フセイン・チャラヤン

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フセイン・チャラヤン
誕生日 (1970-08-12) 1970年8月12日(53歳)
国籍 TUR
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フセイン・チャラヤンHussein Chalayan トルコ語表記:Hüseyin Çağlayan,1970年生 - )は、イギリスファッションデザイナーで、ファッションブランドの名前である。

キプロスの首都ニコシアで、トルコ系キプロス人として生まれた。母国語はトルコ語。

1982年、12歳で両親が離婚、父に引き取られてチャラヤンはイギリスに渡る。イギリス国籍を取得。それ以降、父はイギリスでレストランを経営。中等教育を受けた後、リーミントン・スパにある大学の基礎コースに進学。そこで「肉の切身をプリントした布」を思いつき、それが認められ、セントラル・セント・マーチンズに入学。デザインを学ぶ。

セントマーチンズの卒業コレクション「土中に埋められていた服」で一躍注目を浴びる。卒業コレクションは後にブラウンズのショーウィンドウを飾ることとなる。 (※「土中に埋められていた服」:卒業コレクション用の服を庭の土の中に埋め、それがどのように腐敗していくかを研究したもの。)

1995年にロンドンでコレクションデビューし、ロンドン・ファッションデザイン・アウォードで、100の出展中1位を獲得。賞金を得て、同年のロンドン・ファッション・ウィークに出展した。

1998年になると、セイ・ニューヨーク(TSE New York)のデザイナーに就任し、三年間勤めた。

2001年に、スポンサーが倒産したため、資金難に陥ったが、その後イタリアのジボ・コー社からの資金協力を得て、ブランドを再建。 翌年にロンドンからパリに拠点を移し、春夏コレクションからパリコレクションに参加した。2003年には、フレグランスも発表し、活躍の場を広げた。

2006年6月、大英帝国勲章を受章。

2008年、プーマのクリエイティブディレクターに就任し、2010年からはプーマとコラボレーションを行って作ったブランド、アーバンモビリティー(urban mobility)を発表した。

2012年の初夏コレクションからは、チャラヤン(Chalayan)にブランド名を改め、成長を続けている。

テート・モダンや、ヴィクトリア&アルバート美術館に彼の作品が展示されており、そのミニマムでエレガントな服創りには高い評価がされている。

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