Far Cry 6

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Far Cry 6
ファークライ6
ジャンル ファーストパーソン・シューティングゲーム
オープンワールド
対応機種 PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox One
Xbox Series X/S
Microsoft Windows
発売元 ユービーアイソフト
シリーズ ファークライシリーズ
人数 [オフライン]1人
[オンライン]2人
発売日 日本の旗 2021年10月7日
対象年齢 CEROZ(18才以上のみ対象)
ESRBM(17歳以上)
USK18(18歳未満提供禁止)
ACB:MA15+
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暴力・犯罪
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Far Cry 6』(ファークライ6)は、Ubisoft MontrealUbisoft Torontoが開発し、Ubisoftより発売された、ファークライシリーズの9作目となるPlayStation 5PlayStation 4Xbox Series X/SXbox OneWindowsアクションアドベンチャーファーストパーソン・シューティングゲーム。日本では2021年10月7日に発売された。

開発

本作はカリブ海にある架空の島国「ヤーラ」を舞台としており、プレイヤーは主人公ダニー・ロハスを操作し、アントン・カスティロの独裁政権からヤーラを解放するために奔走する。

舞台

本作の舞台となるのは、カリブ海の中心に位置する架空の国「ヤーラ」。四方を海に囲まれた常夏の島国であり、ジャングルや山岳地帯の他、各地に人々が暮らす町がある。中でも首都のエスペランサは、大自然を舞台とするファークライシリーズにおいては異例の大都市となっている。マップの広さは本作発売時点でシリーズ最大であり、前作と同様に大きく3つの地域に別れており、各地域にボスとなるカスティロ政権の要人がいる。

国はカスティロ政権の圧政下にあり、政権の要であるヴィヴィロ・タバコの栽培農園が各地に置かれている。各地に軍事施設や検問所があり、厳しい監視態勢が敷かれており、反逆者は容赦なく粛清される。

サントアリオ島(Isla Santuario)
プレイヤーが最初に探索することになる、ヤーラの南西に位置する小島。入江が国防軍の船によって封鎖されており、この封鎖を解けばヤーラ本土の探索が可能になる。サントアリオはスペイン語で「聖域」を意味する。
ザモク諸島(Zamok Archipiélago)
リベルタードの本拠地。クララの司令部やフアンの作業所がある。ザモクはロシア語で「錠前」の意。
マドルガダ地区(Madrugada)
  • カスティロ政権要人 - ホセ・カスティロ将軍
  • 反体制派勢力 - モンテロ農園
ヤーラ北西部の地域。至る所にヴィヴィロ・タバコの農園がり、ホセによって捕まった民が強制労働させられている。
バレ・デ・オロ地区(Valle De Oro)
  • カスティロ政権要人 - マリア・マルケサ、エドガー・レイエス
  • 反体制派勢力 - マキシマス・マタンザス
ヤーラ北東部の地域。政権のプロパガンダ発信の拠点である他、ヴィヴィロと毒農薬の研究所「バイオヴィーダ」がある。
エル・エステ地区(El Este)
  • カスティロ政権要人 - アン・ベニテス大将、ショーン・マッケイ
  • 反体制派勢力 - 67年レジェンド、ラ・モラール
ヤーラ南東部の地域。険しい山岳地帯が広がる地域で、毒農薬を製造する化学工場やヴィヴィロ貿易の要となる港がある。
エスペランサ(Esperanza)
  • カスティロ政権要人 - アントン・カスティロ大統領、ディエゴ・カスティロ
ヤーラ北部に位置する、ヤーラの首都。

登場人物

リベルタード

ダニー・ロハス
日本語版声優:杉村憲司(男性)、宮島依里(女性)
本作の主人公で、ヤーラ出身の孤児。25歳。プレイ開始時に性別を選択可能。元軍人で、圧政下にあるヤーラから友人のリタと脱出しようとするが失敗。リタの遺言に従ってリベルタードと合流し、彼らと共にカスティロ政権打倒の戦いに身を投じる。
クララ・ガルシア
日本語版声優:園崎未恵
レジスタンス組織「リベルタード」のリーダー。
フアン・コルテス
日本語版声優:宮本克哉
リベルタードの一員。元KGBで、伝説のスパイと呼ばれる男。独自の技術で「リゾルバー武器」と呼ばれる武器を開発している。
リタ・トーレス
日本語版声優:
リベルタードの一員で、ダニーの友人。序盤でダニーと共にエスペランサから逃亡を図るが、敵兵士の銃弾を受ける。サントアリオ島に漂着後、ダニーにスマホを託し、クララに会うよう言い残して息絶えた。

マドルガダ地区

カルロス・モンテロ
日本語版声優:名村幸太朗
マドルガダ地区の反体制派組織「モンテロ農園」のリーダー。民の自由を奪うホセ・カスティロを討とうとしている。大のよそ者嫌い。
エスパーダ
日本語版声優:
カルロスの娘。本名はカミラ・モンテロ
フィリー・バルザガ
日本語版声優:武田幸史
モンテロ農園に協力しているメカニック。
アレハンドロ・モンテロ
日本語版声優:
カルロスの息子で、エスパーダの弟。
ミゲル・デルガド
日本語版声優:
モンテロ農園の一員で、カルロスにとっては息子同然の存在。

バレ・テ・オロ地区

タリア・ベナビデス
日本語版声優:
バレ・テ・オロ地区の反体制派組織「マキシマス・マタンザス」のリーダーの一人。クララの古くからの友人で、マリア・マルケサへの反プロパガンダ運動を行っている。ラッパーであり、パオロと作曲した音楽で抵抗運動を行う。
パオロ・デ・ラ・ベガ
日本語版声優:
「マキシマス・マタンザス」の一員。タリアの恋人。元軍人であり、トランスジェンダー。アメリカへの亡命を望んでいる。
ビーチョ
日本語版声優:
「マキシマス・マタンザス」の一員。本名はパズ・ドゥアルテ。「ラジオ・リベルタード」でヤーラ全土にマリア・マルケサやヴィヴィロの真実を暴露しようと考えている。
マティアス・アロンソ
日本語版声優:
「マキシマス・マタンザス」に協力している医者で、タリアの友人。捕まって真のヤーラ人アカデミーに送られていたが、ダニーに助け出される。
ベンベ・アルバレス
日本語版声優:綿貫竜之介
ヤーラのブラックマーケットを牛耳る男。パオロに金を貸しており、その帳消しを依頼してきたダニーに次々と汚れ仕事をさせる。

エル・エステ地区

エル・ティグレ
日本語版声優:斉藤次郎[1]
エル・エステ地区の反体制派のリーダー。1967年にヤーラで革命を起こした、最強のゲリラと称される男。本名はジョージ・アギュラー
ラッキー・ママ
日本語版声優:橘U子[2]
エル・ティグレと共に1967年の革命に参加した同志。本名はテレサ・モレノ
ロレンツォ・カンセコ
日本語版声優:辻井健吾[3]
エル・ティグレと共に1967年の革命に参加した同志。
イェレナ・モラレス
日本語版声優:
エル・エステ解放のために活動する反体制派組織「ラ・モラール」のリーダー。年老いたエル・ティグレ達レジェンドには懐疑的。
ホンロン
日本語版声優:内野恵理子[4]
「ラ・モラール」のナンバー2。本名はメルセデス・マーティン。元野球選手で、ヴィーガン
ギルベルト・ロサリオ
日本語版声優:
「ラ・モラール」の一員で、潜入を得意とする腕利きのスパイ。女装してオネエ口調で話す。

カスティロ政権関係者

アントン・カスティロ大統領
日本語版声優:堀内賢雄
ヤーラの現大統領で、軍事力と奴隷制で国民に圧政を敷く独裁者。67歳。ヴィヴィロの開発と独裁体制での国民支配により、かつて「楽園」と呼ばれていた頃のヤーラを甦らせようとしている。
ディエゴ・カスティロ
日本語版声優:末長柊人
アントンの息子。13歳。気が弱く、基本的に父には逆らえない。父のアントンに様々な刷り込みを受けているが、残虐な行為には懐疑的。ダニーと度々邂逅するが、その際は拘束された彼女を逃がすよう父に懇願したり、彼女に残虐な拷問を加えるラウルを射殺するなどの行動を見せる。
ラウル・サンチェス将軍
日本語版声優:山路和弘
カスティロ政権の幹部で、アントンの側近的存在。残忍な性格で、拘束したダニーに対してペンチで歯を抜くなどの拷問を行う。
ホセ・カスティロ将軍
日本語版声優:
国防軍司令官。アントンの甥。反体制派の人間を奴隷として農園で働かせ、ヴィヴィロ・タバコの生産を管理している。叔父のアントンの腰巾着であり、叔父に功績を認めてほしいと思っている。
マリア・マルケサ
日本語版声優:
カスティロ政権の文化大臣。政権のプロパガンダの発信を担っている他、国内に流れる情報や表現の検閲も行っている。また、反逆した国民を収容し教育・洗脳する機関「真のヤーラ人アカデミー」の理事も務める。
公には伏せているが、アントンの娼婦であり、ディエゴの実母。
エドガー・レイエス
日本語版声優:
ヴィヴィロの研究を行っているバイオヴィーダ研究所の所長。ヴィヴィロやそれを育てる毒農薬「PG-240」の生みの親で、「進歩」の名のもとに国中に毒農薬が撒かれる原因を作った張本人。アントンの主治医でもある。
セルヒオ・エステベス
日本語版声優:
バイオヴィーダ研究所の科学者で、レイエスが最も認めている腹心の部下。
アナ・ベニテス大将
日本語版声優:
国防軍海軍司令官。毒農薬「PG-240」の生産ラインを警護しており、容赦ない力でヤーラの海域を支配している。
ショーン・マッケイ
日本語版声優:
外国企業「マッケイ・インダストリアル」のCEO。カナダ人。生粋の帝国主義者で、エル・エステの港でヴィヴィロの輸出や化学薬品の輸入を行っている。

組織

カスティロ政権
大統領アントン・カスティロを筆頭とする、ヤーラ政府で実権を握っている政権。国民に圧政を敷き、反逆者は容赦なく粛清、または捕えてヴィヴィロ・タバコの農園で強制労働させている。ヤーラ各地に軍事拠点を置き、国民を厳しく監視している。
大統領から軍事基地の兵士に至るまで、政権の関係者は皆、赤と白の2色を基調とする服装をしている。
リベルタード
カスティロ政権を倒すべく活動している反体制派組織。リーダーは、クララ・ガルシア。カスティロ政権から疎まれており、政権のプロパガンダで度々名指しされる。メンバーは腕に青色のバンダナを巻いている。
モンテロ農園
マドルガダ地区にある家族経営の農園。リーダーは、カルロス・モンテロ。国民の自由を奪い、ヴィヴィロ・タバコの農園で強制労働させているホセ・カスティロを討つため、カスティロ政権への抵抗活動をしている。
マキシマス・マタンザス
バレ・デ・オロ地区で活動している反体制派組織。リーダーはタリア・ベナビデスとパオロ・デ・ラ・ベガ。アーティストでもあり、自分たちの楽曲を検閲で不当に規制するマリア・マルケサに対抗しようとしている。
67年レジェンド
かつて1967年にヤーラで革命を起こした、伝説のゲリラたち。リーダーは、最強のゲリラと称されるエル・ティグレ。現在はエル・エステ地区の山奥に拠点を置く。
ラ・モラール
エル・エステ地区の解放を目指して活動している、若者中心の反体制派組織。リーダーは、イェレナ・モラレス。年老いて山奥に籠っている67年のレジェンド達には懐疑的で、自分たちでエル・エステ地区を解放しようと動いている。

用語

リゾルバー武器
フアン・コルテスが独自に製作した武器。入手するには、敵勢力の対空拠点で入手できる劣化ウランが必要。
スプレーモ
フアン・コルテスが開発した兵器。背中に背負うバックパック型の兵器で、そこから起爆性のロケットや毒ガス、EMPなどを放つことができる。
ヴィヴィロ
カスティロ政権が開発した画期的ながん治療薬で、政権の要となるもの。ヤーラ各地に、原料となる赤いタバコ「ヴィヴィロ・タバコ」の農園があり、そこでは捕まった反逆者らが奴隷として働かされている。
PG-240
ヴィヴィロ・タバコの栽培で使用されている赤色の農薬。ヴィヴィロ・タバコに含まれている、がんを抑制する成分を増大させる効果がある。ただ、人体への毒性が強く、吸い込むと神経をやられる上に皮膚に付着しても危険。そのため、防護服を着た作業員が農園に散布している。また、可燃性であり、火が着くと爆発を起こす。保管、運搬する際は黄色のタンクに詰められる。
PG-240X
エル・エステ地区にある化学工場の地下で、PG-240をベースに密かに開発されていた毒ガス兵器。PG-240より遥かに毒性が強くなっており、カスティロ軍がラ・モラールとレジェンドの連合軍との戦いで使用したことにより、エル・ティグレとホンロンが命を奪われた。
バイオヴィーダ
カスティロ政権の研究機関。ヴィヴィロやPG-240の研究開発を行っている。バレ・デ・オロ地区に本部となる研究所があり、ヴィヴィロとPG-240を発明したエドガー・レイエスが所長を務める。研究所内では、捕えた反逆者を被検体として非道な人体実験が行われている。

脚注

外部リンク