Help:管理者マニュアル/履歴統合

この文章は管理者向けの、履歴統合の手順書です。

移動機能が作られる前は、カット&ペースト(コピー&ペースト)の方法によって、多くのページの改名が行われました。現在でも、移動の機能を知らない利用者によって、コピー&ペーストによる改名が行われることがあります。その結果、ページの履歴が2つ以上に分割されてしまい、変更の履歴を追跡するのに手間がかかったり、最悪な場合はどこかで途切れてしまって履歴を辿ることができなくなるという問題が生じています。このような状況の場合、管理者は履歴統合を行うことができます。この作業はリダイレクトの削除依頼で依頼され、同意された場合などに実行されます。

注意: この操作を行うと、元に戻すことは実質不可能です。行うには非常に複雑な手順を踏む必要があります。

手順[編集]

記事の統合やコピー&ペーストによる移動によって現在の記事名が甲となっており、甲の履歴と乙の履歴を統合して、甲の履歴として一本化しようとする場合を想定します。

削除移動方式
  1. 甲、乙が履歴を一本化できるのかどうかを確認します。2つ以上の履歴を統合して1つにした結果、時系列に沿って各版が並べ替えられるため、編集による記事文章の変更を行った履歴が時間的に重なっていた場合は履歴が錯綜するのを避けるために履歴統合をしてはいけません。ただし、コピー&ペーストによる統合が行われた場合等において、乙の記事を甲へのリダイレクトに書き換えた、白紙化した等、直接文章に寄与しない編集であれば無視してもかまいません。
  2. 失敗したときの保険として、Special:Export を用いて予め統合対象すべての全版履歴を書き出し、ローカルに保存しておきます。ただし、wgExportMaxHistory の設定値(2014年8月11日現在は 1000 版)を超える版数を持つページの場合、古い版から上限値に達する分までしか書き出されませんので、この点に十分注意してください。事故防止のため、統合前に MediaWiki:Titleblacklist へ統合対象双方を指定し、編集を制限しておくことをお勧めします(保護では削除時に設定が失われ、履歴にも痕跡を残すことにご注意ください)。上限値を超える場合、ToolLabs の複製データベースから関連データを手動で書き出してください。
  3. 甲のページを削除します。コメント欄には「履歴統合のため。すぐに復旧します。」などと記述します。
  4. 乙に履歴統合に関して錯綜を招く版がないかを確認します。例として、当初リダイレクトであった記事が甲の記事をコピー&ペースト移動して記事にされた場合に、当初のリダイレクトの版が履歴の錯綜を招くと判断される場合であれば、その版は統合しなくて構いません。そのような版があった場合は乙を特定版削除ののち、必要な版のみを復帰させます。
  5. 乙をページ移動を用いて甲に移動します。
  6. 既に削除してある甲の履歴に、履歴統合に関して錯綜を招く版がないかを確認します。具体的には乙を確認した場合と同じです。そのような版があった場合は復帰させる場合にチェックせずに復帰します。
  7. 以上で正しく履歴が統合されました。
特別ページ方式

Special:MergeHistory を用いる方法です。

  1. 甲、乙が履歴を一本化できるのかどうかを確認します。2つ以上の履歴を統合して1つにした結果、時系列に沿って各版が並べ替えられるため、編集による記事文章の変更を行った履歴が時間的に重なっていた場合は履歴が錯綜するのを避けるために履歴統合をしてはいけません。ただし、コピー&ペーストによる統合が行われた場合等において、乙の記事を甲へのリダイレクトに書き換えた、白紙化した等、直接文章に寄与しない編集であれば無視してもかまいません。
  2. 失敗したときの保険として、Special:Export を用いて予め統合対象すべての全版履歴を書き出し、ローカルに保存しておきます。ただし、wgExportMaxHistory の設定値(上述)を超える版数を持つページの場合、古い版から上限値に達する分までしか書き出されませんので、この点に十分注意してください。事故防止のため、統合前に MediaWiki:Titleblacklist へ統合対象双方を指定し、編集を制限しておくことをお勧めします(保護では履歴に痕跡を残すことにご注意ください)。上限値を超える場合、ToolLabs の複製データベースから関連データを手動で書き出してください。
  3. Special:MergeHistory を用いて、対象を指定し、実行ボタンを押します。
  4. 履歴の整合性を再度確認してください。

その他[編集]

このマニュアルは、管理者のみではなく、削除者のマニュアルを兼ねています。

関連事項[編集]