Chord

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Chordは、分散ハッシュテーブルを実現するアルゴリズムの一つ。P2Pネットワークにおいて、サーバを用いることなく高速にコンテンツの検索、ルーティングを行う手法。

アルゴリズム[編集]

Chordでは、コンテンツのハッシュ値を求める関数SHA-1を採用するのが一般的である。ネットワークに参加するノードは、SHA-1のハッシュ値の値域0 \le NodeID \le 2^{160}-1を満たす一意なNodeIDが割り当てられる。

ここで、next(x)という関数を定義する。この関数は、ハッシュ値xが与えられたとき、値を増加させる方向で次に存在しているノードのNodeIDを返す。なお、2^{160}-10は接続されていると考える。

ネットワークで情報を共有する際には、共有したい情報のハッシュ値をxとしてNodeID = next(x)を満たすNodeIDを持つノードが、実際に情報を保持しているノードの位置を示すIPアドレス等の情報を保持する。

また、ネットワークに参加するノードは、自身のNodeIDMyNodeIDとした場合、

next(Z), ただしZ=MyNodeID+2^{i}mod2^{160}(0 \le i < 160)

NodeIDをもつノードのIPアドレスをルーティングテーブルとして保持する。

共有されている情報を検索する際には、検索したい情報のハッシュ値をyとしたとき、NodeIDとしてnext(y)が割り当てられているノードを各ノードのルーティングテーブルを利用して検索することになる。

参考文献[編集]

  • Ion Stoica; Robert Morris, David Karger, M. Frans Kaashoek, Hari Balakrishnan (2001). “Chord: A scalable peer-to-peer lookup service for internet applications”. ACM SIGCOMM Computer Communication Review (New York, NY, USA: ACM Press) 31 (4): 149 - 160. doi:10.1145/964723.383071. 

外部リンク[編集]

  • Chord project Chord を使ってP2Pネットワークを構築するプロジェクト