIG VENUS -Single BIG VENUS 2013年1月9日 CR「セクシーフォール」(3曲共通)
    春 -spring- (Sabão ver.)
    なぜ… (Sabão ver.)
    アップデート - EP アップデート 2013年3月29日 ドラマ「イタズラなKiss〜Love in TOKYO
    オープニングテーマ (2nd)
    エンディングテーマ (3rd)
    挿入歌 (4th - 9th)
    たからもの
    イタズラなKiss
    〜Love in TOKYO SONGS
    会いたくて 2013年7月27日
    イタズラRhapsody
    さよならわたしの片想い
    Good Bye Namida
    Hey, Mr. Cool
    White Knight
    Alliance vol.1 -EP KNOW 2013年10月28日
    Nightmare before decadence
    ta chi ma chi
    今 〜present〜 -Single 今 〜present〜 ライブ会場限定配布
    Alliance vol.2 -EP MILK 2014年10月31日
    環状線
    アソビ
    ||:Repeat:|| - Single ||:Repeat:|| 2016年8月3日 CR「セクシーフォール2ndSeason」
    ||:Repeat:|| (inst)
    ||:Repeat:|| (Short)

    CD[編集]

    タイトル 収録 発売日
    MiRISE
    1. 春 ~spring~ (Sabao ver.)
    2. なぜ… (Sabao ver.)
    3. ふたりぼっち (Sabao ver.)
    4. Dear (Sabao ver.)
    5. グロウアップ (Sabao ver.)
    6. BIG VENUS
    7. アップデート
    8. ||:Repeat:||
    9. アソビ
    10. MILK
    11. あいうえおで へ~んしん!
    12. なぜ… [electro remix]
    13. 春 ~spring~ [jazz piano remix]
    14. 今 ~present~
    15. また明日
    16. 未RISE
    2018年08月22日

    参加作品[編集]

    タイトル 収録 発売日
    イタズラなKiss - Love in TOKYO
    オリジナル・サウンドトラック
    1. アップデート
    2. たからもの
    3. Good Bye Namida
    4. White Knight
    5. 会いたくて
    6. さよならわたしの片想い
    7. イタズラRhapsody
    8. Hey,Mr.Cool
    9. アップデート (ギターバージョン) 【Inst.】
    10. ハッピーライフ 【Inst.】
    11. 琴子Love 【Inst.】
    12. 入江直樹! 【Inst.】
    13. 金之助はおれのことや! 【Inst.】
    14. 入江家の毎日 【Inst.】
    15. 本末転倒 【Inst.】
    16. Love in Tokyo 【Inst.】
    17. たからもの (ギターバージョン) 【Inst.】
    18. アップデート (オルゴールバージョン) 【Inst.】
    19. 好っきゃねん琴子! (Bonus Track)

    2013年8月28日

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 「お助け英単語」篇/「iモードでビッグニュース」篇

    出典[編集]

    1. ^ 公式サイトでの発表 (web archive)
    2. ^ 朝日新聞による報道 (web archive)
    3. ^ 月刊『創』2016年8月号「◆元「ヒステリックブルー」ナオキの獄中手記......赤松直樹 罪と償いについて考える――逮捕から12年、更生はいま」 2016年7月 創出版
    4. ^ 元ヒステリックブルーのナオキが出所を前に獄中12年の心情と事件の真相を手記に綴った(1)(2)篠田博之(月刊『創』編集長) 2016年7月13日 BLOGOS
    5. ^ 元人気バンドメンバーはなぜ「再犯」に走ったか?社会復帰の現実を聞く”. ダイヤモンド・オンライン (2020年10月9日). 2021年11月24日閲覧。
    6. ^ “「ヒステリックブルー」元ギタリスト、強制わいせつ致傷容疑で逮捕 埼玉県警”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2020年9月23日). オリジナルの2020年9月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200923091010/https://mainichi.jp/articles/20200923/k00/00m/040/114000c 2021年11月24日閲覧。 
    7. ^ “ヒステリックブルー元メンバー 初公判でわいせつ行為を否認”. NHKニュース. (2021年3月30日). https://web.archive.org/web/20210330062622/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210330/k10012944371000.html 2021年4月1日閲覧。 
    8. ^ “ヒステリック・ブルー元メンバーに実刑 強制わいせつ未遂で懲役1年2月”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年11月24日). https://www.nikkansports.com/general/news/202111240000247.html 2021年11月24日閲覧。 
    9. ^ ヒステリック・ブルー元メンバーに実刑判決 強制わいせつ未遂で”. 産経ニュース (2021年11月24日). 2021年11月24日閲覧。
    10. ^ P.S.元気です、俊平”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
    11. ^ 学校の怪談”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
    12. ^ 学校の怪談 特別編・霊眠の恐怖”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
    13. ^ バンパイヤンキッズ”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
    14. ^ スパイラル~推理の絆~”. テレビドラマデータベース. 2023年1月24日閲覧。
    15. ^ https://7net.omni7.jp/detail_jan/4988009015101

    関連項目[編集]

    外部リンク[編集]