Dr.スランプ

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Dr.スランプ
Dr.SLUMP
ジャンル 少年漫画
ギャグ漫画
漫画
作者 鳥山明
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス(JC・完全版
集英社文庫(文庫)
発表号 1980年5・6合併号 - 1984年39号
巻数 書誌情報を参照。
話数 236話
その他 第27回小学館漫画賞少年少女部門受賞
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Dr.スランプ』(ドクタースランプ、Dr.SLUMP)は、鳥山明による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1980年5・6合併号から1984年39号まで連載された。1981年には『Dr.スランプ アラレちゃん』のタイトルでアニメ化し、大ブームを巻き起こし、歴代テレビアニメ視聴率3位を記録した。

概要[編集]

ペンギン村に住む発明家、則巻千兵衛(のりまき せんべえ)博士が作った女の子タイプの人間型ロボット(アンドロイド)、則巻アラレのハチャメチャな日常を描いたギャグ漫画

1980年5・6併号にて連載開始。翌年の1981年4月8日に『Dr.スランプ アラレちゃん』のタイトルでアニメ化した。

当初は則巻千兵衛を主人公として毎回発明品で失敗する、という方向性のストーリーであったが、担当編集者の鳥嶋和彦の強い主張により、アラレを主人公に据えて展開された。この時点ですでに4話分のネームが完成していたため、主人公は4話までが千兵衛、5話以降がアラレという変則的な展開となる[1]。この変更に鳥山は当初抵抗感があったものの、結果的に本作は人気作品となったため「鳥嶋さんが正しかった」と後に認めている。なお、本作が短期打ち切りとなった時のことを配慮し、連載開始前からすでに鳥嶋と次回作の打ち合わせをしていたことも明かしている。鳥山の出身が愛知県清洲町(現・清須市)ということもあり、その地域で使われる方言の名古屋弁が作中で多用されている。


作中の時間経過は現実にあわせてあり、千兵衛の年齢は連載当初では28歳だったが終盤では33歳になっている。また、アラレたちも進級し、終盤では高校生だったタロウが就職したり、アラレやあかねが自動車の免許を取る話もあった。

1984年39号で連載が終了したが、月刊雑誌「Vジャンプ」で1993年から1996年まで、本作の数年後を描いた「ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP」が連載された。1997年から1999年まで、リメイク版「ドクタースランプ」を放送。2001年から2004年にかけて本作のコンビニコミック版が発売された。

2006年から2007年にかけて完全版を発売した。同年には『Dr.スランプ アラレちゃん』の特別編「Dr.MASHIRITO ABALEちゃん」が『月刊少年ジャンプ』4月号に掲載された。

人気[編集]

1981年4月8日に『Dr.スランプ アラレちゃん』のタイトルでアニメ化し、大ブームを巻き起こし、テレビアニメ視聴率歴代3位を記録している。アラレ語が、流行語になった。同年の12月に発売したジャンプ・コミックスの第5巻は、当時の日本におけるコミック単行本の初版部数を更新し[2]、さらに第6巻はし『ドラえもん』(巻数は不明)の120万部を上回り、日本のコミック単行本初の初版220万部超となった[2]。コミックスの発行部数は累計3000万部

TVアニメと同時期にはニッポン放送のキリンラジオ劇場でラジオドラマ[3]もされており、アラレ役はサザンオールスターズ原由子を、則巻千兵衛を伊武雅刀[3]が演じた

鳥山の次作『ドラゴンボール』(其之八十一 - 八十三)の舞台としてペンギン村が登場する。『Dr.スランプ』のキャラクターも出演し、話の大筋にも絡む。このときのペンギン村は、『Dr.スランプ』連載時の設定がほぼそのまま受け継がれている[4]。該当部分がアニメ化された際には(アニメ『ドラゴンボール』第55話 - 第57話、および劇場版『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』)、『Dr.スランプ アラレちゃん』と同一キャストの声優陣が出演した。


舞台[編集]

ペンギン村の月名
1月 ハコフグ
2月 ニジマス
3月 ホヤガイ
4月 ヘラブナ
5月 トビウオ
6月 イソギンチャク
7月 ロボソ(クチボソ[5]
8月 ハリセンボン
9月 ザリガニ
10月 ペンケイガニ[6]
11月 プランクトン
12月 シーラカンス

本作の主な話の舞台は、ゲンゴロウ島にある村「ペンギン村」。作中では何度もド田舎であることが強調されており、風景は山々や地平線ばかりがのぞき、民家もまばらにしか存在しない。生徒が少ないため、学校は一クラスのみであり、入学試験などもない。作中の設定では日本国内となっており、ゲンゴロウ島は日本列島近海にある島とされている[7]

人間とともに、人語を話し二足歩行する動物も、数多く在住し、人間と同等の権利を有している。その一方で人語を話さず二足歩行しない動物も棲息。架空の動物や怪獣の類いも数多く在住、あるいは棲息し、モブシーンではモビルスーツなどもおり、かなり混沌とした状況となっている。

住民の気質は総じてのんきで大らかであり、細かいことは気にしない人々ばかりである。そのため村は平和でのんびりとしてる。

ゲンゴロウ島にはペンギン村の西北西に「ドラゴン町(まち)」がある。またそれ以外にも「あげは町」、「モンシロ町」、「カナリア村」があり、他にも2村存在。ペンギン村の南部にある海峡を隔てた離島には「カモシカ村」がある。


本作では、作中の日付の月の部分は通常の「XX月」の代わりに、魚などの水棲生物の名前を使用している。小説『Dr.スランプ(映画編)』によると各月との対応は表の通りである。これらの頭文字を繋げると「ハニホヘトイロハザペプシ」となり、ペンギン村の小学園で真っ先に教えられることとされる。年については、本作中では連載時の現実の世界にあわせた西暦が使用されている。位置関係は不明だが離れた(手漕ぎのボートでは到達困難な)場所に大都会島がある。

登場人物[編集]

則巻アラレやその同級生などのペンギン村の面々が主として登場。時折、さまざまな宇宙人などもゲストキャラクターとして姿を見せる。

愛蔵版以降では、黒人差別をなくす会の抗議により、黒人に見えるキャラクターの一部が修正された[8]。完全版においては、新婚旅行に登場したキャラクターのデザインは元に戻っているが、表紙ではナス、本編ではトマトを連想しやすい配色に変更している。

また、連載初期はウルトラマンなどの特撮キャラクターが背景に描かれていたが、愛蔵版以降では円谷プロダクション関連のキャラクターがオリジナルキャラクターに描き換えられている。一方、ゴジラの場合は「©東宝」の表記を加え、許諾を得たことで改変が回避されている。なお、文庫版は愛蔵版と同一の版を使用して印刷されているため、修正箇所なども愛蔵版と同一。

本作から生まれた言葉[編集]

アラレ語[編集]

則巻アラレが使う架空言葉である。アラレがまだ完全に言葉を覚えていないため、使っている[9]1981年流行語になった。

以下の順は五十音順である。

  • うほほーい
うれしい時に使う言葉。または喜びを表す言葉。オボッチャマンも使うことがあるが、「うほほーいでございます」といっている。
  • おはこんばんちは
「おはよう」と「こんにちは」と「こんばんは」を合わせた言葉である。1日中使えるあいさつ言葉である。[10]
  • おこられちった
アラレが怒られた後にいう言葉。
  • おもろい
アラレ語の一つで、標準語では「おもしろい」。「おもろい おもろい」と繰り返し言うことがある。
  • かっくいー、かっこいくして
アラレ語の一つ。標準語では「かっこいい」、「かっこよくして」
  • キーン
アラレが走るときに使う言葉。両腕を飛行機の主翼の様に広げるポーズを伴う。オボッチャマンや千兵衛も走る時に使っている時がある。
  • そゆ
アラレ語の一つで、標準語では「そういう」。[11]原作漫画・アニメの中では1回しか使われておらず、リメイク版では1回も使われていない。
  • つおい
標準語では「強い」。アラレは相手の強さのほか、知らない言葉を聞いた際にもよく「○○ってつおい?」と尋ねる。
  • バイちゃ
アラレ語での「さようなら」の挨拶で、よく使っている。アニメ第1作では次回予告の締めにも使う。最終回でも登場人物一同と共に、読者・視聴者に向けて叫び締め括った。1話ではアラレはこの言葉を使っておらず、2話で初めて使っている。[12]
  • ほめられちった
アラレが褒められた後にいう言葉。上の「おこられちった」の反対言葉である。
  • ほよよ
驚いた時に使う言葉。「ほよ」の時もある。「んちゃ」と同じく劇場版のタイトルにつくこともあり、本作関連曲などで歌詞としても使われている。アラレ以外のキャラクターも使う
  • めちゃんこ
アラレ語の一つ。「すごく」という意味。元ネタは三河弁の「むちゃんこ」と関西弁の「めっちゃ」を合わせた言葉。
  • んちゃ
アラレ語での「こんにちは」の挨拶で、んちゃ砲をとしても使っている。劇場版のタイトルにつくこともある。本作関連曲などで歌詞としても使われている。カルタをした際に千兵衛が瞬間カルタとり機を使って勝とうとするが、「ん」から始まる言葉のため、瞬間カルタとり機が迷った時もある。千兵衛が一番最初に使った。[13]

ガッちゃん語[編集]

則巻ガジラ(ガッちゃん)が使う架空言葉である。 「クピポ」「クピプー」などといった独特な言葉を話す。その言葉がわかるのは、神様とアラレとターボだけである。

  • クピ
    クピピ
    クププ
    ピピーッ
    くぱー
    クプーッ
    クピポ                     

その他[編集]

  • フトンがふっとんだ
鳥山の親友桂正和が必死に考えたシャレで、「謎の飛行機物体」で馬鹿博士が言っている。[14]今ではシャレの定番となった。
  • アラレちゃんメガネ
アラレがしている眼鏡の通称。

則巻千兵衛の発明品[編集]

原作で登場した発明品[編集]

  • アンドロイド
人造人間の定義ではアンドロイドだが、作中では「ロボット」や「人間型ロボット」となっている。
  • ロボビタンA(エー)
アラレとオボチャマンの燃料。原料は海水
  • 「しんぞうのおと」テープ&デベソスイッチ
アラレが学校で健康診断を受ける際に、アラレに心音が無くてロボットとばれることを恐れ心音のカセットテープを作って彼女の胸に仕込み、ヘソのスイッチで音が出るようにした。テープには本物の心音ではなく千兵衛が口真似して吹き込んでおり、さらにアラレが余計な歌声(ドンパン節)を入れ、アラレへの千兵衛の怒鳴り声まで入っていたため、聴診した医者が驚いて心停止を起こし救急車で運ばれる騒ぎになる。
  • アラレ目テレビジョン
アラレの首の配線に映像送信機を接続し、彼女の目を通した映像をテレビに映す。アラレの行動監視のために作ったが、千兵衛はアラレがみどりのパンツを見たことから、一緒に入浴させてみどりの裸を見るという作戦を思いつく。だが、アラレの近眼を失念していたため失敗に終わる。
  • エネルギー警報装置
アラレがエネルギー切れすると、千兵衛の研究室にある火災報知機に似た装置が鳴って知らせる。ただしアラレの居場所まではわからない。
  • 警察犬ロボット
声 - 玄田哲章(アニメ第1作) / 今村直樹(リメイク)
行方不明となったアラレを急遽探すために作られた。匂いで目標を追跡する。実際の犬に忠実に作りすぎたためマーキング(小便)や喧嘩などをしてしまう。
  • デカチビ光線銃
対象物を100倍の大きさにしたり、100分の1の大きさにすることができる。ヘアードライヤーと形が似ている。アラレたちに悪戯されるのを防ぐため、後に1時間の制限がつく。
  • みらいカメラ
ダイヤルで指定した年数分の未来の姿を写すことができるカメラ。千兵衛は自分が将来禿げるのを知られたくなかったため、このカメラを隠しておいた。また、この道具の効用を披露した際、千兵衛はアラレから「ドラえもんみたい」と評されるが、即座に「あれはマンガ!」と返していた(直後に作者に「あんたもマンガ!」と突っ込まれた)。空豆タロウが将来、警察官になることを最初に示したのも、この道具だった。
  • タイムスリッパー
タイムくんの - 千葉繁(アニメ第1作、劇場版1作) / 風間信彦(リメイク)
置き時計に口と手足の付いた「タイムくん」と「ツンツル板」から構成されたタイムマシン。タイム君とツンツル板を接続してダイヤルで年数を指定後、タイムくんの頭上のレバーを操作し(過去に行く場合はレバーを押し、逆に未来に行く場合はレバーを引く)、タイムくんがツンツル板の上で「タ〜イムスリップ!」の掛け声と共にダッシュしながらスリップすることによりタイムスリップができる。ツンツル板がなくてもツルツルしたもの(例:ピースケの刈られた頭)があればタイムスリップは可能。作中で千兵衛が「1年単位でしかタイムスリップできない」と語っているが、何度か日もしくは時間単位で移動している。アニメ第1作190話では根性で30分前にタイムスリップしている。また誤って「タ〜イムストップ!」と叫びながらスリップし、時間を止めたこともある。
連載初期およびアニメ版第1作では、タイムくんは千兵衛の発明品の中でよく顔を見せている。性格は生みの親である千兵衛を呼び捨てする生意気な面がある。
後にターボがより高性能な昆虫型タイムマシンを製作しており、オボッチャマンと作者がそれぞれ10年後の未来に行くために使用している。
起動の際は「本日は幸い好天に恵まれまして…」といった無駄な挨拶をすることが多い。案内の際は「本日の御乗車ありがとうございます」「現代行き発車いたします」など、鉄道会社の車掌を思わせる言葉を口にする。
  • しびれ光線銃
タイムスリッパーで中生代へ行った時に携行した武器。恐竜を痺れさせるはずだったが、恐竜のバリヤーに防がれてしまった。
  • エンヤコーラ号
空を飛びたいとせがむアラレに作った二人乗り飛行機。タロウによると操縦盤はバイクより簡単。エンジンの代わりにドラム缶サイズのコーラを良く振ってセットし、噴出の勢いで飛ぶ。ただしコーラが切れると墜落する。アニメ第2作ではその後も翼を広げ滑空できたが、その翼もすぐ壊れた。「エンヤコーラ号」の名は作中には登場せず、ジャンプ・コミックスの発明人気投票結果で明かされている。
  • 変身ポンポコガン
タヌキの顔を模した光線銃形のメカ。対象者に向かってマイクで変身させたい物を叫んでトリガーボタンを押すと、先端の球から変身光線が出て、対象者の姿をその物に変えることができる。元に戻すときは「元に戻れ!」と言い、自宅が破壊されたときもこの機能で復元させている。何かを変身させた時にポンポコガンが壊れてしまうと、修理または新たに製作しない限り元に戻せない。
  • ホンモノマシーン
声 - 佐藤正治(第1作・239話) / 太田真一郎(リメイク)
手足と顔がついた大型電気炊飯器の形をしたメカ。写真や絵などをこの中に入れてお湯を注ぎ蓋をし、ロックバンド「ザ・マヨネーズ」の音楽に合わせてダンスを踊りだす。一仕切り踊ると沸騰音が鳴り、中から写真や絵の中の物が実体化して現れる。アニメ第2作では貨幣、美術品、人間などの不正コピーを防ぐため時間制限がある。スケベ本の中の女性モデルを実体化するために製作した。
  • 床屋ロボットバーバーマン
声 - 飯塚昭三(アニメ第1作)
散髪をするロボット。腕は悪く口も悪い。立場が危うくなると自爆する。独身時代、「(園長)先生がうちに来るよ」とアラレが言ったのを、みどりが来ると勘違いして髪を整えようとしたが、バーバーそらまめのクリキントンが留守だったため慌てて製作した。
  • イチゴパンツ大作戦
みどりのパンツを見る目的で仕掛けた、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンのようなもの。ネズミが駆け出すのを引き金に、配置された様々なからくりや動物たちが連鎖的に動き(からくりの確実性や動物たちの性質は、ギャグ漫画ならではの荒唐無稽な代物)、最後にブタがくしゃみをした勢いでスカートがめくれる寸法。前編ではみどりがスラックスを履いていたため挫折し、後編では狙いが逸れて前を歩いていたのんきおじっさの上着がめくれてしまった。アニメ第2作では千兵衛のじいちゃんの作戦(標的は同じくみどり)で、アラレのくしゃみによって成功した。
  • 透明人間になる薬
婦警に無実の罪を着せられた復讐のために調合。内服薬なので衣類は透明にならないが、千兵衛はパンツを脱がなかったために宙に浮いたパンツとして追い回された挙句、婦警に飛びかかろうとした際に信号無視して車にはねられた。
  • おとぎマシーン
声 - 千葉繁(アニメ第1作) / 中尾みち雄、太田真一郎(リメイク)
シルクハットを被り、厚い眼鏡をかけた小型のマシーンで、マシーンが「本に入りゃ!」と言って持つ傘から放つ光線を浴びると、本の中の世界に入ることができる。入った人物の行動によっては、本の内容が変わってしまうこともある模様。本に入った人物を出すときはマシーンが「本から出や!」と言っているが、状況によっては本の登場人物が一緒に出たり、入っていた人物の一部が本の中に取り残されたりすることもある。スケベ本の中に入るために製作した。
  • ピンポン号
声 - 古川登志夫(劇場版1作、アニメ第1作) / 沼田祐介(リメイク)
手足が付いた球形の乗り物。団扇を使って空を飛び、潜水具を付けて水中も泳げる。ワンダーアイランドに向かうため最も短い発明時間で作った。則巻家全員と冷蔵庫などの大荷物を載せて世界各地を飛んだことがあり、かなりのパワーと滞空距離がある。
  • ビデオくん
声 - 田の中勇(劇場版1作)→千葉繁(アニメ第1作)
ビデオデッキ内蔵テレビを擬人化したようなメカ。ビデオテープを口から飲み込み再生する。千兵衛の父が遺したビデオを再生した際、再生後にテープが「自動的に消滅」したため一緒に吹っ飛ばされた。
  • ホーホレチャッタノヨララランラン薬
ワンダーアイランドに住むギャースカ大魔王の涙に自分の鼻糞を混ぜて作った惚れ薬。正確には千兵衛の父の発明品で、彼も妻(千兵衛の母)に使用した。冒険の末に完成させみどりに飲ませようとしたが、アラレがあかねに見せようと持ち出した際に誤ってこぼして樹にかかり、その樹が千兵衛に惚れて動き出す。アニメ第2作での名称は「ホレナミンX」。
オルゴールのような箱で、ゼンマイネジを巻いてボタンを押し、百円玉を入れるとミニロボットが出て来てマッチで火をつけるというやたら手間のかかるライター。ロボットは妙に礼儀正しい。
原作では4機の宇宙船が作られている。個別の名称がないので便宜上製作順に「○号機」と呼称する。1号機と4号機は大気圏突破や現実の宇宙船を遥かに超えた高速飛行(太陽系外の惑星にもドライブ感覚で行ける)が可能。
    • 1号機
みどりとのデートに用意した。軽乗用車のようなボディに二足と小さい三角翼が付いたデザイン。後に4号機でアラレたちがニコチャン星に行ってしまった際、連れ戻すために使用した。軽乗用車型だけにトイレは装備されておらず(2号機以降も装備されているかは不明)、催したら人間が呼吸できる星に降りなければならない。
    • 2号機
ドランパイア達が泥棒に入った夜に、仕上げ直前まで作っていたロケット型。まず乗っ取って母星に帰ろうとしたニコチャン大王達が侵入、続いて大型金庫と間違えて入ったドランパイア達が金の隠し場所を開けようとして誤発射させ、彼らを乗せたままドランパイアの館に飛び込み大破した。
    • 3号機
みどりとの新婚旅行に用意した。円盤のようなデザイン。まいごバッジ(後述)の信号を受信するレーダーや、ビーム砲を搭載。大気圏外に出ることなくジャングル少年に撃墜されたが、千兵衛の旅行計画からすると数日で太陽系を一周できる性能があった模様。
    • 4号機
重力コントロール装置(後述)を組み込んだ。いまいち成否に不安があったので、試しにニコチャン大王達に贈って乗せたところ成功、彼らは念願の帰郷を果たす。しかしアラレとガジラも密航して行ってしまった。
  • ドロボット
声 - 古川登志夫(アニメ第1作)
サンタクロース気取りでよその家に潜入する時に使った、ゼンマイ式のピッキング用小型ロボット。
  • オーチャくん
声 - 増岡弘(アニメ第1作) / 西村知道(リメイク)
乗り込んだ者の思ったことを何でもやってくれるパワードスーツ型のマシン。アラレ曰く「カニロボット」。名前の由来は「横着」からで、使いすぎると不潔かつ運動不足になる。アラレの家事能力の無さに嘆いて製作した。
  • スーパーセンちゃん
大都会島テレビの番組に出演することになり、番組に持参する発明品として作った遠隔操縦式の身代わりロボット。本物の千兵衛はペンギン村から操縦している。一見妙なコスプレをした千兵衛当人にしか見えず、怪力を振るったりもしたがリハーサルで頭部を外して見せるまでロボットだと気付かれなかった。スタッフからも絶賛されたが、本番直前に誤って操縦機が壊れ暴走し、外で「戦争ゴッコ」をしていたアラレ達と共に大都会島で暴れ回り番組どころではなくなった。アニメ第2作64話ではマークIIが作られたが起動と同時に暴走する。
呼称は本編中では呼ばれず、副題とジャンプ・コミックスの発明人気投票結果で表記。
  • スペシャル船(シップ)
テレビ番組出演で大都会島へ向かうために作った。ロボット船頭が櫓を漕ぐ和船で、非常に遅いために途中でチビルのタクシードラゴンに乗り換える。『ワンダーアイランド2』でも同形の船が登場している。
  • コピーくん
声 - 大竹宏(アニメ第1作・50話)→佐藤正治(アニメ第1作・210話) / 田中一成(リメイク)
巨大なカメラに手足が付いたロボットで人物の分身を作ることができる。千兵衛のブッキング(アラレたちとの約束とみどりとのデート)対策として製作される。被写体をピントに合わせ、フラッシュを焚いて撮影した直後に後方カバーが上に開き、中から分身が飛び出す。但し、分身もやりたいことは本体と同じで喧嘩になり、ブッキング対策としては役に立たなかった。フラッシュを一回につき連続して焚くことにより一度に分身を数多く作ることもできる。
アニメ第1作の50話ではスローな口調で喋り、一人称は「私(わたし)」。アニメ第2作ではハキハキとした口調で喋る。分身は本体と比べて身体と服の色が薄く、区別しやすくなっている。また新たな設定として「コピーよ消えろ!」とコピーくんが叫ぶとフラッシュが焚かれるとともに分身が消滅する。
  • 時間よ止まれマシーン
作者の依頼で作った大掛かりな時間停止装置。操作者自身も停止してしまう欠陥品で、停止後にどうやって復帰したのかは作中でも謎とされている。アニメにおいては、ペンギン村の村民全員が「自分以外の人間の時間が停止する」と思い込んで集まってくるという内容で、オチが半ば以上わかってしまう内容になっている。
  • 若返り薬
加齢による体力の衰えを感じた千兵衛(当時29歳)が、オジン臭さからみどりにふられることを危惧して作る。材料(牛乳200cc、ミミズの目玉3個、梅干し3個、ガメラの卵2個、角砂糖1.5個、塩大匙1杯、オロビタンD〈架空のドリンク剤〉1本)を良くかき混ぜ弱火で約20分間煮詰めて冷蔵庫で冷やすと完成。この材料で作った分量を飲み干した千兵衛は赤ん坊になる。当日の晩、赤ん坊の姿をいいことにみどりに甘えた後に眼前で急に元の姿に戻ったので、仰天したみどりにボコボコにされた(急に元に戻ったことはアラレも驚いていた)。
  • お手伝いロボットアキコさん
Dr.スランプの登場人物の「アキコ」を参照。
  • レッツゴウ号
ペンギングランプリで使用した水陸両用マシン。球状の本体に手足、オール、スキーが付いている。湖を浮いてオールで漕ぎ進み、崖をボールのように弾んで飛び越え、雪山をスキーで滑走するが、最後の難関・地雷原(アニメ第2作では溶岩地帯)で大破した。アニメ第2作での名称は「レッツ号」。
  • みにちゅあわが家
則巻家のミニチュア。このミニチュアに起こった出来事が、指定した時間後に(0の場合は直ちに)本当に起きる(例えば、ミニチュアの屋根に指を突き刺すと、本物の屋根も巨大な指に突き破られる)。特定人物のミニチュアを作って操作することで、本人に影響を及ぼすことも可能。みどりのパンツを見てさらにキスをするために製作した。千兵衛が「この漫画に理論など無い」と言い切ったように、原理は謎とされている。
アニメ第2作ではミニチュアに起きた出来事は、装置の電源を切ればキャンセルできる。また、この時の騒動がみどりへのプロポーズのきっかけになった。
  • おサンポジェット
アラレ用の、背中に背負う飛行ジェットエンジン。みどりとの新婚旅行を邪魔されないように気をそらす目的で作ったが、さらわれたみどりの追跡に活躍することになる。みどりを食べようとするジャングル少年との戦いで壊れた。
  • まいごバッジ
新婚旅行の際に迷子対策として作りみどりに持たせた、発信機入りバッジ。信号は宇宙船(3号機)のレーダーで探知でき、さらわれたみどりの追跡に活用した。
  • モリモリと元気に生長する薬
アラレがニコチャン大王から手乗り文鳥を貰って来たが、飼い方を知らずにアイスキャンデーを食べさせて具合が悪くなったので回復のために調合。一匙飲ますと文鳥は元気になったが、則巻家より巨大に成長してしまった。
  • 変身コンコンヘルメット
声 - 宇和川恵美(リメイク)
キツネの頭を象ったヘルメット。葉っぱに変身したいものの名を書き、その葉っぱを頭に挟んでこれをかぶり宙返りをすると変身できる。みどりに悪戯をするつもりで別の女性を触ってしまい、痴漢で逮捕されることを恐れて慌てて製作した。この後アラレ達によって持って行かれ、このヘルメットによってペンギン村をパニックに陥れる。
  • 重力コントロール装置
ルマルマ星人タマからもらった、壊れた偵察機のエンジン。早速真似て作ったものを烈津號に取り付け摘一家は中国に帰ろうとしたが、部品などの見落としが多数あって出力が続かず墜落した。次に作って組み込んだ宇宙船(4号機)では成功。だが、その後あかねに作ったエアバイクは壊れ易い上に自転車より遅い代物で、ターボが改良してやっとまともに動いた。
ロボビタンA(エース)
読者投稿作品。空を飛ぶ哺乳瓶型ロボット。アラレがエネルギー切れになると探して飛んで行き、エネルギー源であるロボビタンA(エー)を補給する。オボッチャマン編で一回だけ使用された。
  • テレポートぼうし
読者投稿作品。どこへでも瞬間移動できる帽子。作中の使用は1話分2回きりで、「最近出番が無いため」という理由で脈絡も無くマシリトの所に出現したのみ。
  • タイムストップウォッチ
懐中時計の形をした、時間を止める機械。製作目的は、みどりのパンツを15センチ間近で見ること。使用した者の時間だけが止まらずに進んでいくため、乱用するとどんどん歳を取っていく。千兵衛の設計では作動せず、ターボがこっそり設計図を書き直して完成した。
  • 瞬間カルタとりき
瞬間的にカルタが取れるという発明品。
  • 怪物オートバイ
第2回ペンギングランプリで使用したスーパー二輪車。バイクというよりはローラー車に近い。どんなハード走行にも耐えられると豪語していたが、レース前半で落とし穴にはまりあえなく脱落。
  • 玩具
10年後に登場。アラレとオボッチャマンの赤ちゃんを喜ばせるために作ったが、ターボが大きい全く同じものを作って喜ばせていたため、他の人には見せていない。
  • 最終回用メカ
最終回のために連載開始時から考えていたらしい、巨大なロケット。派手な打ち上げで盛り上げた割には、最後に戻って来た先端のカプセルから小さいロボットが出て短く挨拶するだけ。最後を飾るにはあまりに下らなかったため、千兵衛は集まった住民に袋叩きにされた。

アニメオリジナルの発明品[編集]

  • ドリーム・マシン
アニメ第1作第226話で登場した見たい夢を見られて、最大5人まで同じ夢を見られるというマシーン。
  • パワー減少ベルト
アラレが大都会島高校に一日交換留学する事になったと知った千兵衛が、アラレの暴走を心配して開発した。交換留学中、アラレはこのベルトでいつもの馬鹿力は出せなくなるが、西条がそれを奪ったことでいつも通り暴走した。
  • 禁煙マン
千兵衛が、自分でたばこを禁煙するために作った発明品。最後はアラレにコントロールアンテナを壊され、暴走する。
  • 吸音くん
千兵衛のいびきがうるさいといわれ、作った発明品。アラレがあかねたちに教えたため、あかねたちに利用される。
  • キューピッドロボ
けんかした摘突詰とあかねを仲直りさせるために作った発明品。最後は自爆する。
  • 投票箱
千兵衛が、体育の教師になるために作った発明品。スッパマンに票を入れても千兵衛に変わるよるになっている。
  • 次元くん
異次元転換マシーン。
  • 万能料理マシーン
千兵衛の発明品でマシーンの口に材料を入れれば自動で作ってくれるマシーン。最後はアラレとあかねに壊される。
  • 金庫
千兵衛の発明品で、前にもアラレに壊されない金庫を作ったが、飛ばされたため、歩く金庫にした。

テレビアニメ[編集]

Dr.スランプ アラレちゃん[編集]

1981年にアニメ化。大ブームを巻き起こし、アニメ視聴率歴代3位を記録している。原作が少年誌掲載でありながらもその人気は、女性や未就学児にまで広がっていった[15]

エンディングテーマ『アラレちゃん音頭』は、全国の盆踊り大会で使われ大ヒットした。一方で、ウンチが毎回のように登場するなどの点で日本PTA全国協議会から槍玉に挙げられたこともあった。アニメ第1作の初期はウンチに関する描写はかなり抑えられており(ウンチをとぐろを巻いたヘビに変更するなど)、アラレが「みっちゃんみちみち」を歌う場面も歌詞が差し替えられていたが、しばらくして大っぴらに描写されるようになった(顔をつけて擬人化し色もピンクやオレンジなどにして不潔感を抑える工夫をしている)。

他国では香港においても『IQ博士』というタイトルの広東語吹き替え版(歌:アニタ・ムイ)が放送され人気を博し、テーマ曲も広い世代に知られている。その他アジア各国、ヨーロッパでも放送され、中国では『阿拉蕾』というタイトルでも知られている。

ドクタースランプ[編集]

『Dr.スランプ アラレちゃん』のリメイク版。1997年11月26日から1999年9月22日にフジテレビ系で放送された。キャラクターデザイン、彩色設定、スタッフ、キャストが一新された。


劇場版[編集]

東映まんがまつり、東映アニメフェアの作品として上映された。第1作「Dr.スランプ アラレちゃん ハロー!不思議島」は原作漫画のストーリーだが、それ以外の劇場作品は劇場版オリジナルストーリーである。 2008年に全ての劇場作品を収録したDVDを発売した。

ゲーム[編集]

詳しくはDr.スランプ アラレちゃんのゲーム項目を参照。

玩具メーカのポピーが本作のアニメの電子ゲームを1981年に発売。1984年にはスクウェア・エニックスからゲームソフトが発売された。2008年10月28日にバンダイナムコゲームスがアドベンチャーゲームソフト「Dr.スランプ アラレちゃん」を発売した

書誌情報[編集]

Jump remix[編集]

2001年から2004年にかけて発売された本作のコンビニコミック版。集英社ジャンプリミックス。  

  • Dr.スランプ アラレ誕生!編(2001年7月発売)
  • Dr.スランプ ガッチャンの秘密?編(2001年8月発売)
  • Dr.スランプ ガンバレ!千兵衛編(2001年9月発売)
  • Dr.スランプ ペンギン・グランプリ編(2001年9月発売)
  • Dr.スランプ 悪の帝王?Dr.マシリト(2001年12月発売)
  • Dr.スランプ オボッチャマンでございます(2001年12月発売)
  • Dr.スランプ ペンギン村オールスター編(2002年1月発売)
  • Dr.スランプ ニーハオ!摘さん一家編(2002年2月発売)
  • Dr.スランプ ニーハオ!摘さん一家編(2002年2月発売)
  • Dr.スランプ ターボくんお誕生!!編(2002年2月発売)
  • Dr.スランプ センベエさんの珍発明編(2002年7月発売)
  • Dr.スランプ アラレのハイスクールライ(2002年8月発売)
  • Dr.スランプ ほよよスペシャル編(2002年8月発売)
  • Dr.スランプめちゃんこベスト んちゃ!(2004年発売)
  • Dr.スランプめちゃんこベスト ほよよ!(2004年発売)
  • Dr.スランプめちゃんこベスト バイちゃ(2004年発売)

他の作家による Dr.スランプ[編集]

著者や作画、脚本などはアニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」のスタッフによるもの。

小説!? Dr.スランプ
辻真先著、集英社コバルト文庫にて1981年7月初版発行。
小説!? Dr.スランプの逆襲
辻真先著、集英社コバルト文庫にて1982年4月初版発行。
Dr.スランプ(映画編)
雪室俊一著、集英社コバルト文庫にて1982年7月15日第1刷発行。


書誌情報
タイトル ISBNコード 発売日 著者
小説!? Dr.スランプ ISBN 978-4088060033 1981年7月 辻真先
小説!? Dr.スランプの逆襲 ISBN 4-08-610488-1 1982年4月
Dr.スランプ(映画編) ISBN 4-08-610504-7 1982年7月15日 雪室俊一

脚注[編集]

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  1. ^ 『鳥山明○作劇場「改」』其乃壱 75ページ
  2. ^ a b 「集英社、コミック単行本『Dr.スランプ』絶好調──第6巻初版220万部、業界新」『日経産業新聞』1981年12月21日付、4頁。
  3. ^ a b かんぺーoffcial blog(2011年2月23日のブログ)
  4. ^ タロウが警察官になっており、アラレたちはまだ高校を卒業していない。
  5. ^ 口(くち)をロ(ろ)と読む。
  6. ^ この月表記を決めたとき、村の寄り合いの書記が老眼だったためにベンケイガニの濁点と半濁点と見間違えて書き写してしまい、この呼び名になった。
  7. ^ 例えば、摘一家は中国人であり、ペンギン村の住人を日本人と言っている。
  8. ^ 創出版『誌外戦』 286ページ
  9. ^ ジャンプコミックス1巻97ページ
  10. ^ ジャンプ・コミックス1巻153ページ
  11. ^ ジャンプコミックス1巻97ページ
  12. ^ ジャンプコミック1巻25ページ
  13. ^ ジャンプコミックス1巻15ページ
  14. ^ ジャンプコミック17巻131ページ
  15. ^ 「さらばわが青春の『少年ジャンプ』」飛鳥新社 293、294頁。
  16. ^ Dr.スランプ1- 集英社
  17. ^ Dr.スランプ2
  18. ^ Dr.スランプ3
  19. ^ Dr.スランプ4
  20. ^ Dr.スランプ5
  21. ^ Dr.スランプ6
  22. ^ Dr.スランプ7
  23. ^ Dr.スランプ8
  24. ^ Dr.スランプ9
  25. ^ Dr.スランプ10
  26. ^ Dr.スランプ11
  27. ^ Dr.スランプ12
  28. ^ Dr.スランプ13
  29. ^ Dr.スランプ14
  30. ^ Dr.スランプ 15
  31. ^ Dr.スランプ16
  32. ^ Dr.スランプ17
  33. ^ Dr.スランプ18

関連項目[編集]

外部リンク[編集]