Baby a Go Go
『Baby a Go Go』 | ||||
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RCサクセション の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1990年6月-7月 | |||
ジャンル | ロック | |||
レーベル |
EAST WORLD / 東芝EMI TOCT-5820(初版) TOCT-26615(2008年再発) | |||
プロデュース |
春日博文 ヘンリー・ハーシュ デイヴィッド・ドマーニッチ | |||
チャート最高順位 | ||||
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RCサクセション アルバム 年表 | ||||
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『Baby a Go Go』収録のシングル | ||||
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『Baby a Go Go』(ベイビー・ア・ゴーゴー)は、1990年に発表されたRCサクセションのアルバム。
解説
RCサクセション(以下、RCと略す。)の19枚目のアルバムであり、RCが1991年1月より活動を休止しているため、現時点での最終アルバムである。メンバーであったGee2woが本アルバム制作前に解雇、新井田耕造も制作途中で脱退というバンドとしての苦境にあったが、旧友・春日博文やレニー・クラヴィッツのスタッフの手を借り完成された。
忌野清志郎が後に「『COVERS』でできた"特殊な感じ"を一回振り払って、普通のラヴ・ソングのバンドに戻りたい気持ちはちょっとあった」と語っているように[1]、ラブソングを中心とし、サウンドは70年代的アナログ録音にこだわって作られている。ミキサーのヘンリー・ハーシュは、このアルバムを「個々の曲が完全に一体化した、1枚の完成されたレコード。『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のような。1つの曲と次の曲は違うサウンドなんだけれど…」[2]と評している。
収録曲
- I LIKE YOU
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- セゾンカードのCMに使用された。
- ヒロイン
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- あふれる熱い涙
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- RC20周年キャンペーンとして1990年4月にプロモ・リリースされた。(アルバムとは別ミックス)
- June Bride
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- うぐいす
- (作詞・作曲 - 仲井戸麗市)
- Rock'n Roll Showはもう終わりだ
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- 1988年のLove Me Live Tour時よりステージでは披露されていた。年越しライヴ・イベント「R&R BAND-STAND 88-89」での披露を想定して作られた。元タイトルは「No No No」。
- 冬の寒い夜
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- 忌野が中学時代に作曲した曲[3]。
- 空がまた暗くなる
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- Hungry
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
- 忠実な犬(Doggy)
- (作詞 - 忌野清志郎、作曲 - 忌野清志郎、春日博文)
- シングル「I Like You」カップリング曲。ベースはヘンリー・ハーシュが担当。シングルとはヴォーカルトラックの一部が差し替えられている。
- 楽(LARK)
- (作詞・作曲 - 忌野清志郎)
メンバーおよびスタッフ
- RCサクセション
- 忌野清志郎 - リードボーカル、バッキングボーカル、ギター、ハモンドオルガン、ハーモニウム、ハーモニカ、ウクレレ、チャイニーズ・アコーディオン、パーカッション
- 小林和生 - ベース、バッキングボーカル
- 仲井戸麗市 - ギター、ボーカル、バッキングボーカル
- 春日"ハチ"博文 - ドラムス、パーカッション、バッキングボーカル
- 新井田耕造 - ドラムス(M3、M9)、バッキングボーカル
- 武川雅寛 - バイオリン
- 春日"ハチ"博文、ヘンリー・ハーシュ、デイヴィッド・ドマーニッチ - プロデューサー
リリース履歴
# | 発売日 | リリース | 規格 | 品番 | 備考 |
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1 | 1990年9月27日 | EAST WORLD / 東芝EMI | CD | TOCT-5820 | 初回生産分はミニ写真集封入の三方背BOX仕様。 |
CT | TOTT-5820 | ||||
2 | 1998年12月9日 | CD | TOCT-10579 | Q盤シリーズでの再発。 | |
3 | 2005年11月23日 | TOCT-11088 | RCデビュー35周年を記念して、デジタル・リマスタリング音源による再発。 | ||
4 | 2008年7月2日 | EAST WORLD / EMIミュージック・ジャパン | TOCT-26615 | 紙ジャケット仕様での再発。 |
脚注
- ^ 「月刊カドカワ・3月号」(角川書店、1992年)
- ^ 「遊びじゃないんだっ!」(マガジンハウス、1990年)
- ^ 「宝島」(宝島、1990年)
- ^ “RCサクセションの名曲、オダギリジョー主演ドラマでよみがえる”. ORICON NEWS (オリコン). (2015年9月30日) 2015年9月30日閲覧。
主な文献
- 愛しあってるかい(JICC出版局 1981年)
- GOTTA!忌野清志郎(忌野清志郎伝、角川文庫、1988年)
- 遊びじゃないんだっ!(RCサクセション20周年記念、マガジンハウス、1990年)
- 日々の泡立ち 真説RCサクセション(インタビュー集、ロッキング・オン、1991年)
- 月刊カドカワ・1992年3月号「総力特集 清志郎の遺言」(角川書店、1992年)
- 生卵(忌野清志郎デビュー25周年記念 河出書房新社、1995年)
- ロック画報・2002年10号「特集 RCサクセションに捧ぐ」(ブルース・インターアクションズ、2002年)
- 別冊宝島 音楽誌が書かないJポップ批評 忌野清志郎のブルースを捜して(宝島社、2006年)
ほか