G線上のアリア

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Joel Belov(ヴァイオリン)・Robert Gayler(ピアノ)による演奏(1920年)

米空軍楽隊による演奏(2000年)

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G線上のアリア」(ゲーせんじょうのアリア[1]: Arie auf G)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの『管弦楽組曲第3番』BWV1068の第2楽章「アリア」の、アウグスト・ウィルヘルミによるピアノ伴奏付きのヴァイオリン独奏のための1871年の編曲版の通称。ニ長調からハ長調移調されており、ヴァイオリンの4本ある弦の内の1本の弦、G線のみで演奏できることに由来する。

来歴[編集]

オリジナルの管弦楽組曲は、バッハにより彼のパトロンであるレオポルト (アンハルト=ケーテン侯)のために1717年1723年の間に作曲されたと一般に信じられてきた。しかし、現存最古の楽譜は後年のバッハのライプツィヒ時代のものであり、現在は、ライプツィヒにおけるコレギウム・ムジクムの公演のために書かれたものであろうと考えられている[2]

曲名は、19世紀のヴァイオリニスト、アウグスト・ウィルヘルミによる編曲からきている。ウィルヘルミは編曲後の曲をG線のみで演奏することができた。

後年、この曲はG線のみで演奏することを目的につくられたという誤った説が広まった[3]

脚注[編集]

  1. ^ 英語式にも、日本でも「ジーせんじょうのアリア」が一般的。項目名に原語読み「ゲー」を採用し「ジー」をリダイレクトとした三宅(1993)に倣う。
  2. ^ Bach's orchestral suites (review)” (2013年). 2014年9月9日閲覧。
  3. ^ Grove's Dictionary of Music and Musicians, 5th edition, 1954, Vol. IX, p. 298, Wilhelmj, August

参考文献[編集]

  • 三宅幸夫、1993、「げーせんじょうのありあ【G線上のアリア】」『日本大百科全書』小学館。
  • Randel, Don Michael. The Harvard concise dictionary of music and musicians. Harvard University Press, 1999, ISBN 9780674000841, p. 14.