Bio_100%
Bio_100%(バイオひゃくパーセント)は、フリーウェア及びシェアウェアゲーム(PDSではない)の開発団体である。主にPC-9801機を対象とした作品を多く製作・リリースした。
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[編集] 概要
1991年にフリーソフトウェア作者のalty、metys、羊男らが設立[1]。アスキーネットを中心として様々なゲームをリリースした[2]。 製作者が作りたいものを作り、ユーザーとはその楽しみを共有するといったスタンスであり、無料でユーザーにゲームを配布するボランティア的なことではない[3]。
Bio_100%のゲームには製作に数名のスタッフが携わって分業がなされているゲームが多かった[4]。これは当時のフリーウェアとしては珍しいことだった。また、スタッフが多数いるため、ゲームが非常にバラエティに富んでいたのも大きな特徴である。また、各人が「集まって」ゲームを制作すると言うことは基本的になかったようで、1992年に行なわれた座談会においては「そんなことをするとつまらないものしかできない」などと語られている[1]。 ただし、ゲームに用いられるライブラリなどについては、複数のものが開発がされており、制作者間での共有がなされている[5][1]。
1993年第2回フリーソフトウェア大賞特別賞を作者グループとして受賞。
1998年に有限会社バイオ百パーセント(Bio_100% Inc.)を設立し、活動もさらに活発化するかに思われたが、1999年のハードディスクのクラッシュ及びサーバ障害を期に活動を休止。メンバーは各方面で活躍している模様。
2004年に「蘇るPC-9801伝説」で 'Super Depth' 等のソフトウェアがエミュレータで動作する形で収録。
2008年8月10日(ばいお)に休止していたホームページが突如大幅リニューアル。当時のメンバーらのインタビューや、今までに作られたゲームのレビュー等が掲載された。また、同ホームページ中でSuperDepthのBGMが吹奏楽にて、FinaltyのBGMがオーケストラによって演奏されたアレンジ版がレコーディングされ、Bio_100%のほぼ全てのゲームのオリジナル音源と共に収録された4枚組みのCD-BOXとしてリリースする事を発表、2009年2月に810枚限定で配布された。CDに収録された全ての音源はオフィシャルサイト上で視聴出来る。CD-BOX発表後も、Bio_100%のロゴを冠したビールの配布や、ネットランキングに対応したNyaHaX'93のFlash移植版を発表するなど、活動が続いている。
[編集] メンバー
- alty - アルティ。本名、森栄樹。1968年産まれ。日本大学理工学部物理学科卒。代表格であり、新規メンバーのスカウトなども多く行なっていた。ゲーム開発ではアクションゲームを得意とし、SuperDepthなどを開発。NTTデータ通信、マイクロソフトでDirectXのエバンジェリストを経て、Bio_100%のメンバーとソフトウェア開発企業を立ち上げ、ドワンゴと合流。ドワンゴ開発部長を経て、2008年1月からは情報機器の企画、デザイン等を手がける株式会社アノドスの代表取締役社長となる[6][7][8][9][10]。
- metys - メティス。1967年産まれ。本名、竹越 毅(たけこしごう)。Bio_100%の「重鎮」であり、Bio_100%の名付け親でもある。若かりし頃には自己顕示欲のためにゲームを作る、俺のゲームが一番おもしろいと公言して憚りがなかった[11][1][7]。
- 羊男 - 1967年産まれ、本名、増谷正男。舞瑠華のほか、!J゜U(なのれー)との共作によるアクションアドベンチャーゲーム『TURB』シリーズなどを制作[12]。2008年現在も各所でゲーム開発に携わっている[13]。
- !J゜U - なのれー、nano-Ray-speX (なのれーすぺくす)、なのれー博士などとも。本名、黒柳陽子。1968年産まれ。メンバーの紅一点であり、イラストやシナリオを担当しており、後年たまごっちの企画にも携わる。1997年「有限会社クネップ」を興す[1][14][15]。
- fin - フィン。本名、市川 宜敬(いちかわたかゆき)。1970年産まれ。幼稚園時代からピアノを習い、Bio_100%の音楽の多くを担当する[16]。
- NEW - finの弟。本名、市川 知稔(いちかわのりとし)。1972年産まれ。いつの間にかBio_100%に参加することになっていた。作曲と言うよりは、音源ドライバー担当者と言った面が強いメンバーである[17][7]。
- たいにゃん
- nag
- steelman - 当時(1992年頃)受験生ながらサークルに参加[18]。
- 恋塚 - 本名、戀塚 昭彦(こいづかあきひこ)。1970年産まれ。master.libなどのライブラリ制作を多く手がける。2008年現在ドワンゴにてニコニコ動画の開発などに携わっている[19]。
- Ajax
- TODOS
- tarbo
- 景虎
- femy - BGMライブラリなどを制作[20][7]。
- Daichi
- Kazumi
- こもも
- tacox
- Ascomoid.
[編集] 代表作
[編集] シューティング
- SuperDepth - 第1回フリーソフトウェア大賞アミューズメント部門受賞作品。プログラムはalty。
- SuperDepth2 Finalty - SuperDepthを参照。
- SuperDepth(Windows版 開発中)
- WinDepth(Windowsコンソーシアム主催Windows Multimedia GrandPrix'94 WinG部門賞)
- MARKADIA
- CaraX'92 - 3分間という制限時間内での高得点を競うタイプのタイムトライアルシューティングゲーム。自機がやられるたびに制限時間にペナルティ。また、自機の攻撃の命中率が高ければ、ステージクリアごとに命中率にたボーナスが制限時間に加算される。また、敵機が攻撃を行なっている最中に撃墜すると、高得点が得られるなどといった要素もある。操作系は4方向、1ボタン(ショット)。プログラムはalty[21]。
- NyaHaX'93
- CaraX'95
- Owl-Zoo
- TWINS2
- GOGGLE-II - 真上見下ろし画面の戦車シューティングゲーム。操作は4方向2ボタン(ショット、グレネード)。自機を中心に背景が回転するタイプのゲームである。5種類のパワーアップアイテムあり。プログラムはsteelmanとfemy[21]。
- Super Spartan (GOGGLE-III)
- 爆突TURB
- たたかえ! パクファモロワ!
- Camel-Zoo
- eFORTH - 宇宙を舞台にした3Dシューティングゲーム。画面はポリゴンで構成されている。プログラムはたいにゃん[21]。
[編集] アクション
- Metys's Snow Wars
- Mogler(Mogler,FLIXX,POY)
- Check Bell
- cray shoot
- 蟹味噌 - 慣性の効いた「青玉」を操作し、体当たりと誘導を駆使し、敵の青玉、紫玉を壁にぶつけて駆逐するアクションゲーム。操作は4方向レバー+1ボタン(ブレーキ)。プログラムはalty[21]。
- KANIMISO 64
- 戦国TURB - #戦国TURBとBio_100% および 戦国TURB#PC版を参照。
- 戦国TURB(for DreamCast)
- Dynamo - ボム・ハイパーボムの2種類の爆弾を使って敵と戦う見下ろしタイプのアクションゲーム。画面は2つに区切られ二人同時プレイが可能。プログラムは羊男[21]。
- Pecker
- 大江戸爆弾小僧
- 爆弾処理班
- moon landing
[編集] RPG・アドベンチャー
- 舞瑠華 - 3Dダンジョンロールプレイングゲーム。全6ラウンドで、1フロア完結形式。仲間は現地調達で、主人公と仲間4人の最大5人のパーティーでゲームを進める。プログラムは羊男[21]。ただし舞瑠華1の制作時には羊男はまだBio_100%には参加していない[13]。
- TURB - 猫が主人公のアクションアドベンチャーゲームで、1 - 3までの3作品のシリーズ。本シリーズはシェアウェアである。1992年に販売されたフロッピーディスク付きの書籍では、価格の一部がTURBの登録料として扱われていた[22][21]。しかし、1992年夏の座談会時点でダウンロード数が2000回以上となっていたのにも関わらず、登録料は20件程度しか支払われていなかったと言う[1]。
- ある勇者の憂鬱 - 文字だけで構成されたテキストアドベンチャーゲーム。43種類のマルチエンディング方式。プログラム・シナリオは羊男[21]。
- 夕゛夕゛ - ある勇者の憂鬱のパロディー。シナリオは!j°U[21]。
- 英雄戦隊バイオージャ - ロールプレイングゲーム。実写取り込みのBio_100%メンバーが登場し、彼らを味方(パーティーのメンバー)にすることができる。4人の魔女を打倒することがゲームの目的であるが、文献資料に掲載されている画面写真によれば、魔女の一人Merylは全裸である[21]。
[編集] ドライブ・レーシング
- Formula-1 GrandPrix '92 - 真上からの見下ろしタイプの2Dレースゲーム。走行中の操作データを保存しておき、それを再生し「ゴーストカー」として画面に表示させ、それと速度を競うことも可能で、パソコン通信などを介して他人と間接的に対戦することが可能であった。別途データ集計ツール、コースエディターなどもあり、かなりの盛り上がりをみせた[2]。プログラムはaltyとiR[21]。
- POLESTAR
- ろりろりろーりんぐ - 自機を背後から見たかたちの3Dレースゲーム。左右に移動する度に画面も左右に「ローリング」するのが特徴。コースを走るのではなく、ゲートを次々とくぐり続けるのが目的である。プログラムはmetys[21]。
- Out-In-Out
- ROLLING95(ろりろり~の'95年版リメイク)
- CarII GRANDPRIX
[編集] メンバーの活躍
[編集] ドワンゴとBio_100%
メンバーの代表格であるaltyは、過去にドワンゴの代表取締役副社長だった。その他にも数名のBio_100%のメンバーが在籍している。
前述の「有限会社バイオ百パーセント」はドワンゴの大株主であり、alty自身もドワンゴの株を約5%ほど保有する大株主である。
[編集] DirectXとBio_100%
altyは、マイクロソフト在籍時にDirectXの開発にも携わった。
[編集] WebMoneyとBio_100%
metysは、現在ウェブマネーに在籍しており、WebMoneyの決済システム開発に初期の頃から携わっている。
[編集] たまごっちとBio_100%
TURBシリーズなどのゲームキャラクターを担当したnano-Ray-speXは、ウィズ (玩具)に在籍したときにたまごっちの企画・開発・デザインを担当していた。
[編集] 戦国TURBとBio_100%
『戦国TURB』は、!j°U こと nano-Ray-spex(なのれー博士)、羊男(ひつじ博士)による、PC-9801向け戦国アクションゴチャキャラゲーム。
有限会社クネップ(qnep)を興したなのれー博士と、NECホームエレクトロニクスゲーム部門(NECインターチャネルではない)に入社したひつじ博士が、ドリームキャスト向けソフトとして復活させている。
また、そのファンディスクとして同じくDC用に発売された『戦国TURBF.I.D(Fanfan I ▼me dunce-doublentendre)』では、Bio_100%としてPC-9821へ出した『爆突TURB』と同名のSTGも収録。他にもひつじ博士の'moonlanding'や『たたかえ!パクファモロワ』も収録されている。
ドリームキャスト初期に発売された『戦国TURB』は、その(なのれー特有の)麻薬的な世界観が話題となり、カルト的な確固たる人気を博した。『ファミ通』には冷たくあしらわれたものの、『ドリマガ』では大人気だった。
[編集] 2ちゃんねる、ニコニコ動画とBio_100%
2001年に起こった転送量増大による2ちゃんねる閉鎖危機の際、メンバーの一人が掲示板のプログラムを改良したという話がある。さらに、西村博之の著書『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?(ISBN 978-4-594-05388-8)』でも、2001年の問題発生時はUNIX板のユーザーが解決してくれた事、そして、そのユーザーがニコニコ動画のスタッフである事が語られている。
また、上述の通りドワンゴは、Bio_100%と縁浅からぬ会社だが、2ちゃんねる管理人の西村博之とドワンゴからなる「ニワンゴ」の動画共有サービス「ニコニコ動画」について、2007年6月18日付ITmediaのインタビュー記事、2007年12月17日付のCNET JAPANのインタビュー記事において、Bio_100%の恋塚が「ニコニコ動画の中の人」の1人として取材を受けている。
[編集] 名前の由来
Bio_100%という名前の由来は「生命が持てるエネルギーを100%注ぎ込む」などという小難しいものではなく、そう見せかけつつむしろそのようなことを考える人間を困らせてやろうとmetysが「なんとなく」つけたとされる[1]。
異説としては、ゲームセンター施設「新宿スポーツランド西口店」(現・クラブセガ新宿西口)に集う仲間を指して、当時のjunk.test内で「俺たちスポーツ仲間」と呼んだことから、スポーツ仲間が転じて肉体派を意味するBioの呼称につながったとのものもある[要出典]。しかし1992年のメンバー座談会においては、「スポーツ仲間」という案もあったがボツになったと語られているのみである。
しかし上記由来をひっくり返す真実が2008年8月10日にリニューアルされた公式サイトのINTRODUCTIONに掲載された。 それによると、オレンジ果汁100%のような脈絡の無さと、Void氏のクールさ、技術トレンドを消費するアンチテーゼ的な意味をもたせつつ、ダサさを狙って付けられたとされる[23]。
[編集] 脚注
- ^ a b c d e f g 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 pp.94-99 Bio_100%座談会
- ^ a b “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:metys 竹越毅”. Bio_100% (2008年5月16日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.11 altyの弁。
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.1
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.16
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.1
- ^ a b c d 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 pp.102-103 「メンバープロフィール」
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:alty 森栄樹 vol.1”. Bio_100% (2008年6月11日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:alty 森栄樹 vol.2” (2009年10月20日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “スタッフ プロフィール”. アノドス. 2011年10月6日閲覧。
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.2
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.3
- ^ a b “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:羊男 増谷正男”. Bio_100% (2008年5月28日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “nano-Ray-speX(黒柳陽子) profile”. 2011年10月6日閲覧。
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:nano-Ray-speX 黒柳陽子”. Bio_100% (2008年5月22日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:fin 市川宜敬”. Bio_100% (2008年6月4日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:NEW 市川知稔”. Bio_100% (2008年6月4日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.2
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:恋塚 戀塚昭彦”. Bio_100% (2008年9月21日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “Bio_100% MEMBERS INTERVIEW:femy 淀文武”. Bio_100% (2008年6月15日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『PC-9801版Bio_100%フリーゲームコレクション』当該ゲームの項を参照。
- ^ 『Bio_100% フリーゲームコレクション』 p.13
- ^ “Bio_100% INTRODUCTION What's "Bio_100%”. Bio_100%. 2011年10月6日閲覧。
[編集] 参考文献
- Bio_100%、1992、『PC-9801版Bio_100%フリーゲームコレクション』、アスキー.