EcoRI

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EcoRIの構造

EcoRI(えこあーるわん)は、II型の制限酵素の一種で、制限酵素としては最も代表的なものである。

歴史[編集]

1972年カリフォルニア大学ハーバート・ボイヤーの研究室で大腸菌から単離された。大腸菌(Escherichia coli)のR株から見つかった1番目の制限酵素ということで、「EcoRI」と命名された。

作用[編集]

遺伝子中の 5'-GAATTC-3' という6塩基配列を認識し、GとAの間に切れ目を入れ、切り口に粘着末端を作り出す。この時、酵素との結合部でDNAを直角に屈曲させることが分かっている。なお、大腸菌自身の遺伝子は、この配列の部分がメチル化されているため、切断される心配はない。

EcoRIの切断パターン

 切断前の配列      切断後の配列
 5'-GAATTC-3'    5'-G AATTC-3'
 3'-CTTAAG-5'    3'-CTTAA G-5'