E-1 (航空機)

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E-1 トレーサー

空母ボノム・リシャール艦上のE-1B

空母ボノム・リシャール艦上のE-1B

E-1アメリカ海軍が運用していた艦上早期警戒機グラマン社が開発した。愛称はトレーサー(Tracer)。

[編集] 概要

アメリカ海軍は、第二次世界大戦後半より、航空母艦に搭載できる早期警戒機の開発を行っていた。大戦中に艦上攻撃機TBMに大型レーダーを搭載し始めている。1946年には、同じく艦上攻撃機を改装し、AD-3W(A-1の派生型)を早期警戒機として用い始めた。

これらの機体は、早期警戒機としては能力が限られているために、海軍は、より大型の機体を求めていた。1954年にアメリカ海軍はメーカー各社に艦上早期警戒機の要求を出した。グラマン社とヴォート社がこれに答え、それぞれXWF-1およびXS2U-1W案を提出している。グラマン社のXWF-1が採用され、1956年から空力試験機XTF-1Wの作製が開始された。

1956年当時、グラマン社は艦上輸送機であるTF-1(1962年以降は名称変更によりC-1S-2を元にした艦上輸送機)を生産中であった。原型機XTF-1WはTF-1の胴体上部にダミーのレドームをつけるものである。XTF-1Wは、製造途中のTF-1を改設計し、1機が製造された。

総生産機数は88機。1960年、第12早期警戒飛行隊(VAW-12)より部隊配備が開始され、1970年代にE-2 ホークアイに更新する形で運用が終了した。1962年のアメリカ三軍命名規則・名称整理により、名称はE-1に変更された。

E-1B
E-1B

機体は、S-2の上に円盤状のレドームが搭載されたものである。レドームは機体から支柱によって支えられている。S-2は単垂直尾翼であるが、レドームの影響により、双垂直尾翼に変更された。主翼の折りたたみ方法も変更されており、上方折り曲げから後方折込になっている。機内にレーダー手2名が搭乗している。

[編集] 要目

  • 全長:13.26m
  • 全高:5.05m
  • 全幅:22.13m
  • エンジン:ライトR-1820レシプロエンジン 2基(1,525馬力)
  • 自重:8.5t
  • レーダー:AN/APS-82
  • 最大速度:365km/h
  • 航続距離:1,625km
  • 乗員:4名(パイロット2名、レーダー手2名)
ウィキメディア・コモンズ


[編集] 関連項目

  • S-2 トラッカー 原型である対潜哨戒機
  • C-1 トレーダー 母体となった艦上輸送機