DAZ Studio

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DAZ StudioDAZ 3D 社製の3次元コンピュータグラフィックス (3DCG) ソフトウェア。正式価格は$249.00だが、2012年に「期間限定」で無料化されたまま2014年現在も無料となっている。

以前はSmithMicro社製の3DCGソフトウェア・Poser と互換性があったが、バージョン4以降は互換性が無くなった。

概要[編集]

既製の人体モデル(DAZ Studioではフィギュアと呼ぶ)に既製の服を着せてレンダリングし、画像や動画を作成する。フィギュアや服のデータは購入するか別のソフトウェアで作成するのが一般的であり、 DAZ 3D社の公式ショップでは多数のアイテムが購入できるほか、モデラーのHexagonCarraraや景観生成ソフトのBryceなどのソフトも販売されている。そもそもDAZ Studio自体がDAZのショップの商品の一つとして、本来有料のものが期間限定で無料で販売されるという形式となっており、入手にはDAZ 3Dのアカウントが必要。

DAZ社は元々Poser向けに「Victoria」(女性フィギュア)や「Michael」(男性フィギュア)と言ったフィギュアやアイテムを販売しており、「Victoria 4」や「Michael 4」と言ったフィギュアが主力であった世代(第4世代)より以前では、DAZ Studio向けフィギュアはPoserとの互換性があった。そもそも、これらのフィギュアは元々Poser向けフィギュアであり、自社で販売しているPoser向けアイテムの販売促進のためにPoserと互換性のあるDAZ Studioを無料で配布し始めたという経緯がある。VictoriaやMichaelシリーズはPoser向けフィギュアとして事実上の標準であり、第4世代フィギュアまではDAZ 3D社とPoserは共存関係にあった。しかし、「Genesis」フィギュア(第5世代)が標準搭載となったDAZ Studio 4.0以降ではGenesisに合わせた独自の新機能を搭載し、「Victoria 5」や「Michael 5」と言った第5世代の主力フィギュアもGenesisフィギュアのモーフ(派生フィギュア)として扱われることとなり、Poserフィギュアとの互換性はなくなった。DAZ 3Dのショップでも主力フィギュアの世代交代とともにPoserと互換性があるデータの販売がほとんどなくなるなど、独自の路線を走り始めたと言っても過言では無い。

以前は、正式名を「DAZ|Studio」と称していたが(略称は「D|S」)、DAZ Studio 4.0以降では普通に「DAZ Studio」と称している。

バージョン3までは、利用者登録が必要であるものの、基本システムは無料で頒布されていた。バージョン4では基本システムが一時期有料化されたが、ふたたび無料化されている。ただし初期状態では最低限の機能しか持たないため、まともに使える状態にするにはDAZ 3Dのショップでそれなりの投資をする必要がある。

2014年8月時点での最新版はバージョン4.6 。

2009年12月、発売元のDAZ Productions社は3Dアバター技術を持つイスラエル企業であるGizmoz社(2003年創立)と合併を発表した。今後、DAZ StudioやDAZ製フィギュアとアバター技術の融合した新製品や新サービスが期待されているが、販売サイトのユーザー情報等について、当面のところは大きな影響はないとのことである。

バージョン[編集]

DAZ Studio 0[編集]

ベータ版扱い。 かなり長期に渡って頻繁にバージョンアップを繰り返しながら、無料配布が続けられた。

DAZ Studio 1[編集]

2005年リリース。

DAZ Studio 2[編集]

DAZ Studio 3[編集]

2009年6月リリース。 有料のAdvanced版が提供される様になり、2エディション構成になった。

DAZ Studio 3
基本システム。無料。
DAZ Studio 3 Advanced
各種上位機能搭載。64ビットWindows対応など。

DAZ Studio 4[編集]

2011年リリース。 このバージョンからは基本システムが有料化された。 その代わりとして機能が制限されたExpress版が提供される予定である。 また、Advanced版に加え、より上位のPro版が提供される様になり、4エディション構成となった。

2012年3月、DAZ Studio 4 Proが期間限定で無料化された。2014年7月現在も無料化中である。

DAZ Studio 4 Express
機能制限された無料版。
DAZ Studio 4
基本システム。このバージョンからは有料化された。
同時にリリースされた新世代のGenesisフィギュアを活用するための様々な機能が追加され、大幅に機能向上を果たした。
DAZ Studio 4 Advanced
基本システムの機能に加え、下記の機能を搭載。
64ビットWindows対応
Auto-Fit (DAZ第4世代フィギュア用の服・靴・髪などをGenesisフィギュア用に変換する機能)
Progressive Rendering
Multi-Layered Image Editor
Morph Loader Advanced
Darkside Style
DAZ Studio 4 Pro
主にコンテンツクリエイターなどプロフェッショナルに近い利用者に向けたバージョン。
Advanced版の機能に加え、下記の機能を搭載。
Content Creator Tools (コンテンツ作成のための各種機能)
GoZ Bridge (ZBrushとの連携機能)
3D Bridge for Photoshop (Photoshopとの連携機能)
FBX Exporter
Texture Atlas

Poser との関係[編集]

DAZはもともとPoserで読み込んで使うための生物や衣類などの3Dデータを販売していたが、自社の3Dデータの購入者を増やすために、Poserとデータ互換のDAZ Studioを開発し、無料で配布することを始めた。これによって、それまで Poser の独占状態であった個人向け 3DCG 市場が拡大した。Poser自体も3DCGソフトウェアとしては比較的安価な製品であるが、無料のDAZ Studio の登場で趣味として 3DCG に触れる人が増加した。

DAZ Studio は、Poserで作成されたデータのほとんどを読み込むことができる。ただし、衣服や頭髪などの動的表現については例外である。また、Poserとは異なった光学モデルを採用しているため、微調整や置き換えが必要となることがある。

基本的にDAZ Studioで作成したデータをPoserで読み込むことはできない。プラグインを利用することでフィギュアデータ(拡張子cr2)等を出力することはできるが、シーンデータ(拡張子pz3)は出力できない。

開発当初はPoserのサブセット的な印象が強かったが、頻繁にバージョンアップを繰り返し続けて機能の向上がはかられており、現在では、Poserよりも優れた機能が搭載されている。

標準で搭載されるトゥーンレンダリングは、必ずしも完全とは言えないが、Poserでトゥーンレンダリングを試みる事に比べれば遥かに手軽に品質の良い結果を得られる。 また、有償・無償を問わずトゥーンレンダリング用のシェーダーレンダラーが複数存在し、それらを利用することでより細かい調整や表現が可能になる。

Poserは景観生成ソフトVueとの親和性が高く、Poserで作成したデータをVueに読み込んでリアルな景観レンダリングをおこなうことが出来るが、DAZ Studioは景観生成ソフトBryceと親和性が高く、PoserVueの関係によく似た対応付けになっている。

DAZ Studioの新バージョンである4.0で、新しくGenesisというユニメッシュのフィギュアを採用したが、GenesisはDAZ Studioの一部といっても過言では無い。その為Poserでは使えない。

備考[編集]

DAZ Studio は、「基本システムは無料配布・拡張機能は有償プラグイン」という形で、機能拡張を行なうことが可能となっている。 様々な光源やレンダリング効果の追加、質感の制御、モデルの編集、アニメーション編集、ダイナミッククロス、他ソフトとの連携など色々なプラグインが販売されている。プラグイン開発のためのSDKも公開されている。

以前は、ライセンスキー取得の手続きを行うと、DAZが販売している3Dデータのセット商品が無料でもらえるサービスをおこなっていたため、DAZ Studioを使用するつもりのない人でもDAZ Studioのライセンス登録手続きをおこなうメリットが有った。

外部リンク[編集]