CAV

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CAVの制御方法(一番上)、ZCAV(2番目)、PCAV(3番目)

CAV(シーエーブイ)は、ディスクメディアの制御方式のひとつで、Constant Angular Velocity(= 角速度一定)の頭文字を取ったもの。

ディスク回転速度が常に一定であるため、内周部分に比べ外周部分の記録密度が低くなってくる。そのため、ディスク全体では線記録密度が一定であるCLVと比較すると容量が小さくなるというデメリットがあるが、ランダムアクセス性能やデータの読み書き速度では優れる傾向にある。

ディスクの回転速度を細かく制御する必要がないため、ディスクメディアの初期から使用されてきた。コンピュータ用の外部記憶装置など、高速なデータ読み書きが必要な用途に向いている。

CAV記録メディアの例[編集]

ZCAV[編集]

これを発展させて、トラックを特定の半径毎にゾーンに分け、外周に行くほど、段階的にセクタと読み書き回数を増やすことで、ディスク全体の記録密度をほぼ一定[1]に保ち、記憶容量を増やすことができる。

この方式をZoned CAVまたはZoned Bit Recording (ZBR) という。

1990年代以降のハードディスクドライブは、トラックを半径毎のゾーンに分けてゾーン内での角記録密度を一定としている点ではZCAV方式と同じであるが、ZCAVとはディスクの回転数制御の方式であり、ハードディスクドライブは回転数については一定としているためZCAV方式とは呼ばない。

ZCAV 記録メディアの例[編集]

PCAV[編集]

内周をCAV、外周をCLVとして制御する方式があり、Partial CAVという。

DVD-RAMでのドライブの制御方式は低速度メディアではZCLV、高速メディアではPCAVで制御している。

脚注[編集]

  1. ^ 正確には、1つのゾーン内の最内周と最外周とで密度に差が出る

関連項目[編集]