House Of Strings

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House Of Strings(ハウス・オブ・ストリングス)は、日本ロックユニットB'zギタリスト松本孝弘が立ち上げた、主にギタリストを中心とした弦楽器奏者のためレーベルである。

設立の目的[編集]

以下、松本の挨拶文

今回、ギタリストを中心とした弦楽器奏者のためのレーベル“House Of Strings”を立ち上げることとなりました。このレーベルはHeartfulかつHi-Qualityな弦楽を提供していくレーベルです。僕自身もプロのギタリストとして活動を始めて20余年が経ちましたが、未だ自身のプレイに満足することなく、探求を続ける日々であり、プレイすることを心から楽しんでいます。カラオケとシーケンサーが普及して以来、多くの人達が歌うということ、実際に音楽を創るということが非常に身近になりました。これは素晴らしいことですが、同時に楽器人口を減少させる要因となったのも事実です。このレーベルから発信される音楽を通して、少しでも多くの方々がギターを弾く楽しみ、ギターから放たれる美しい音や光を感じて頂ければ嬉しく思います。そしてまだ見ぬ多くの有能なギタリスト達に出会える、意義ある場にしていきたいと考えています[1] — Tak Matsumoto
  • このように当初は優れたギタリストを新たに輩出することを目的として設立されたレーベルだが、BREAKERZSHINPEIがプロデビューを果たした以外には目立った実績はない。今までリリースした作品はすべて松本のクレジットが含まれており、特に『Theatre Of Strings』以外は松本の個人名義の作品のみである。このようにもともと松本専用の個人レーベルの性格が強い。
  • 2006年以降はHPの更新が途絶え、2010年のラリー・カールトンとの共作『TAKE YOUR PICK』もVERMILLION RECORDSからのリリース扱いとなっており、『House Of Strings』というレーベルの存在は実質的に抹消されていた。しかし2011年、『TAKE YOUR PICK』のグラミー賞受賞をきっかけに2012年から久しぶりにHPが更新され、『Strings Of My Soul』のリリースが告知された。以降は専ら松本個人の公式ホームページと化している。

作品[編集]

『House Of Strings』公式サイトには下記作品の他、松本孝弘関連作品のすべてが掲載されている[2]

発売日 タイトル 規格品番
2004年11月24日 House Of Strings BMCS-8001
2005年10月19日 Theatre Of Strings BMCS-8002
2012年6月20日 Strings Of My Soul BMCS-8003(CD+DVD)
BMCS-8004(CD)
2013年1月16日 Live Life デジタル・ダウンロード
2014年4月30日 New Horizon BMCS-8005
2016年4月6日 enigma BMCS-8006(CD+DVD)
BMCS-8007(CD+Blu-ray)
BMCS-8008(CD)

未リリース作品[編集]

タイトル 備考
Theme from Fist of the North Star 〜The Road of Lords〜 アニメ映画『北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』のテーマソングをして書き下ろされたインストゥルメンタルナンバー。後に『北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』のテーマソングにも使用される。2005年の『Theatre Of Strings』リリースから、2012年の『Strings Of My Soul』のリリースまで、この楽曲提供の情報のみで長らくHPの更新が止まっていた。のちに『New Horizon』ではリアレンジした上での収録対象として「BLACK JACK」と比較検討された[3]

2016年に開催された『Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-』にてライブ初披露となり、映像作品『Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage- at 日本武道館』にて公式作品初収録となった。

受賞歴[編集]

2013年

脚注[編集]

  1. ^ ===House Of Strings===”. 2005年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月25日閲覧。
  2. ^ Discography”. House Of Strings Official Website. VERMILLION RECORDS. 2020年3月25日閲覧。
  3. ^ 『be with!』第101巻、B'z Party、2014年3月、12頁。 
  4. ^ 第27回日本ゴールドディスク大賞”. 2014年2月4日閲覧。

外部リンク[編集]