Fedora

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Fedora
Fedora 11
GNOME デスクトップ環境を使用)
公式サイト fedoraproject.org
開発者 Fedora Project
OSの系統 Linux
ソースコード オープンソース
最新リリース 11 / 2009年6月9日
アップデート方式 Yum
パッケージ
管理システム
RPM
対応
プラットフォーム
IA-32 x86-64, PowerPC
カーネル種別 モノリシックカーネル
ユーザ
インタフェース
GNOME(デフォルト)
KDE
ライセンス 多種
開発状況 開発中
  

Fedora(フィドーラ、フェドーラ)は、レッドハットが支援するコミュニティー「Fedora Project」によって開発されている、RPMLinuxディストリビューションである。リリース6まではFedora Coreと呼ばれていたが、それ以降のリリースでは単にFedoraという呼称が使われている。「Fedora 9」のように、バージョン番号を添えて呼ばれることもある。

Fedoraは、UbuntuopenSUSE同様、最新の技術を積極的に取り込むディストリビューションとして知られている。また、Fedoraはその開発目的として「rapid progress of Free and Open Source software(フリー/オープンソースソフトウェアの世界を迅速に発展させること)」を謳っており[1]、フリーソフトウェアを厳格に重視したディストリビューションであるという一面も持っている。

目次

[編集] 経緯

2003年末、開発が終了したRed Hat Linuxの後継を開発するためにFedora Projectが結成された。レッドハットは企業向けのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のみを公式的にサポートしていくこととなり、Fedoraはコミュニティによるプロジェクトとして進めていくことになった。コミュニティによる開発を進めることで高度な開発を柔軟に行うことができ、その成果がRHELに取り込まれるといった検証目的としての位置づけがなされている[2]

[編集] 入手方法

公式サイトにはBitTorrentHTTPの案内がある。また、世界中でミラーされており、日本でもHTTPやFTPで入手できるサーバは多い。さらに、オンラインから注文して購入することもできるほか、関連書籍や関連雑誌等の付録としても入手可能である。

[編集] パッケージ管理ツール

パッケージ管理ツールにはYellow Dog Linuxで開発されたYum (Yellow dog Updater, Modified) が採用されている。Fedora Core 4まではYumに加えて、Red Hat Linuxで使われていたパッケージ更新ツール「up2date」も利用可能であったが、Fedora Core 5ではYumと重複することから削除されている。Yum以外には、Debianなどが採用しているAPTも使用できるが、APTはAMD64アーキテクチャで必要となる、マルチアーキテクチャ環境(対象アーキテクチャの異なるパッケージが混在する環境)に対応していないので、使用は推奨されていない。

[編集] メンテナンス期間

短いサイクルでリリースされているFedoraは、必然的にメンテナンス期間が短くなっている。規程では、次の次のバージョンのリリースから1ヶ月後までメンテナンスされることとなっている。[3][4]。2007年11月現在では、前述のようにほぼ半年ごとにリリースされているため、リリースされてから約13ヶ月後にメンテナンスが終了することとなる。

[編集] 批判

2007年2月、OSIの創設者であるエリック・レイモンドはFedora開発メーリングリストにGoodbye, Fedoraと題するメールを投稿した[5]。そこにはガバナンスがうまくいってないこと、RPM開発を停滞させておりYUMを遅くバグの多いままにしていること、プロプライエタリなフォーマット非対応の問題が処理できていないこと、などといったFedoraへの批判があり、近年台頭してきたUbuntuへの支持が表明されている。

これは大きな議論を引き起こした。レッドハットのグレッグ・デ・コーニグズバーグはFedoraとUbuntuの方向性の違いを指摘し、Ubuntuがプロプライエタリなコードをサポートしていることで多くの犠牲を払っていると反論している。[6]

[編集] バージョン履歴

Fedora Core 1
コードネーム: Yarrow, Cambridge
最初のバージョンのFedoraであり、2003年11月6日にリリースされた。コードネーム"Yarrow"は英語でセイヨウノコギリソウのこと。Red Hat Linux 9から改善されたシステム環境はYumによる自動アップデート、プレリンクによるプログラムの起動時間を短縮、主にノートパソコン用のACPIcpufreqをサポートするなどがあり、NPTLに対応したカーネルを採用している。翌年にはx86 64用もリリースされた。
Fedora Core 2
コードネーム: Tettnang
2004年5月17日にリリースされ、コードネーム"Tettnang"はドイツ南部の町の名前である。Linuxカーネルのバージョンが2.6にあげられ、強制アクセス制御であるSELinuxの実装が施された。このバージョンからデフォルトのインプットメソッドフレームワークにIIIMFが採用された。
Fedora Core 3
コードネーム: Heidelberg
2004年11月8日にリリースされ、コードネーム"Heidelberg"はドイツの都市の名前である。ブートローダLILOからGRUBに切り替えられ、ウェブブラウザMozilla Firefoxを採用した。また、SELinuxが既定で有効になるように設定が改められた。
Fedora Core 4
コードネーム: Stentz
2005年6月13日にリリースされた。準備期間にLinuxカーネルの不具合が発見されたため大幅にリリースが遅れ、2005年4月11日にテスト版を公開、同年6月のリリースとなった。PowerPCに対応しMacintoshにおいても動作が可能になった。
Fedora Core 5
コードネーム: Bordeaux
2006年3月20日にリリースされ、コードネーム"Bordeaux"はフランス南西部の都市の名前である。GCC 4.1, GNOME 2.14が採用されたほか、リリース4で不十分だったXenのサポートが改善されている。また、IIIMFに代わってSCIMがデフォルトのインプットメソッドフレームワークとなり、併せてかな漢字変換エンジンAnthyが採用されて日本語入力環境も大きく改善された。オープンソースの.NET処理系であるMonoも収録されている。その他無線LANサポート、電源管理、ソフトウェアサスペンド、Beagleの追加等様々な改良が加えられた。
Fedora Core 6
コードネーム: Zod
2006年10月24日リリースされた。GNOME 2.16の採用。ウィンドウマネージャCompiz(AIGLX上で動作)を採用し、3Dの画面効果が得られる。また、インストーラAnacondaに大幅な改善がなされた。Intel Macをサポート。
Fedora 7
コードネーム: Moonshine
2007年5月31日リリースされ、コードネーム"Moonshine"は「月光」のこと。Fedora ExtrasがFedora Coreに吸収され、パッケージ分類を一本化した。これに伴いOSの名称はFedoraに変更された。ディスクイメージはDVDのみとなり、CDについてはLiveCDのみが配布された。GNOME 2.18、KDE 3.5.6、Xorg 7.2.0が採用された。
Fedora 8
コードネーム: Werewolf
2007年11月8日リリースされ、コードネーム"Werewolf"は「狼男」のこと。オープンソースのJava開発環境「IcedTea」を収録。GNOME 2.20.1、KDE 3.5.8、Xorg 7.3.0が採用。
Fedora 9
コードネーム: Sulphur
2008年5月14日にリリースされ、コードネーム"Sulphur"は「硫黄」のこと。ext4ファイルシステムのサポート、インストール時のパーティションサイズ変更機能、Gnome 2.21、KDE 4.0が採用された。
Fedora 10
コードネーム: Cambridge
2008年11月25日にリリースされ、コードネーム"Cambridge"はイギリスの都市ケンブリッジの事。無線LAN接続やモバイルブロードバンド接続を、ほかのユーザーと無線LANで共有できる機能などの新機能を搭載し、仮想化の強化、OS起動の高速化を実現している。Linuxカーネル2.6.27、OpenOffice 3.0、GNOME 2.24.1、GIMP 2.6が採用された。
Fedora 11
コードネーム: Leonidas
2009年6月9日にリリースされ、コードネーム"Leonidas"は古代ギリシアスパルタ王のこと。

[編集] バージョン・サポート期限の一覧表

Fedoraのバージョン・サポート期限一覧表
バージョン コードネーム リリース日 サポート期限[7]
1 Yarrow 2003年11月6日 2004年9月20日まで
2 Tettnang 2004年5月17日 2005年4月11日まで
3 Heidelberg 2004年11月8日 2006年1月16日まで
4 Stentz 2005年6月13日 2006年8月7日まで
5 Bordeaux 2006年3月20日 2007年7月2日まで
6 Zod 2006年10月24日 2007年12月7日まで
7 Moonshine 2007年5月31日 2008年6月13日まで
8 Werewolf 2007年11月8日 2008年12月まで
9 Sulphur 2008年5月14日 2009年6月まで
10 Cambridge 2008年11月25日 2009年12月まで
11 Leonidas 2009年6月9日

[編集] 各バージョンのスクリーンショット

[編集] かつて存在していた関連プロジェクト

[編集] Fedora Core

Fedora Projectの成果物のうちディストリビューション本体にあたるものを、かつてFedora Coreと呼んでいた。現在の成果物に対しては、この呼称は使われていない。

[編集] Fedora Extras

Fedora 7以前には、Fedora Core(ディストリビューション名ではなくリポジトリ名)とは別に、Fedora Extrasというリポジトリが存在した。ディストリビューションの中核をなすパッケージはCoreで提供し、Extrasでは「追加パッケージ」を提供する、というような位置づけになっていた。Coreに比べて新規のパッケージが簡単に追加できたため、従来は非公式なリポジトリで提供されていた数多くのパッケージがここに収録された。Fedora ExtrasはFedora Core 3以降で利用可能となり、Fedora Core 4以降はYumの設定ファイルにデフォルトで登録され、インストールすればすぐ利用できるようになっていた。Fedora 7 で、メインのリポジトリ(Core)と統合された。

[編集] Fedora Legacy

Fedora Legacy Projectは旧Red Hat Linuxと、メンテナンス期間が終了したFedora Coreのリリースを保守し、セキュリティアップデートを提供していた、他のFedora関係のプロジェクトと同様にボランティアベースのプロジェクトである。Fedora Legacy Projectは慢性的な人手不足に悩まされ、メンテナンス期間中のFedora Coreに比べてアップデートの提供スピードや頻度は低かった。これらの理由により、2007年2月に同プロジェクトは解散した。

[編集] 参考・注釈

  1. ^ Max Spevack. "Fedora Project Leader Max Spevack Responds". 2006-12-17 閲覧。
  2. ^ "Fedora ProjectとRed Hatがオープンソース・コミュニティに向けた新しいLinuxプラットフォームを発表". レッドハット (2003年11月7日). 2007年12月15日 閲覧。
  3. ^ LifeCycle - Fedora Project Wiki
  4. ^ 例えばFedora 8はFedora 10リリースの1ヶ月後にメンテナンスが終了する予定である。
  5. ^ http://www.redhat.com/archives/fedora-devel-list/2007-February/msg01006.html
  6. ^ Fedora Project、カスタム・ビルド機能を強化した「Fedora 7」をリリース - SourceForge.JP Magazine
  7. ^ Fedora Releases End of Life, Fedora Project Wiki, 2008年9月11日閲覧

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

日本語

英語