Blizzard Pass

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Blizzard Pass
コード M1
邦題 ブリザードパス
必要なルール D&Dベーシック・セット
レベル 1 - 3 ソロ
セッティング D&D全般
製作者 デイヴィッド・クック
初版出版年 1983
ページ数 32

Blizzard Passは、ダンジョンズ&ドラゴンズファンタジーロールプレイングゲームベーシック・セット用ソロ冒険モジュールであり、1983年に出版された。

1986年にはブリザードパスというタイトルで日本語版が出版された。

プロット概要[編集]

Blizzard Passは、レベル1~3のシーフ用のソロ冒険である。このシーフはブリザード・パス(暴風雪の峠)を越えねばならず[1]、そして他の冒険者達を牢獄から逃がすために、ブリザード・パスの内部にある洞窟網に侵入せねばならない[2]。このモジュールにはまた、レベル2~3のキャラクターからなるパーティのための、峠の探索を扱った小冒険も掲載されている[1]

出版履歴[編集]

Blizzard Passはデイヴィッド・クックによって執筆され、1983年に出版された。M1モジュールは32ページの小冊子、外装カバーに取り付けられた「不可視インク」ペンから構成され、カバーアートはティム・トルーマン担当であった[2]

Blizzard Passはベーシック・ルールと共に使用するためにデザインされた。不可視インクで印刷され隠された文章が、モジュールの至る所にある空白の枠内に存在する。モジュールに付属する特殊なペンでその枠内をこすると、隠された文章が読めるようになる[1]

The 10th Anniversary Dungeons & Dragons Collector's Setは、1984年にTSR社から出版された箱入りセットで、ベーシックエキスパートコンパニオン・セットのルールブック、AC2AC3B1B2、M1 Blizzard Pass、AC5 Player Character Record Sheets、一組のダイスが収録されていた。このセットは1000部の限定生産で、GenCon 17と通販で販売された[2]:147

1985年、株式会社新和が日本語版を出版した。日本語版では不可視インクは使用されておらず、赤の網がけで読めなくなっている文章に赤セロファン(マジックスクリーンと呼称)をかぶせて読む方式に変更された。

評判[編集]

ジム・バンブラはBlizzard PassをWhite Dwarf誌で論評し、10段階評価で6を与え、「モジュールのデザインに対する新たな逸脱」と述べ、「単純に全ての項目を明確に印刷する代わりに、TSRが不可視インク形式を選択したこと」に言及した[1]。バンブラは、この短い冒険は適正な運があれば完了できるほど簡単であると感じたが、「不可視インクによる目新しさはすぐに薄れ、4つ目か5つ目の枠を塗りつぶす頃にはうんざりしてくる」と指摘した[1]。バンブラは、このモジュールは「あまりにも高価であり、購入を考慮するに値しない」と感じ、「M1は断じてファイティングファンタジーゲームブックに比肩し得ない。ゲームブックの方がかなり安く、もっと長いという利点がある。M1の主なアピールは子供達に向けてであろう。ちょうどD&Dを始めたあらゆる子供は、間違いなくこれを楽しむだろう」と述べて論評を取り結んだ[1]

追加文献[編集]

論評:ディファレントワールズ誌 37号、Fantasy Gamer誌 1号(1983年)

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d e f ジム・バンブラ (1983年9月). “Open Box”. White Dwarf誌 (ゲームズワークショップ) (45号): 10–11ページ. 
  2. ^ a b c  ローレンス・シック (1991年). Heroic Worlds: A History and Guide to Role-Playing Games. Prometheus Books. p. 143ページ. ISBN 0-87975-653-5. 

関連項目[編集]

  • クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ